小泉新総理誕生の意味するところ・・・
森前総理があまりにも不甲斐ない失政を続け、退陣に追いこまれた。
その結果、自民党としてはやむなく行うことになった総裁選。現在の国会の
「数の論理」では「自民党総裁=内閣総理大臣」となってしまうため、
党員だけでなく、国民も注目をした。
当初、橋本元総理が勝つだろうと予想されていたにもかかわらず、意外な形で
小泉さんが勝った。小泉さんの勝因は何と言っても、予備選で地方の支持を
圧倒的に得たところにある。
それは、党員にしか投票できないものであったが、突き詰めれば、国民全体の
声が地方の党員を大きく動かしたことは、間違いない!!
そして、誕生した小泉新総理。このことが意味するのは・・・
1.国民は必要な改革は、断固行うべきだと考えている
2.旧来の自民党、各種業界や団体を結ぶ「利益配分⇔票や金」
の癒着の構造を断ち切らなければならないと思っている
3.世代交代で、新しい発想が必要・・・
などである。これらのことは、まさに私達が今まで主張してきた事である。
いわば、小泉さんは、民主党や中根やすひろの政策を丸のみしたことで、
国民的人気を博しているのである。すなわち、私達は、小泉人気に気後れ
することなく、今までの政策を自信を持って訴え続けていく事が大切だと思う。
小泉さんは、「自分が総理になったことは政権交代と同じ」と言っているようで
あるが、この点は気をつけなければならない。それは・・・
1.今のところ(5月上旬)小泉さんは、スローガンばかり並べたてるだけ
で、改革の具体策を示していない!
2.今までの政官業の癒着の体質が解消したわけではない!
3.KSD事件などが、うやむやにされては いけない!
4.金正男氏の不法入国事件などで、外交の稚拙さが露呈された
5.自民党員の中には、小泉政権とは参院選に勝つ為の「道具」として
しか思っていない人が多くいる
従って、私たち国民に「エセ政権交代」に錯覚されることなく、今後の
小泉政権の行く末を凝視しなければならないのである。