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紅茶用語      ティーセット

紅茶の話をしていると ちょっと耳慣れない言葉が出てきます
そんなときはこのページで調べてみてください
ここに載っていない用語もお調べします
わからない言葉がでてきたら ご連絡ください

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤラワ行


アッサム紅茶
インド、アッサム州のプラマプトラ河流域のアッサム渓谷で生産された紅茶のこと。 リーフの主体はBOPタイプで 固く締まった黒味のあるつややかな紅茶。強いコクがあり、水色も鮮やかでストレート、 ミルク両方とも満足できます。

アップル・ティー
りんごの香料で着香した紅茶。もしくは、茶葉をポットに入れるときに、生のりんごの果肉や 皮を一緒に入れて香りをつけた紅茶。

アフタヌーン・ティー
客間で楽しむ午後のお茶の会。19世紀半ば、その頃の上流階級の食生活(朝が遅くたっぷり、 晩のごちそうまで、何もなしの1日2食)の中で、夕方の空腹に耐えかねた女性(第7代ベッド フォード公爵夫人アンナ)が、紅茶とパンの間食を始めたことが発端と言われています。

萎凋(いちょう)
耳慣れない言葉ですが、茶葉を摘んで紅茶を作る際に、最初に行われる工程です。 茶葉はそのままでは固いので、あとでよくよれるように、水分を抜いて萎れさせ、やわらかく させます。

一芯二葉(いっしんによう)
茶葉を摘むときに、一番上のチップ(フラワリー・オレンジ・ペコ)とすぐ下のオレンジ・ペコ、 その下のペコまでを摘むこと。(⇒『紅茶のグレード』) よい紅茶をつくる理想的な原料と言われます。

イングリッシュ・ブレックファースト
イギリス人が好む、朝のミルクティーのための紅茶。単にブレックファーストと言うことも。 イングリッシュとはアメリカ人が区別のためにくっつけた言葉だそうですよ。もともとは、 昔、イギリスで好まれた祁門(キーマン)紅茶にミルクを注ぐと、パンが焼けたときのような いい香りがしたから「ブレックファースト(朝食)」と言われるようになったとか。

イングリッシュ・ブレンド
イギリスの水質に合わせたブレンドのこと。イギリスの硬水(ミネラルなどの鉱物成分が多い 水)は紅茶成分の抽出がしにくいので、なるべく濃くしっかりした原料を混ぜ合わせて作って います。

烏龍(ウーロン)茶
半発酵の青茶のこと。青茶とは、お茶の発酵(お茶の成分を空気に触れさせて、香りや味 を外へ引き出すこと)を緩やかにして、紅茶ほどしっかりと発酵させない、緑茶と紅茶の 中間に位置するお茶です。中国では、緑色を「青い」と表現するみたいですね。日本人の 好みにあう香りと滋味で、瞬く間に定着してしまいました。ホットがおいしい♪

ウェッジウッド
イギリスの陶磁器ブランド。1759年、ジョサイア・ウェッジウッドによって創設されました。 ボーンチャイナ(骨灰を原料に混ぜて焼いた、軽くて薄い美しい陶器)によって、世界の 高級品としての名声を築きました。紅茶のブランドとしても有名です。

エステート
本来はスリランカの大規模なプランテーション(大規模農業経営)のこと。 広い茶園の敷地内に、工場、宿舎、病院、学校などの生活設備が整い、 この中で労働と生活が行われる単位。ティーエステートとも。

オーソドックスティー
茶葉をそのままの形で(細かく切ったりしないで)紅茶にしたもの。フルリーフティー。 茶殻を見ればわかります(葉っぱのかたちそのままです)。CTC タイプと両極ですが、悲しいかな、スピードと手間いらずを求める現代の風潮では、どうも歩が 悪いようです。




カップ水色(すいしょく)
紅茶をカップに注いだときの液の色のこと。いい紅茶は、カップの内面周縁にそってゴールデン リングと呼ばれる光ったような輪が盛り上がるようにできます(そういうつもりで見てくださいね)。

カテキン類
タンニンと混同してしまうのですが、カテキンは茶特有の成分でタンニンの一種です (⇒『タンニン』)。紅茶の美しい水色はカテキンが空気を触れることによって生じます。 紅茶の香りや色を作り出す、なくてはならない物質です。

カフェイン
茶葉に含まれるアルカロイド(有毒だが少量を医薬品として使用することもある物質)の一種で、 紅茶がコーヒーと比較され、どうも歩が悪いと感じるのが、このカフェイン含有量です。 脳や筋肉を刺激し、興奮作用を起こさせます。でも、紅茶は少ない茶葉の量でたくさん抽出される ので、実際に飲む場合は、コーヒーの方が含有量は多くなるらしいです。

カメリア・シネンシス
茶の学名。緑茶も紅茶も中国茶も、お茶の木は皆、カメリア・シネンシスなのです。葉を摘んだ あとの加工方法が違うだけなのです。

キャサリン・ブラガンサ
イギリス宮廷に紅茶の習慣を持ち込んだ、最初の女性。17世紀後半、ポルトガル王家から イギリス国王へお嫁入りしてきました。そのときの持参品の中に、紅茶と砂糖、茶道具があり、 夫が妻をかえりみない寂しさを紛らわせるため、一人ぼっちでお茶を飲んだと言われます。 やがて、王妃のまわりにお茶を求める人びとが集まり、宮廷における喫茶の歴史の幕があいた のです。

キューカンバーサンドイッチ
キュウリを挟んだサンドイッチのこと。日本ではあまりピンときませんが、イギリスのアフタ ヌーンティーでは、軽くてちょっとつまめる小さなこのサンドイッチは定番のようです。

クイーン・アン
紅茶のブランド名にもなるほどの、紅茶好きのイギリス女王です。紅茶そのものは言うに 及ばず、茶器や家具にも並々ならぬ情熱を注ぎ「クイーン・アンスタイル」と呼ばれる その当時のデザインは現在にも受け継がれているようです。

クオリティーシーズン
日照量と気温に恵まれ、紅茶の香気成分がもっとも充実した時期。茶園全体が香気に包まれる と言います。この時期に詰まれた茶葉が、内容的にも優れた、その茶園の「クオリティー・ ティー」なのです。

クリーマー
ミルク・ピッチャーのこと。 濃厚なミルクは厚手の陶器製のクリーマーだと、注いだときに口元を伝わって流れるものが 多いですが、金属製のものなら薄いので、そのようなことはありません。

クリームダウン
カフェインなどの性質により、茶液の温度が下がるにつれて白濁してくる現象のこと。 残った紅茶を取っておくと、いつの間にか濁ってしまう、あれです。見た目がいかにも おいしくなさそうに思えますが、熱湯をちょっといれるとすぐに白濁は消えますよ。

クリームティー
イギリスのティータイムの典型的メニュー。紅茶(ミルクティー)とスコーンのセットで あることが多いそうです。日本の喫茶店でいう「ケーキセット」って感覚でしょうか。

形状
茶葉の審査用語です。茶葉の見た目の形、色、つや、よれ具合などのことです。

ケーキスタンド
ケーキやサンドイッチ、スコーンなどを盛り付けたお皿を2段、若しくは3段にピラミッド みたいにディスプレイするための器具です。おしゃれな喫茶店でお目にかかれます。

香気
紅茶らしさを感じさせる香りや味に漂う好ましい香気。フレーバーティーのフレーバー(着香、 匂い)とはちょっと違います。紅茶からは300種以上の精油成分が検出されており、まさに 「飲む香水」です。あくまで、紅茶らしさを追及するための用語です。

硬水
カルシウム、マグネシウムのイオン含有量の多い水。10ppmの炭酸カルシウムを含む水を 濃度1といい、10度以上が硬水、以下のものを軟水と呼びます。硬度の高い水は紅茶の水色を 悪くし(紅茶を紅くする成分のカテキン類が鉱物と結合して溶け出さなくなるため)、風味も 欠けます。それを少しでも補うために、ミルクや砂糖を入れる飲み方が普及したのです。 ちなみに日本の水道水は2度の軟水。紅茶をおいしく飲める、いい水です。

紅茶
その名のとおり、紅いお茶。水色からきている名前ですね。茶葉を摘んでから、その成分を 残らず外へ出すために、揉んで乾かしてつぶして切って丸めて、など様々な加工をして、最期に カラカラに乾かしたものです。発酵が一番進んでいるお茶で、強発酵茶と呼ばれます。ウーロン 茶は半発酵茶、緑茶は不発酵茶(発酵させないお茶)です。

コーヒーハウス
もともとはその名前のとおり、コーヒーを飲ませる場所を指していたのですが、 そのうちに、当時は珍しかった茶(まだ紅茶ではない)を飲ませる社交場として、男性の間で 流行しました。その歴史は古く、最初のコーヒーハウスは16世紀半ばにできたと言われています。

ゴールデン・チップ
紅茶を作る過程で、チップが他の成分に染まった段階で入っているもの、又はそれのみを集めたもの。 手間の割に生産は少なく、お茶としての香味や味には欠けるので、ただ珍しいものとして珍重され、 一部で高値で取引されているようです。

国産紅茶
紅茶も緑茶も同じ茶の木から作れますから、日本でも紅茶が作られていたことがあります。
明治の初期、お茶どころニッポンの輸出品にしようと、政府が専門家を中国から招き、大分県と 熊本県に製造場所を建てました。しかし、気候条件や労働力(ほら、日本は人件費が高いでしょ?) の問題などにより、どうしても価格が高くなって、外国産の紅茶に太刀打ちはできなかったのです。 戦後、紅茶輸入が自由化され、安くておいしい外国産の紅茶がどっと入ってきましたから、 もう日本での紅茶生産はやっても儲けられない。地元の特産品として細々と作られているにすぎません。
でも、日本で飲まれている紅茶は、原材料は外国産でも、日本人の味覚にあうように高い技術で ブレンドされているものが多く、ほんとうに、まずいと思う紅茶なんて、ほとんど出会ったことが ありません。

コロナ
上質の紅茶を入れたときに、カップの内側周縁にできる光るような輪のこと。ゴールデンリング。

工夫(コングー)紅茶
中国の伝統的なつくり方の紅茶。「工夫(コンフー)」がなまった言い方です。「工夫」とは、 技術や手間をかける、という意味で特別に手を入れ、精密に製造された紅茶です。




サビ病
サビによる植物の病気の一種で、霧のかかる雨期に発生すると、たちまちのうちに蔓延し、 大きな被害を出します。コーヒー、紅茶などの植物の種類により、影響をうける菌の種類が 異なるため、セイロン島のコーヒープランテーションがこの病気で全滅した後、新たに 紅茶の木が植えられました。

サモワール
ロシアの湯沸し器。主に紅茶を入れるのに使用されます。小さなストーブ(木炭を使います) に湯沸しのやかんと紅茶ポットがセットになったものです。サモワールを備えることは イコール紅茶を飲める上流階級という意味で、お金持ちのステータスシンボルでした。 現在ではもちろん、使われていませんが・・。

シーズン
紅茶のシーズンと言えば、もっとも上質の紅茶ができる「クオリティーシーズン」と、 大量の収穫ができる「ベストシーズン」のことです。

CTC製法
オーソドックス製法に対して、近年急激に普及、発展してきた製法。CTCとは、 Crush(つぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)の略。とにかく茶葉を原型を 留めないくらいにちぎってかき混ぜて、目一杯発酵(茶葉の成分を空気に触れさせて、 香りや色を引き出すこと)させてから、ころころに丸めて乾燥させます。
全身、紅茶成分の固まりなので、お湯を注げばすぐに抽出できます。茶殻も丸いままで広がったり しません。ティーバッグでの需要が非常に多く、すでに世界の紅茶生産の半分を超えています。 紅茶の微妙な香気や味わいを楽しむというより、大量生産の産物を言えるでしょう。
おかげで紅茶を安価に飲めるわけですが(リーフティーは高いですからね)、情緒とか、 風情とか、そういう雰囲気を大事にしたい場合は、あまりそぐわないようにも思えます。

シナモンティー
シナモンはクスノキ科の常緑樹で、若い樹皮を乾燥させ、棒状か粉末に加工します。 精油、タンニンの成分を含み、収れんや興奮の緩和に効果があると言われています。 シナモンティーは、紅茶をシナモンの破片や粉末と一緒に抽出するか、飲むときに シナモンスティックでかき混ぜて香りと風味をつけるか、で飲みます。チャイ(煮出す ミルクティー)に入れると相性バツグン!です(私のお好み*(^^)*)。

シノワズリー
17〜18世紀にヨーロッパの貴族の間で流行した中国趣味を指します。航海技術の 発達により、東方(中国)から様々な品物が入ってくるようになると、その異質な文化 はヨーロッパの人々の興味を引きつけ、「東洋の神秘」を求める情熱となって、各国は次々と 東方へ進出していったのです。もちろん、その「東洋」には日本も含まれていますが、 ヨーロッパ人にとっては中国も日本も同じ「東洋の神秘」だったようです。

ジャスミンティー
「茉莉花茶(まつりかちゃ)」とも言う。花そのものを煎じるハーブティーとは異なって、 茉莉花(ジャスミン)の香気成分を抽出し、それを茶葉に添加して香りをつけたものです。 ジャスミンの花びらがたくさん入っているものは、かえってそれでゴマカしている下級品が 多いらしいですよ。

シャリマ・ティー
シャリマとは、釈迦が修行したと伝えられるインド、カシミール地方の花園の名前です。 美しい大輪の花に、オレンジのカットが似ていることから、オレンジを浮かべた紅茶を こう呼ぶようになりました。レモンティーのオレンジ版、ですね。

香檳烏龍茶(シャンピーウーロン)
私がもっとも好きな烏龍茶。「東方美人」とも言われます。香檳(シャンピー)とは、シャンパン の当て字です。ダージリンのセカンドフラッシュによく似た豊かな香りと水色を持ち、黙って 出されたら、烏龍茶だとは分かりません。おいしい、としか言いようのないお茶です。

揉捻(じゅうねん)
紅茶を生産する過程の中で、萎凋(しおらせる)した茶葉を揉むことです。しおらせただけ では、紅茶の成分はまだ葉の中に閉じ込められており、そのままでは空気に触れず発酵も始まり ません。そこで、よく揉むことで茶葉の組織を壊していき、中の茶液を出させて発酵を促します。

賞味期限
紅茶も農産物であり、加工品であり、口に入るものですから、他の食物と同様、飲んでおいしい 賞味期限があります。品質保持期間ともいえます。未開封で一般に言われるのは次のとおりです。
  ティーバッグ・・・一般包装 2年  アルミ包装 3年
  リーフティー缶・・・3年(フレーバーティーの場合も同様)
  ハーブティー・・・3年

シルバーチップ
茶木の花芯(チップ)だけでつくったお茶のこと。香りも味も水色も、ごくごく淡く、 生産量も微少であるため、高値ではありますが、やはり一部の人々の嗜好品の域をでないと 思います。

スコーン
イギリスで紅茶をともに食べられる、もっともポピュラーな焼き菓子のひとつ。 スコットランドから伝わり、ジャムやクロテッドクリームをたっぷり載せて食べる、 甘味のすくないクッキーとパンのあいのこのようなもの。

ストレート・ティー
紅茶に何にも加えず、そのまま飲むこと。又は何も入れないそのままの紅茶のこと。 ブラックコーヒーという呼び方に対して、ブラックティーと言うこともあるが、ブラックティー とは「乾燥して黒く見える茶葉」の意味があるので、混同しないでくださいね。

スパークリング・ティー
炭酸水を加えた紅茶。必然的にアイスティーのバリエーションです。アイスティーを濃い目につくり、 アイスティーの量の20〜50%の炭酸水を加えます。

スパイス・ティー
チャイ(煮出すミルクティー)にミックススパイス(シナモン、ジンジャー、カルダモンなど)を 加えたもの。「マサラティー」とも言います。

正山小種(せいざんしょうしゅ)
ラプサン・スーチョンという名で知られる、中国のフレーバーティー。松の木を燃やした煙で 燻製にした紅茶で、強烈な正露丸の香りがします。ヨーロッパでは「これぞ東洋の神秘の香り」と 好まれているようですが、好き嫌いも激しいでしょう。

セイロンティー
インド半島の南に浮かぶセイロン島(スリランカ)で産出される紅茶の総称。特に日本人の 好みにあう、クセの少ないまろやかな、しっかりした紅茶が多いです。当然、輸入も多いの ですが、スリランカは独立後間もないせいか、国内での民族紛争が絶えず起きており、国民の 犠牲はもちろんですが、世界の財産である紅茶の茶園が荒れてしまうことも心配です。

セイロン風ミルクティー
スリランカ政府が紅茶の普及のために開発した飲み方で、チャイと同様、鍋で紅茶を煮出し、 ミルクを加えて暖めるもの。日本では、ロイヤルミルクティーと呼んだりしています。

セカンドフラッシュ
2番摘みのお茶のこと。紅茶で「セカンドフラッシュ」と特に呼ばれるのは、ダージリン・ セカンドフラッシュとアッサム・セカンドフラッシュ。ファーストフラッシュが始めということ で貴重がられるのと対照的に、セカンドフラッシュはその品質の安定した高さが注目され、 一番おいしい紅茶なのです。

セパレート・ティー
紅茶と果汁液など、比重の違う液体を注意深く注ぎ分けて、くっきりと層に分かれた見た目を 楽しむもの。紅茶にしっかりと甘味をつけて、比重を重くします。その上に、果汁などの軽い 液体を静かに注ぎいれます。




ダージリン紅茶
紅茶の代名詞のように思われているダージリン。ダージリンの名前で売られている紅茶は 実際のダージリン地方での生産量をはるかに上回るのだそうです(ちょっとでもブレンド されていれば、みんなダージリン??)。ダージリン地方で作られた紅茶の中でさえ、 本当にいいものはほんの少量。したがって、本もののダージリン茶は高値なのです。 この紅茶に関しては、その独特の香りを味わうためにリーフティータイプが主流です。

ダスト(D)
紅茶のグレードのひとつで、粉のように細かいサイズのこと。茶葉のグレード分けのとき、 一番下に溜まる粉状のもの。もとの茶葉の品質がよければダストの品質もいいわけで、 そういう場合は高値で取引されることもあります。主にティーバッグに使われます。

玉解き
茶葉を萎凋(いちょう)し、揉捻(じゅうねん)したあと、固まった茶葉をほぐすこと。 揉捻と玉解きと繰り返して、発酵を調整します。

タンニン
植物に含まれる、カテキン類などの成分の総称。

チャイ
お湯に茶葉を入れて煮出し、ミルクを加えて暖めた紅茶。またはミルクだけで煮出したもの。 インドでもっともよく飲まれています。スパイスを加えてバリエーションも多くあります。

茶殻
紅茶を抽出したあと(何も紅茶には限りませんが)、ポットやカップに残った茶葉の残骸。 乾燥した状態では分からなかった品質を見るのに役立ちます。茶殻が茶色く薄い色合いの ものが上質のようです。

着香茶
香りの成分を仕上げた茶葉のつけたもの。香料を吹き付けたものをフレーバードティー、 茶葉が匂いを吸収する性質を利用して、花や果実などを混ぜ込んで香りを吸わせたものを センテッドティーと言い、両者は区別されます。フレーバードティーの代表が、ベルガモット の香りが心地よいアール・グレイです。

茶摘み
紅茶の生産国では、茶葉の摘み取りは依然として人の手で行っています。一芯二葉、又は一芯三葉 の摘み方は高級茶の生産にどうしても必要、機械では小枝や古い葉が混じってしまうからです。 人が摘み、人が作り、人がブレンドする。だから、紅茶は優しいんですね。

抽出(ちゅうしゅつ)
茶葉に含まれる成分(香り、色、味など)を熱湯や水を注いで溶け出させること。抽出時間とは、 茶葉をポットに入れて湯を注いでから、その紅茶がもっともおいしく出来上がるまでの時間を 言います。その時間は各人各様。お好みの味を見つけてください。いつも同じ時間を計れるように おしゃれな砂時計やタイマーがありますよ。

テアフラビン
紅茶を美しい紅色にする色素の一つです。

テアルビジン
紅茶の色を出す中心となる成分。詳しいことはまだ分かっていないようですが、深みのある 美しい紅茶の色のために重要な物質です。

ティーエキスパート
紅茶の栽培から、製造、鑑定、ブレンド、輸出、マーケティングまでを総合的に精通した 紅茶の専門家です。各部門における専門家(例えば買い付けの専門家)はバイイングエキス パート、などと呼びます。

ティーエステート
⇒エステートの項を参照してね

ティーオークション
紅茶の原料茶葉の売りさばきのために、定期的に開かれる公開せり市。生産者代表の「 ティーブローカー(売り手)」と購入登録業者「ティーバイヤー(買い手)」の真剣勝負 です。茶葉を買いたい人(会社)は、事前に見本によってテイスティングを行い、買いたい 茶葉を選びます。参加するには特別な資格が必要とのことで、日本人はこのオークション には参加できないそうです。

ティークリッパー
19世紀に中国からヨーロッパへ茶葉を輸入するのに用いられた快速帆船。どの船が一番 早く茶葉を運んでくるか、高額の賭けけ金が賭けられ、「ティーレース」と呼ばれました。 有名な「カティ・サーク号」は最も早い船として期待されましたが、1869年のスエズ 運河の開通により、そのティークリッパーとしての生命は短いものでした。

ティーテイスター
紅茶の品質を評価する専門家のこと。特に国家資格があるとか、そういうものではなくて、 長年の経験とカンと、生まれながらのセンスによって、紅茶のよしあしを見極めます。 こういう人たちによって、私たちは毎日安心して高品質に保たれた紅茶を飲むことが できるのですね。「この人のブレンドなら絶対においしい」と折り紙がつけられたら、 ティーテイスター冥利でしょうね。

ティーバッグ
ろ紙やナイロンメッシュの小袋に茶葉を包み、そのままお湯に入れて抽出できるようにした もの。茶葉を入れる袋の材料はろ紙が主流で、ポット用の茶葉が多く入ったものにはナイロン メッシュが使われています。茶殻の処理が簡単なことから、リーフティーよりもはるかに大量 の紅茶が消費されています。中に入っている茶葉はブロークンタイプやCTCタイプなどで、 茶葉自体はリーフティーと同じなのですが、どうしても「お手軽感」が伴うために、リーフティー に比べて本物志向は満たされず、リーフティーの方が高級であると受け取られます。 ティーバッグの紅茶は、上手に入れればリーフティーに劣らない、おいしいものです。

等級区分
出来上がった紅茶の茶葉(まだ大きさ別に分けていない、荒茶と呼ばれる段階)を、不純物を 除き、一定のサイズごとに揃えるための区分。茶葉の品質とは無関係で、単にサイズや形状を 表しています。しかも、統一された基準はなく、あくまで人の感性によって分けられるもの で、産地によって異なるのが普通です。(⇒『茶葉のグレード』

トーマス・トワイニング
1706年、トーマス・トワイニングはロンドンに「トムのコーヒーハウス」を開業し、 コーヒーやお茶、タバコなどを販売しました。その隣に「ゴールデン・ライオン」という 女性のための喫茶店を開店、大変に繁盛しました。孫のリチャード・トーマスはイギリスに おける紅茶の密輸入と不正な茶の取引の反対運動を展開し、社会的な貢献も大きいものが ありました。

トーマス・リプトン
「世界の紅茶王」と呼ばれるリプトンは、各地の水にあわせた独自のブレンドと正確な計量売り を徹底し、人びとの信頼を得ました。「茶園から直接ティーポット(家庭)へ」をスローガンに 掲げて、自らスリランカの茶園を買収して生産にあたりました。王室御用達の茶商として、 イギリス帝国紅茶の普及に努め、日本においても「紅茶と言えばリプトン」と言われるほど、 独占的なシェアを誇りました。




生葉
摘まれて、工場で加工されるまでの状態の茶葉。痛みやすいために、いい紅茶を作るためには、 加工工場を茶園の中、若しくは近くに作ることが必須です。

軟水
硬度10以下の水(⇒『硬水』の項を参照してね)のこと。紅茶に含まれるタンニンの類は、 水に含まれるカルシウムやマグネシウム、鉄分、マンガンなどと結合して、色を悪くし、 風味も損ねます。日本の水は硬度2の軟水なので、紅茶のおいしい成分をよく溶かしだして くれる好ましい水です。

日東紅茶
日本最初の缶入りリーフティーを発売した「三井紅茶」が前身で、1930年(昭和5年)に 日東紅茶と改称されました。茶葉は外国から仕入れますが、日本人にあわせたブレンドを日本 国内で行い、安価に高品質の紅茶を提供しています。

ノリタケ
元日本陶器合名会社といい、1904年に白磁洋食器を製造するために、名古屋に設立され た会社です。第1次大戦でヨーロッパからの輸入が途絶えたアメリカ向けに輸出を行い、洋食器 メーカーとしての地位を築きました。現在は日本を代表するブランドとして、世界に名が知られて います。




ハーブ
香草。いろいろな植物の葉や花、根、茎など、香りや風味がよく、香辛料として使われるものの 総称です。スパイスとは区別され、スパイスがそれを使って肉や魚の臭みを消すことと風味付け とを目的としたのに比べ、ハーブ類はそのものの薬効が求められます。
ハーブ・ティーとは、ハーブに熱湯を注ぎ、その成分を溶け出させたもので、喫茶店などでは 「ティザーヌ(薬湯)」と名づけて提供しています。紅茶ではありません(紅茶の茶葉は全く 入りませんので)。

ハイティー
スコットランドやイングランドの労働者階級の習慣で、午後6時ごろに子どもたちとともに 肉や魚の料理を食べた夕食のこと。飲み物は紅茶に限られていました。ハイティーの「ハイ」 は、子どもの食事用の背もたれの高い椅子(ハイバックチェア)からきた言葉のようです。 現在では、軽い食事とアルコールやお茶で、客をもてなすこともハイティーを呼んだりするようです。

バイヤー
買い手や買い主、仕入れを行う人の意。

発酵
紅茶を製造する過程の中で、そのお茶を「紅茶」と認定するための段階。茶葉の中に含まれて いるカテキン類が、揉捻(じゅうねん)によって茶葉から外へ出され、空気中の酸素に触れて、 紅い色素であるテアフラビン、テアルビジンとその酸化化合物に変化します。精油成分も分離し、 紅茶特有の甘い香気が生まれます。この発酵の度合いをコントロールすることによって、様々な お茶が作られるのです。

東インド会社
1600年、イギリスが貿易のためにインドに創立した会社のが始まりで、その後ヨーロッパ各国 が同じような会社を作りました。アジア貿易の過当競争により共倒れの危険性があったため、 各社が統合し、世界で始めての株式会社「連合東インド会社」を設立しました。

ファーストフラッシュ
フラッシュとは、新芽が伸びる様子を言います。春になって最初に芽吹く芯のことをファースト フラッシュと呼ぶのです。特にダージリンのファーストフラッシュは、その年の「走り」の紅茶 として珍重され、高値で取引されます。初物はどこの国でもご祝儀相場がつくものなのですね。

フィルターペーパー
ティーバッグを作る袋、ろ紙のこと。

ブルックボンド
イギリスの茶商の息子として生まれたアーサー・ブルックは、日によって茶の品質が異なったり、 分量が怪しかったりすることに疑問を持ち、正確に計量して包んだ「包装茶」を売り出しました。 口に出して響きのいい「ブルックボンド」という屋号をつけ、自家用車に広告を書いて、末端の 小売店へ直接商品を運びました。現在も世界最大級の紅茶専業会社として君臨しています。

フレーバードティー
⇒『着香茶』の項を参照してね

フレバリーティー
乾期に茶園全体が茶葉のいい香りに包まれる頃に作られる紅茶のこと。「最高にいい茶葉」 で作られた紅茶っていうことですね。

ブロークンスタイル
フルリーフスタイル(茶葉の切ったりせずにそのままの形で成形したもの)は茶葉から成分が 出にくく抽出するのに時間がかかるので、少し小さく切って、抽出時間が短くなるようにと 加工が改良されました。「破砕した」という意味のブロークンスタイルと呼ばれますが、 CTCタイプとは違い、ただ茶葉を切っただけなので、フルリーフティーの香気や味わいは ちゃんと保たれており、現在、高級茶にこのスタイルを用いるブランドが多いようです。

ベッドフォード公爵夫人アンナ
⇒『アフタヌーン・ティー』の項を参照してね

ヘビーユーザー
単なる紅茶飲みのこと。毎日平均して5〜6杯以上紅茶を飲む人々を指すのだそうですよ。 私も立派なヘビーユーザーですが、イギリス人はどうなるの??

ベルガモット
レモンに似た柑橘系の果実。その皮に含まれる精油成分を抽出し、紅茶の茶葉に吹き付けたものが アール・グレイです。

包装紅茶
缶や防湿性の素材に入れて、銘柄(ブランド名)や決められた表示(原産国や賞味期限など) をした上で、小売販売されている紅茶のこと。量り売りの紅茶と違って、いつも同じ品質を 求められますから、安心と言えばそうなるのかな?年単位でもつものが多いので、ついつい 買いこんでしまいます。

ボーンチャイナ
磁器の組成に骨灰(ボーン)を加えることにより、柔らかく軽い風合いの磁器が作り出されました。 チャイナとは、もともとは中国から入ってきた磁器のことですが、その美しさに魅了された ヨーロッパの人々は、磁器そのものを「チャイナ」と呼び、それがそのまま磁器の代名詞に なっています。

ボストン茶会事件
アメリカの独立戦争を引き起こすきっかけとなった、アメリカにおけるイギリス紅茶不買運動 による騒動です。高い税金のかかった紅茶を買わされていた植民地アメリカの人々は、イギリス から着いたばかりの茶の箱を、次々と海に投げ入れ、ボストンの港は紅茶の紅い色に染まりました。 それを弾圧したイギリス本国に対抗して、独立戦争が起こったのです。まさに紅茶は、歴史に おける重要ファクターなのですね。

ホットティー
その名のとおり、熱い紅茶。ホットティーを上手に入れるために「ゴールデン・ルール」なる ものがあり、いろいろと細かいことも言われます。でも、あんまりそれにとらわれると、 「紅茶はめんどくさいもの」と思われがちになります。ゴールデン・ルールを守るのもいいけれ ど、もっと自由に自分なりの紅茶の入れ方をすればいいと思います。私も我流です。

ポットのための1杯
紅茶は濃くなった場合はお湯で薄めることができますが、薄い場合は茶葉を足すことも できず、味気ないものになってしまいます。硬水で紅茶の抽出がわるかったヨーロッパの 国で、なるべく濃く入れるための工夫が「ポットのための1杯(の茶葉)」です。 人数分の茶葉よりもスプーン1杯余分に入れましょう、ということで、ちょっと余分に入れて 濃さを増す、ということです。日本の軟水では、必要のない行為ですよ。




マイセン
ヨーロッパにおける最初の真正磁器メーカー。剣が交わった形の「双剣」マークは世界的に 有名です。ドイツのマイセンで若き錬金術師によって作り出された白磁器は、当時のヨーロ ッパ各国の羨望の的となり、職人たちは囚人同様に閉じ込められ、監視されていました。 でも、隠せば隠すほど知りたくなるのが秘密というもの。職人たちはある時はお金のために、 ある時は自らの出世のためにドイツを抜け出し、次々にその技術が流出していきました。 私が一番大事にしているカップ&ソーサーの柄であるマイセンブルーオニオンは、1730年 代にデザインされ、たくさんの偽者やコピー商品が出回る中で、今も同じものがつくられて います。

マグカップ
受け皿のない大きめカップのことで、容量が300cc以上あるもの。

マサラティー
⇒『スパイスティー』の項を参照してね

水出し紅茶
アイスティーの作り方の一種。究極のお手抜き方法だと思います。クセのない茶葉(渋みの 少ないもの)を常温の水に入れ(水1リットルにつき茶葉10gくらい)、冷蔵庫に数時間 入れておけば出来上がります。水の味がそのまま出ますから、まずい水で作らないほうが いいです。私は、だしをとるためのだしパックの大型のものにゆったりと茶葉を入れて、 そのままポンと水を入れたティーサーバーに放り込んでいます。

ミルク・ティー
水が悪いヨーロッパでは、紅茶の水色の悪さや風味の足りなさを補うために、砂糖やミルクを 入れることが一般的でした。ミルクを紅茶より先に入れるか、後に入れるかという論争は、 イギリスで果てしなく続いている平和な論争です。

ミントン
イギリスの磁器メーカー。1800年頃からボーンチャイナの製造を手がけ、その絵付けの 素晴らしさで有名です。代表的なのが、ハドンホール城のタピストリーの絵をデザインした 「ハドンホール」。カップやプレート一面に描かれた繊細な植物は、現代の人々を魅了しつづ けています。

モンスーン
季節風のことです。夏になると、インドの南西から海を渡って吹いてくるモンスーンが スリランカの中央の山岳地帯にぶつかって、島の南西部に大雨を降らせます。すると山の 反対側は乾期となり、良質の紅茶ができます。反対に冬になると北東からモンスーンが吹き、 今度は島の北東部が雨期となります。反対側の南西部ではいい紅茶ができます。このように モンスーンは茶葉の生育に大切な役割を果たしています。




ラプサンスーチョン
⇒『正山小種(せいざんしょうしゅ)』の項を参照してね

リーフティー
ティーバッグではなく、ポットと茶漉しを使って入れるために作られているオーソドックス 紅茶。残念ながら、時代の需要はティーバッグにあって、リーフティーは主流ではありません。 しかし、本物を求める人びとは「紅茶はやはりリーフティーでないと」という思いが強いの です。日本では「リーフティーティーバッグ」と銘打ち、高級志向に訴える商品も販売されて います。

陸羽
8世紀に中国で初の茶書『茶経』を記した人物。生まれも没年も定かでなく、素性もあやしい らしいですが、後世の人々はこの『茶経』をバイブルとし、陸羽は「茶聖」と呼ばれています。

レモンティー
アメリカで大量に収穫されるレモンの消費に困って考え出されたとされる紅茶の飲み方です。 ストレートティーにレモンのスライスを一切れ浮かべ、香りがでたらすぐに取り出します。 入れすぎると苦くなり、紅茶の水色が消えてしまいます。

ロイヤルミルクティー
イギリス風にミルクをたっぷり入れた紅茶を、日本人が名づけるとこうなります。 だから日本だけで通用する呼び名です。ただのミルクたっぷりのミルクティーを指すことも あれば、チャイのように煮出したミルクティーを指すこともあります。どちらにしても、 「ロイヤル(王様の)」という響きに日本人は弱いようです。