鍛造(たんぞう)というのは鉄を熱して叩いて成形したり性質を変化させたりする加工のことです。
鉄は常温でも多少の可塑性はありますが、あまり無理な力を加えると組織が破壊され、ヒビがはいったり機械的強度が落ちたりします。そのため熱して一定の温度帯で相を変態させ変形し易くして形をつくります。仕事柄鋼材を加工する作業は慣れていますが、加工内容としては、切断・と溶接が主で、時々アセチレンバーナーで溶断や曲げをする程度で。所謂鍛冶屋さんとしての作業はほとんど経験が有りませんでした。有る日炭素鋼を手に入れた際、これを打ってナイフにならないかと思い、2010年の夏に炉を用意して、作り始めてみました。

 
火炉の製作
少し鍛冶にでも挑戦してみようと軽く考えて、鋼材をアセチレンで炙って赤らめて叩いてみましたが、チョットやソッとじゃ変形しやしない。アセチレンの消費量も半端ではなく費用がえらいことになるので断念。よし、炉を作ろうと決意、ネットで情報収集して自分なりにアレンジして作ってみました。
6インチ ドロップポイント(全鋼 初回製作)
鍛造で作った最初の作品です。
2010年の6月ころ倉庫のガラクタの中にエアブレーカーの古いチゼルを見つけ、これを機に、いつかやりたいと思っていた鍛造に挑戦してみることにしました。
6インチドロップポイント(初鍛接作品)
今回、鍛接に挑戦してみることにしました。難しい作業の様で鍛接をモノにするまでには失敗作の山を覚悟しろと言われているようで、私のような駆け出しがカジる物では無いかもしれませんが、誰でも最初は初心者。やらなければ何時まで経っても未経験、ものは試しと挑んでみた次第です。
4インチドロップポイント(既製割り込材使用)
このナイフは、専門店で販売されている出来合いの割込み材で、ヤスキ鋼の白紙1号を極軟鉄で挟んでいます。これを使って実用的な4インチサイズのユーティリティーナイフを作ってみました。
6インチクリップポイント(全鋼)
使い込んで短くなったチゼルが(強引に)手に入ったので、またしてもヤリます。いつもドロップポイントのコンシ−ルドタングばかりなので、今回は鋭い切っ先を持つクリップポイントのナロータングにしてみました。
3枚打ちナイフ 再仕上げ
このナイフの刃は私が作った物では無く、今から25年ほど前に刃物専門店を通じて鉈鍛冶師さんに打ってもらった物で、それに自分でハンドル等の仕上げをしたものです。永らく下の写真のような状態でした。