道 祖 神


 双体道祖神は本来路傍の神である。障りの入るのを防ぐ賽の神であったり
道を教え道の安全を守る道陸神であったり、睦じく男女二神の或いは握手し
或いは銚子を持ち盃を持つ相愛の姿の生産の神であったりする複合的な
諸要素を持つ庶民の神である。
 長野を中心に群馬・山梨・神奈川・静岡の諸県に多く、愛知県もその分布の
一端をなし、長野県に隣接する北設地方に多く、わが額田町にも分布の先端
が及んでいる。
 町内の双体道祖神は、宮崎神社境内に一基、男神女神が睦まじく並んでいる。
かっては明見坂の岐路にあったものを移したものと古老は言う。
 桜形の三浦巌氏の庭にも一基ある。これも昔は、字中島の県道端に立って
いたが、水害で川に流れたりしたため造立者の三浦家で拾い上げて庭に
祀つたもの。風化が甚だしく却つて素朴そのものに見える。二神像。
 今一基は鳥川の集落の上の方の岐路に今も立っている。これは神奈川
地方に多い僧形の双体道祖神である。



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