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額田の姫王物語 |
| 額田姫王とは |
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製 作 造形作家 夢童百合子 「額田姫王人形」 ぬかた会館設置 |
| 額田町とのかかわり |
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額田王の歌 十二首 |
巻一 7
秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治の宮処(みやこ)の 仮廬(かりいほ)し思うほゆ
「大意」 秋の野のかやを刈り、屋根に葺いて旅宿りした 宇治の宮どころの仮の廬のことが思い出される。
巻一 8
熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
「大意」 熟田津で、船出をしようと月の出るのを待っていると、月も出、潮の具合もよくなった。
さあ、今こそ漕ぎ出そう。
巻一 9
莫 円隣之大相七兄爪謁気 我が背子(せこ)が
い立たせりけむ 厳橿(いつがし)が本(もと)
「大意」 ? 我が君がお立ちになったであろう、その聖なる橿の木の根元よ。
巻一 16
冬こもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど
山を茂み入りても取らず
草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉(もみち)をば
取りてぞ偲(しの)ふ
青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 秋山ぞ我は
「大意」 春がやってくると、今まで鳴かずにいた鳥も来て鳴く。
それに咲かずにいた花も咲いている。
が、山が茂っているので、分け入って取りもしない。
草が深いので、手に取って見もしない。
秋の山の木の葉を見ては、色ずいた葉を手に取って賞美する。
青い葉をばそのままに置いて嘆く。その点が残念です。秋山です。わたしは
巻一 17
味酒(うまざけ) 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の際(ま)に い隠るまで 道の隈(くま)
い積もるまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放(みさ)けむ山を
心なく 雲の隠さふべしや
「大意」 三輪の山よ。奈良の山の山の間に隠れるまで、幾曲がりも曲がって遠ざかるまで、しみじみと
見ながらいこうものを、何度も見たいと思っている山だのに、無常にも雲が隠したりしてよいものか。
反歌 巻一 18
三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらむも 隠さふべしや
「大意」 三輪山を何でそんなにも隠すのか。せめて雲だけでも思いやりがあってほしいものだ。
隠したりしてよいものか。
巻一 20
あかねさす 紫野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き 野守(のも)りは 見ずや 君が袖振る
「大意」 まあ紫草お栽培されている標野を行きながらそんなことをなさって、
野守が見るではありませんか。あなたはそんなに袖をおふりになったりして。
巻一 21
紫草(むらさき)の にほへる妹(いも)を 憎くあらば 人妻故(ゆえ)に 我れ恋めやも
「大意」 紫のように美しいあなたが好きでなかったら、人妻と知りながら、
私はどうしてあなたに心ひかれたりしようか。
巻二 111
いにしへに 恋ぬる鳥かも 弓絃葉(ゆずるは)の 御井(みゐ)の上より 鳴き渡り行く
「大意」 古を恋慕う鳥なのでありましょうか。弓絃葉の御井の上を鳴きながら飛んで行きます。
巻二 112
いにしへに 恋ふらむ鳥は ほととぎす けだしや鳴きし 我が恋ふるごと
「大意」 古を恋慕う鳥はほととぎすなのですね。その鳥はおそらく鳴いていたことでしょう。
私が遠い昔を恋慕っているように。
巻二 113
み吉野の 玉松が枝(え)は ひしきかも 君が御言(みこと)を持ちて通(かよ)はく
「大意」 み吉野の 玉松はなんとまあ美しいことでしょう。あなたのお言葉をもって通って来るとは。
巻二 151
かからむと かねて知りせば 大御船(おおみふね)
泊(は)てし泊(とま)りに 標結(しめや)はましを
「大意」 こうなるであろうとあらかじめ知っていたなら、大君の御船が泊てた港に標縄を
張りめぐらして、悪霊が入らないようにするのだったのに。
巻四 488
君待つと 我が恋ひをれば 我がやどの 簾動かし 秋の風吹く
「大意」 あの方のおいでを待って慕わしく思っていると、
家の戸口のすだれをさやさやと動かして秋の風が吹く。
巻八 1606
(488の重出)
(長歌 3首・短歌 10首)
以上 計13首
参考資料 額田町役場発行文献
日本民族学会会員 谷澤未知雄氏の資料より
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