福郎石彫 おうる工房
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アトリエ
 まん丸の石の頭をちょこっと傾け、まん丸の二つのつぶらな瞳が出迎えてくれる
梅本さんの石のふくろう。目はギリシャの手法からオニキスを使っているという。
その愛らしい梅本さんのふくろうを眺めていると、つられてこちらもつい頭を傾げて
しまいたくなるほどである。
 作者の梅本さん自信もこのふくろうとそっくり、よく人形作家の作品は、作者や
その家族に似ていることが多い
けれど、ほのぼのとした性格とまーるい体つきは、梅本さん自信によく似ていらっしゃる。
現在はサラリーマン生活から「道楽」にはまって、石のふくろう作りを生計の糧とする
「ふくろう作家」として、ふくろう作りに、邁進する日々なのである。
 なんでも凝ってしまう性分の梅本さんが、こんなにふくろうにのめり込んだきっかけは、
知人に誘われてお茶席に出向いた事から。お茶の席に興味を持ったら茶道を習い、
茶室を頼んで作ってもらったら、せめて庭は自分で、と思い立ち文献を調べる。
庭には石の灯篭・飛び石・茶室入り口の水鉢など石の製品が必要である。
 ここ岡崎、額田は石の産地。ならば石を彫ろう、  という具合である。
水鉢(躊)を文献で調べていると、京都には躊にふくろうが彫ってあるものがあるとあった。
 その文献を目にしてから、すっかりふくろうに魅せられ、石のふくろうを彫り始められた
のだという。
 ちょうど長野オリンッピクのマスコットに、ふくろうが選ばれたことも追い風となり、梅本
さんの彫り出す愛らしいふくろうの人気も高まったのである。
 英語のOWL(おうる)からとった「おうる工房」には、やぎやあひるもいて、ほのぼのと
した長閑な風景が、何とも幸せな気分を醸し出しているのである。