打ち上げ花火のコンクールを見るときに参考にして下さい。
各地の花火大会で「花火コンクール」がよく行われています。
コンクールには「スターマイン」「割物花火」「創造花火」の3種類があります。花火のすばらしさと技を競うもので、特に「割物花火」は、花火師の技術を競うもの、「創造花火」は玉であるイメージ(玉名)を表現するもので、花火師のセンスを問われます。「スターマイン」は花火の華やかさと豪華さ、テーマに則した表現力が試されるものです。
「創造花火」と「スターマイン」は見た目で点数が付けやすいですが、「割物花火」に関しては目が肥えていないとなかなか点数が付けられないものです。
それでは、「割物花火」での良い花火とはどんなものかご説明いたします。
- 輪がしっかりしている。 玉が開いたとき、まん丸に広がっていて輪郭がしっかりしているかどうか。
- 盆がとれている。玉が開いたとき、その玉の号数の大きさに開いているかどうか。また、球状に開いているかどうか。
- 玉の座りがしっかりしている。 玉が登り詰めたところで開いているかどうか。また、その玉の高さまで上がっているかどうか。
- 消え口が揃っている。 星がそろって変化し、そろって消えるかどうか。
- 星が密になっている。 星が万遍なく拡がり、歯抜けになっていないかどうか。
- 親と子が合っている。 変芯変化菊の場合、親星と芯星の変化が同時に起こり、それぞれの盆や輪のバランスがとれているかどうか。
- 星がよれない。 星が放射状に先の方まで真っ直ぐ飛ぶかどうか。
- すべての星に火がついている。 当たり前のことですが、確実にすべての星に火がついているかどうか。
- 星の発色や光沢がよい。 見たとおり色がはっきり出ているかどうか。
- 音がよい。 開いたとき堅い音がするかどうか。これは、玉の張り方(玉殻に張るクラフト紙)がしっかりしていると堅い音がする。
以上例を挙げましたが、こんな採点を2、3秒の内にするわけで、よく目の肥えている人にしかできないでしょう。皆さんも「コンクール」がある花火大会を鑑賞する機会がありましたら、一度挑戦してみてください。
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