うにうに君は、自分が何故、どうやって生まれたのかを知りません。
それでも、今日も元気に生きています。
うにうに君は、自分が何の為に、生きているのかを知りません。
時々、何かやらなきゃいけないような事があるような気にもなるのですが、それが何なのかが全く判らないのです。
うにうに君の棲息する場所に訪れるのは鼠ぐらい。
仕方がないので、その鼠を追いかける事だけが彼の趣味ですが、捕まえたところで何をするでもなく、結局、鼠はうざったそうに彼を振り払って去っていってしまいます。
うにうに君は「死」というものを知りません。
だから、「生」に対する執着などもありませんし、もちろん「死」への憧れなんかとも無縁です。
うにうに君は思います。
明日も、今日と同じ一日でありますように。