県営名古屋空港はどんな空港?


(所在地・規模)

(歴史)

 名古屋空港は1944(昭和19)年2月、旧日本陸軍小牧飛行場として建設された。当時の滑走路長は 1500mだった(この後、段階的に2740mに延長された)。戦後は暫くは米軍に接収され、終戦 連絡定期飛行場として使用された。

 米軍との共同使用という形で1952(昭和27)年3月、日本航空が初の定期路線でとなる東京ー名古屋 ー大阪線を開設した。1958(昭和33)年9月に米軍から正式返還され、1960(昭和35)年4月 に第二種空港に指定されると同時に名古屋空港に改称された。

 初の国際線就航は1966(昭和41)年4月で、日本航空の名古屋ー福岡ー台北ー香港線とキャセイ・ パシフィック航空の名古屋ー大阪ー香港線が就航した。

 発着路線・便数共に少ない状態が長らく続いたが、成田・大阪(伊丹)空港の発着能力限界の関係もあって 1980年代末から国際線乗り入れが相次いだ。関西空港開港後も国際線発着路線・便数・利用者が増え 続けている。また、国内線も毎年のように路線・便数が増えていった。

 しかし、離発着回数が年間で最大12万回近くを数えるようになる、離発着能力の限界に達しつつあった。 また、駐機場不足も国内線では特に深刻で、ナイトステイ(夜間駐機)時は1つのスポットに2機を駐機 して対処していた。また、自衛隊や小型機、ヘリコプターとの共用空港でもあるため管制が難しい空港の1つ でもあった。

 滑走路は2740mと短く、特に欧米路線は厳しい運航体制を余儀なくされていた。また、飛行機の離発着 は7〜21時の間に制限されており、貨物便の運航にも不利になっていた。貨物に関してはターミナルの狭さ が深刻で、トラックの駐車スペースも不足している。中部圏を発着する貨物の内、名古屋空港利用の貨物の割合 は僅か20%程度のようで、他は成田空港や関西空港に流れていたのが実情であった。

 そして、平成17(2005)年2月17日、愛知県知多半島の常滑市沖に名古屋空港に代わる中部国際空港 (セントレア)が開港し、名古屋空港は愛知県が運営・管理する県営名古屋空港として新たなスタートを 切った。

(アクセス)

1、道路

 高速道路は直接アクセスしていないものの、西方に名古屋高速道路11号小牧線(名濃道路)の豊山南 I.C.(北行きは出口、南行きは入口)、及び豊山北I.C.(北行きは入口、南行きは出口)があり、 アクセスしやすい空港と言える(なお、都心区間とは料金体系が異なる)。

 一般道は国道41号線や県道春日井稲沢線から分岐する道路が空港へアクセスする。

2、バス

 名古屋空港は鉄道アクセスが乗り入れておらず、中部国際空港(セントレア)移転前は多数のバス路線 が各地と空港を結んで運行されていたが、移転によって高速バス路線は名古屋駅への路線を除いて廃止 され(但し、運行業者が名鉄バスからあおい交通に変わった)、路線バスの名鉄西春駅ー名古屋空港間、 JR勝川駅ー名古屋空港間も本数が大幅に減った。航空機を利用する場合にはバスのダイヤを把握した 上で利用したほうがいいだろう。

「参考リンク」
ETOK's BusCenter
 東海地方のバスを詳しく取り上げているHPです。路線バスギャラリー→バス事業者→各県→各バス事業者 をクリックすると空港バスの画像も見ることが出来ます。

発着地
運行会社
所要時間
運行間隔
運賃
備考
名古屋駅
(新トヨタビル前、及びキャッスルプラザ前)
あおい交通
28分
約10分
870円
豊山バス停にも停車
西春駅(名鉄犬山線)
名鉄バス
18分
30分
330円
バスカード使用可
勝川駅(JR中央線)
名鉄バス
19分
1時間1本程度
320円
味美駅経由、バスカード使用可
味美駅(名鉄小牧線)
名鉄バス
9分
1時間1本程度
230円
バスカード使用可

*上記の所要時間、運行間隔等は変更される場合があります。利用する際は各交通機関へお尋ね下さい。

(県営後の名古屋空港)

 定期便が中部国際空港に移行した後、名古屋空港は小型機の拠点空港「都市型総合空港(旧GA: ゼネラル・アビエーション)空港」として新たなスタートを切った。また、愛知県は大地震などの 大規模な災害発生時の防災拠点としても再活用するとしている。勿論、航空自衛隊小牧基地との共用 体制は続くことになり、空港の管制業務は国土交通省から航空自衛隊に移管された。

 60人乗り以下の飛行機の残留が可能なコミューター航空であるが、日本航空の子会社であるジェイ ・エアが中部国際空港(セントレア)開港後も名古屋空港に残留している。同時に本社を広島西飛行場 から移転し、CRJ200型機を増機して拠点化する方針である。

 注目すべき点は日本初のビジネス機を専用とする受け入れ空港としての再活用である。これは通常の空港 と比べてビジネス機が定期便の離発着状況に左右されずに運航できるなどのメリットがあるとされている。 しかし、平成27(2015)年の需要予測ではコミューター航空の旅客数43万人、ビジネス機の取り扱い 数200機、常駐の小型航空機140機としているが、予測通りになるかどうかは不透明で、赤字になる可能 性が指摘されている。

 平成11(1999)年に完成した国際線ターミナルビルの処遇も注目されているが、岐阜県関市に立地 する中日本航空専門学校の移転先として候補に挙がっているほか、空港近くに大型ショッピングセンター がないことから複数の大手スーパーが進出する意向を示しているという新聞報道がある。同ビルは空港以外の 目的でも使用できるよう構造が工夫されているという。

以下製作中

(県営化前の名古屋空港の光景写真)

小牧山をバックにR/W16から離陸するノースウエスト航空機 昼過ぎの国際線ターミナル駐機場の様子
これほど飛行機に近付ける場所はあまりないかも・・・。
(R/W34のGPホールドライン近くにある有名なポイント)
市街地の中にある空港であることを実感できるでしょうか?
(R/W34にアプローチするB747ー400)
市街地に下りてくるように見えるR/W34着陸機
(空港南側の道路から)
国際線ターミナル南には田んぼが広がる。
市街地にある空港だが、のどかな光景も存在する。
小牧山から撮った名古屋空港。
市街地に位置するのが分かる。
小牧山から撮ったR/W16への着陸機。
街に下りていくように見える。

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