<日本のマンガ文化とインターネットの関係など>

   外国でルパンのアニメが放送されたり、マンガが翻訳された
   りしてますが、ルパン自体が無国籍なキャラクターなので、
   外国でも受けてます。イタリアでも翻訳されてますが、イタ
   リアならイタリア人に、フランスならフランス人のルパンに
   なって、その国その国で受け取る感じが違ってくるようです
   ね。

   世界的なコンベンションに招待されるなど、日本のマンガ家
   やマンガ自体が注目されてます。フランスや韓国にもマンガ
   専門の学校ができたり、この京都精華大学にも専門のコース
   があったりと、日本の文化として世界に通用するものとなっ
   てきました。

   ぼくは、マンガ家としてはコンピュータやインターネットに
   関わるのが早かった方です。自分の作品を発信したいとホー
   ムページも設けています。

   ぼくは10年前から、Macintoshでマンガを描いています。
   ほとんどの印刷会社や出版社、デザイン会社がMacintoshを
   導入してくれたおかげで、5〜6年前からですが、印刷物の版
   下として使えるようにもなりました。今ではプリントアウト
   してもきれいに絵がでます。
   インターネットやE-Mailで原稿を送るので出版社の担当が原
   稿を取りに来なくなって、顔を一度も合わしたことのない出
   版社の担当もいます。
   昔は本ができるまで、ホテルに缶詰になって原稿を書いてい
   ました。その1週間から10日くらいの間、スーツケース2つ分
   くらいの資料をホテルの部屋に運び込んだりしてましたが、
   今ではMacintoshのパワーブック1台だけで、後は電話回線で
   うちのサーバにつないで、資料を自由に使ったりできて便利
   になりました。

   カナダのビクトリア大学から日本のマンガ文化について話し
   てほしいと依頼され、承諾すると、さっそく大学のホームペ
   ージに講演会の予定が載っていました。
   ところが講演会の1週間前に風邪をひいて、救急車で運ばれ
   るほど悪くなったんです。講演会の2日前には、カナダに行
   けないことが判明して大学に連絡すると、「期待も大きいの
   で、なんとかできないか」となりました。
   そこでホームページを活用して、今作っている作品を電話回
   線で公開しようということにしました。現地で予定されてい
   た講演会の時間に合わせて朝の7時頃、カメラを自分でセッ
   トして、カナダの会場にあるスクリーンに公開しました。電
   話回線で質疑応答もできました。参加者のなかには熱心な学
   生もたくさんいて、日本のマンガ文化にとても関心が高いこ
   ともよくわかりました。ほんとうにこのイベントをキャンセ
   ルしなくてよかったと思いましたね。