アルファ・ロゴ
ALFA ROMEO 1750GTVeloce
アルファ・ロメオ 1750GTヴェローチェ

original
全長×全幅×全高 4,100×1,587×1,315mm
ホイールベース 2,350mm
トレッド(F/R) 1,324/1,274mm
車両重量 1,040kg
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHC
ボア×ストローク φ80.0×88.5mm
総排気量 1,779cc
圧縮比 9.0:1
燃料供給 ウェーバー40DCOE×2
最高出力 118HP/5,500r.p.m(DIN)
最大トルク 19.1kg-m/3,000r.p.m(DIN)
トランスミッション 5段M/T
変速比 3.304、1.988、1.355、1.000、0.791
最終減速比 4.555
ステアリング ウォーム・アンド・ローラー
Fサスペンション ダブル・ウィッシュボーン+
コイル/スタビライザー
Rサスペンション トレーリング・リンク+
コイル/スタビライザー
ブレーキ(F/R) ディスク
タイヤ(F/R) 165SR14

もとはといえば、市内にある中古輸入車屋に白いアルファ・ロメオGTA1300ジュニアがあるのをを見つけたのが始まりです。
いわゆる"段付き"のボンネットに一回り小さなアルファの盾のマーク、黒い金網のフロント・グリルとドア・ノブは細いパイプ製。こんな所にGTAが!
しかしそれは本物ではありませんでした。聞くと外観をGTAに似せた1300ジュニアとのこと。ただエンジンは2000ccにスワップしてありました。

アルファ・ロメオ・ジュリア・クーペはカロッツェリア・ベルートネのジウジアローによるデザインの最も美しいクーペです。1963年9月に1570ccのジュリア・スプリントGTがデビューし、その後'65年に3HPアップした109HPのスプリントGTV、'66年には1290ccの廉価版たるモデルGT1300ジュニアが発表されました。
その間、ヨーロッパ・ツーリング・カー・チャンピオンシップを制覇することを目的としてGTAというモデルが作られました。'65年にジュリア・スプリントGTAが発表され、275kgもの大きな軽量化とツイン・プラグ化、バルブサイズ、圧縮比の変更などにより115HPまでパワー・アップされたエンジンで非常にコンペティティブな車となりました。GTAのAはalleggerita、イタリア語で軽いという意味です。同じくGTA1300ジュニアが'68年にリリースされています。

ところでよく見るとそのGTAルックの中身2000のGT1300ジュニアの他にもジュリア・クーペが何台かあるではないですか。赤の2000GTVと同じく赤のGT1300ジュニア。白のスプリントGT。そしてショールームの中に濃い緑の1750GTV。'68年式の前期型です。
とにかくこの緑の1750GTVがきれいで、右ハンドル、なんとクラーも付いているということで非常に心傾く状況に陥ってしまったのでした。
アルファ・ロメオのジュリア・クーペはかれこれ10年位前から欲しくて捜していたのですが、日常の足として使用に耐えうるなかなか程度の良いものは少なく、ほとんど諦めていました。
周囲の反対もあり一時はあきらめたのですが、ここで決めなくては一生後悔することになると思い、とにかく購入をしたのでした。

1750GTVは'67年にリリースされています。排気量は1779ccで普通なら1800GTVとしても良さそうなのですが、往年の名車6C1750グランド・スポルトにちなんで1750GTVとなりました。
スプリントGTVからの移行で最も大きな変更は何と言ってもデザイン、"段付き"が廃止されフラット・ノーズとなったことです。またヘッドライトは4灯式となりフロント・ウインカー・ランプはグリルの両端からヘッドランプとバンパーの間に移されました。
1750GTVは'67年から'72年までの6年間生産され途中'69年にマイナー・チェンジされています。生産台数は累計で43,056台で、内右ハンドルは3,558台作られました。シャーシNo.が10545.1450001〜10545.1453558で、ちなみに私の車は10545.1452060ですので右ハンドルで2,060番目に作られたものとなります。

何はともあれ、エンスーな車生活がスタートしたのでした。

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