バランス・スコアカード

政府は、「景気が回復軌道にあり」また「回復のすそ野が徐々に広がりを見せている」と発表していますが中小企業では、まだまだ「実感が沸かない」とか「出口が見えない」などという指摘があります。今のような不透明な経営環境では、経営者やリーダーの重要な仕事は、経営戦略を策定し、確実に実行することです。中小企業の経営においても、経営戦略の策定や実行に成功した企業と失敗した企業とでは、「勝ち組」と「負け組」とに別れその格差はますますひろがるばかりです。
　経営戦略の策定と実行に非常に有効な戦略的マネジメント・システムが「バランス・スコアカード」(ＢＳＣ)です。
　このＢＳＣは、戦略の PDCA(Plan-Do-Check-Action) を確実にする機能を備え、次のようにして構築されます。
1.  企業経営の『ビジョンと戦略』を策定・明確化します
2. 戦略を実現するために「財務」・「顧客」・「業務プロセス」・「学習と成長」の４つの視点に分割します。
3.戦略マップを作成し、各視点ごとに戦略目標を設定します。
4.各戦略目標に対し重要成功要因(CFS)を洗い出す。
5.業績評価指標(KPI)を設定します。
6.ターゲット (数値目標) を設定します。
7.アクションプランを作成します。
という手順です。
 ＢＳＣの導入効果は、
1.「戦略マップ」の作成は、「経営の可視化」を実現できます。
2.戦略の漏れを防止することになります。
3.たった1枚の「戦略マップ」と「アクションプラン」によって、ビジネスモデルを描くことができ全員に経営戦略が「見やすく、わかりやすく」なります。したがって、「戦略マップ」は戦略展開のナビゲータの役割となります。
4.「戦略マップ」が社員に気づきを与え、階層や部門を越えたコミニケーションツールとなり「前向きな姿勢」を持った組織に再構築することができます。
　

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