オーディオ教室(2)

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音質改善の具体策 00/11/20
振動  
最終的には制振金属でカタがついた  
電源  
ノイズ  
スピーカーセット  
スピーカー垂直度  
スピーカー角度  
スピーカーボックス  
10 スピーカー位置決め  
11 ラインのバーンインとエージング  
     
     
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音質改善の具体策

 それでは具体的に「今ある装置」で、少しでも良い音質で聴くためにはどうしたらいいか、私の乏しい経験から概要をご紹介します。

 これから述べることは、私がKKD(勘と経験と度胸?)で得た「ノウハウ」であって、理論的に証明されたものではありません。
 また、これら全ては雑誌などで公表されていることばかりで、なんら目新しいことはないし、特別なことでもありません。
 ポイントは3つ。「 1.振動  2.電源  3.ノイズ 」 です。


振動

1.振動

 これは、人間に感知できるような振動ではありません。もちろんそれが微小振動にも影響を与えるわけですが(倍音と同じ?)、それはミクロの部分でとってやればよいことで、手で触れて感じる振動は問題ではありません。

◆全てのコンプライアンスを取り去れ

 まず「ゴム系」のインシュレーターは、一度すべて取り去ってみることです。J1プロジェクトでさえ信用できない。必ず二次振動を誘発し、弊害を出しています。
 今まで、もやもやしていた音が、妙にすっきりすることがあります。そこから再スタートです。
 インシュレーターについては、「木」も悪くないと思いますが、私は最終的にはすべて金属系で落ち着いています。 

◆機器はすべからく床に直置きが最高

 ラックに載せれば必ずラック固有の振動がつきます。
 (私の場合、貧乏で高級ラックが買えないということもあるのですが。)

◆あらゆるケースで3点支持は4点支持に勝る

 全ての装置(ラックも)を3点支持にして下さい。
 「でもどうも不安で、地震でも来たら・・・」 大丈夫です、本当の地震がくれば4点だろうと、10点だろうと軽々とふっ飛ばしてくれます。
 前後でどちらを2点にするかは両論ありますが、とりあえず前が2点が一般的なようです。でも「カイザーサウンド」さんは前1点で音が前へ・・・といわれています。機器の重量バランス(特にトランスの位置)の問題もあります。ケースバイケースでしょう。
 「4点でガタなんかないよ」と思われるのは大間違いです。繰り返しますが、人間に感知できるレベルの振動が問題ではありません。

◆機器を支えるインシュレーターは(機器側に)必ず固定(ネジ止め)する

 置くだけ、挟み込むだけはダメです。機器とインシュレータ間で振動が起こるからです。両面テープもダメです。この素材が支配的になってしまいます。
 これを3点支持とするためには「機器の底板に穴明けする」という荒工作も必要です。

 さて、振動にもいろんな種類があります。主には3種類ぐらいでしょうか。

(1)機械的振動

 上では主にこれについての対策を説明しました。
 一番の振動源は「スピーカー」です。

 スピーカーから発生する振動は、床などを通じてCDプレーヤーやアンプにフィードバック?され悪影響を与えます。当然「ラック」を伝わります。この時、ラックに固有の振動が加味されます。
 しかしスピーカーの振動(=音)を、元から止めるわけにはいかないので、発生した振動をどこかで遮る必要があります。
 もっとも一般的なのはスピーカーボックスの底面とフロア、若しくはスピーカー台とそれらとの境界面でしょう。

 「ゴム系」のものは、最も簡便にこの振動を減衰できるような気がしますが、私は弊害の方が大きいと考えています。例えばスピーカーの足元にこれらの素材を使えば、当然足元が軟弱になるわけで、本来瞬発的に出ようとしている音のエネルギーが殺がれることになります。立ち上がりが悪くなるわけで、静かになったような気がしても、なんとなく暗い、もやもやした音になってしまいます。要するに「足元がふらついている」ということです。
 また、ゴム自身も振動する訳ですから、それ自体が振動の発生源とも言えるわけです。
 こんな有害なものはありません。

 また、「音圧」により、機器の箱体に振動が発生します。空気中を伝わって・・・とうことでしょうか。これは、機器のほうでなんとかしてやらなければなりません。


(2)機器のメカが発生する振動

 主にはCDプレーヤーです。
 CDを回転させるためのモーター、ピックアップレンズ移動のモーター、トレイ搬送のモーター(これは演奏中は休止していますが)、また、CDが回転することにより発生する振動など、さまざまな有害な振動が発生しています。これらは、たとえスピーカーからの振動の影響がなくても、機器自身が発生させてしまいます。


(3)電気が導通することにより、各種導体が振動する

 ここでいう導体とはあらゆる導線を含む電気的パーツ類です。全てのパーツは電気の流れに伴い振動しています。これは人間には感知できませんが、非常に有害であると考えています。
 そして、これらの「微小振動」が、接点での導通に影響を与えます。
 もっとも影響を受けやすいのはボリューム部でしょうか。各種コネクター部(電源コンセントを含む)やコンタクト部(電源スイッチなどの切り替え型スイッチ)にも影響を与えます。

 これらの振動の悪影響に対する対策をしてやることが必要です。
 昨日は結論的に対策だけを列記しましたが、こういう背景があるわけです。(もちろんこれが全てではありません。)

 繰り返し申しますが、これらのことは雑誌・専門書などから断片的に得た「事実」に、私の予想・推測・憶測をミックスしたもので、「単なる思い込み」にすぎない(かもしれない)ことを、ご承知おきください。


 全般的な振動対策についてです。「レゾナンスチップ」です。

 これは10o程度のアルミの円盤に両面テープを付けただけ?のものです。
 ところがこれがものすごい効果を発揮するのです。
 振動しているものにこれを貼りつけると、振動本体とこのチップの間で振動の「ミスマッチ」が起こり、急激にその振動を減衰できるというものです。「慣性モーメント」を逆手にとったものと言えます。開発者によると、かの「大川ウィング」から発想を得たとのことです。

 これは大きな振動から微細な振動まで、あらゆるところに利用できます。
 大きなとは、スピーカーエンクロージャーから、部屋の壁(すなわちルームチューニング)まで、微細とは、パワーアンプの増幅トランジスタの振動(そんなものが本当に振動しているのかと言われますが、これを貼ってみればわかります。)まで、およそ考えられるところならどこでも応用できます。

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最終的には「制振金属」でカタがついた

 
この一言につきます。
 具体的にはネジ・ワッシャー・インシュレーター・スペーサーなどです。
 この製品が発売されてから、一気に音がまとまりました。
 
 とにかくあらゆるところにこれを使う。これ以上ばらしたら、元に戻せなくなるかもしれないというところまでいってみる。

 一部には使いすぎると弊害(オーバーダンプ?)が出る、などという向きもありますが、気にする事はありません。遠慮なくやって結構です。「使ってはいけないところ」などというものはありません。やるところまでやれば、装置の究極の音が出てきます。
 これで対策した装置は、元の3〜5倍の値段の装置にも匹敵できるのではないかと考えています。

 但し、ネジは若干強度が弱いので、締めすぎや、繰り返しの取り付け、取り外しには注意が必要です。「ねじ切って」しまうこともあります。

 それよりも「おいしい」のは、ワッシャーの多用です。ワッシャーも既製品は結構値が張りますが、薄い素材を使って自作すれば安あがりで、効果もかなりのところまで迫れます。
 
 とにかくこれは「魔法の金属」です。
 
 最近、その効果に目を付けて、パソコンのハードディスクの固定にこれを使うとシークエラーが激減して、処理速度が飛躍的に向上するとの情報も出ています。
 私ももちろん早速飛びつきましたが、残念ながらノートパソコンは分解するのが難しく、ケースの止めネジにチョコチョコっと使う程度に止まりました。
 デスクトップをお使いの方には、これまたうれしいお話でしょう。


電源

2.電源

 「電源こそがオーディオである。」 これは名言だと思います。

 本当は機内のトランスや電解コンデンサーの問題のほうが大きいのですが、内部手術は大掛かりになりますので、外から包帯を巻く程度の改善の説明に止めます。

 電源については、電源自体の質と、電源に乗るノイズがあります。

 実際には昨日述べましたように、通電によりケーブル(配線材)が振動して、それが接点に伝わり、接触を不確実なものにするというように、複雑に絡み合っています。
 尚、繰り返し述べますが、人間に感知できる程度の振動が問題ではありません。

◆電源の質は電源ケーブルの交換です

 できれば壁コンセントも交換したいのですが、私はまだそこまで至っていません。いわゆるホスピタルグレードと言われるものです。
 
 とりあえず、機器に一番近い部分のケーブルを替えるだけで、かなり違います。
 私が今、気に入っているのはオヤイデの L/i50 OFCです。10,000円弱です。(これ以上高価なものは、とても「試してみる」わけにはいかないので、私にとっては、このあたりが上限です)
 
 発電所からずーーとタフピッチ銅の電線で来て、トランスを何回も経由し、家庭内に配線され、ブレーカー・配電盤を通り各部屋の壁コンセントまで供給される。
 こんな何十Kmもの配線のうち、機器につながるたった1.5〜2mぐらいのケーブルを替えて何が変わるもんか、と言われる向きもあります。
 
 しかし変わるのが事実なんです。
 私は、機器に最も近い部分に高品質の導体を用いると、その部分がバッファーの役目をするからだと理解しています。いかにすばやく電源を供給できるか、がオーディオの命だと思います。

◆電源ノイズについては

 余裕があれば、フローティングトランスなどを利用されればベストでしょう。しかし貧乏な私はノイズフィルター付きタップなどを利用しています。
 オーディオテクニカのデュアルノイズフィルターコンセントは安価でお勧めです。定価2200円。
 これはインジケーターのLED付きで、ノイズが入っている(除去中だ)と、それが光って目で見て効果がわかるのがうれしい。

 本来は大地アースを完璧にとると絶大な効果があるようですが、私は事情によりまだ試してみることができません。いずれチャレンジしてみるつもりです。

◆江川ステップダウントランスを使う

 CDプレーヤーには効果的です。アンプにはパワー不足を招いて不可なようです。
 これはノイズの問題と密接に関係しているのですが、低電圧で駆動すると、漏れ磁束を減少させることができるからだそうです。

◆ケーブルの防振

 ブチルテープを巻き、FLチューブを被せ防振する。
 これは「全周レゾナンス効果」と理解しています。
 電源ケーブルとピンケーブルには効果的です。但し、スピーカーケーブルには逆効果になることがあるようです。

◆接点
 
 ケイグ 接点復活剤
 熱研 カーボンダイヤトニック

 これらの接点導通剤は効果的です。もっと高価なものもありますが、これも私はこのあたりまでです。

◆100V交流電源にも、極性がある

 何気なくコンセントに差し込みしているかもしれませんが、これには明らかに極性があります。
 詳しいことは私もよく知りませんが、家庭内に引き込まれる前のトランスなどでマイナス側(−)がアースされているからだそうです。

 きちんと極性を合わせて差し込んでみましょう。

 コンセント(壁側)の方は、右の短い方がプラス(+)です。プラグ(コード)の方はマイナス側になんらかの目印があります。但し、機器の内部での接続と食い違っていることも時々あるようです。できれば機器を開けて確認できればよいですが、差し込みをひっくり返してみて「音のよくなる方」にしておけば良いでしょう。
 
 えっ、さっぱり変わらない(分からない)? じゃあどちらでもいいんでしょう。

 (マンションなどで受電・変電設備を備えており、そこから各家庭に分配されているケースなどでは、外線からフローティングされているため、全く変わりがないこともあるそうです。)

◆CDプレーヤーに代表されるデジタル系と、アンプ等のその他の電源は、別々のコンセントからとる。
 
 これはノイズの問題と密接な関係があるのですが、デジタル系の機器からノイズが伝わってアンプに入り込むと、障害を起こします。なるべく離れたコンセントからとるようにしましょう。
 パソコンも当然デジタル系ですから、気をつけて下さい。

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ノイズ

3.ノイズ

 これも人間の耳に聴こえるノイズではありません。
 
 主には機器から輻射される高周波ノイズと、外来の電波ノイズです。電磁波というのもあるようです。私は専門家ではありませんので、これらは何がどう違うのかはよくわかりませんし、どう悪影響するのかも知りません。
 しかし、これらを遮断すると絶大な効果があることは事実です。

(1)機器から輻射される高周波ノイズ

 これはCDプレーヤーやパソコンなど、デジタル信号を扱う機器から輻射(放射)されます。

(2)外来の電波ノイズ

 ラジオなどの放送電波が機器に混入して、ノイズになるそうです。
 我が家ではノイズ環境が最悪のようで、裏の公道を走るトラックの無線まで混入してくることがあります。(スピーカーから無線の音声が再生される。)
 いろいろやってみて、最近ではかなり改善されましたが、まだまだです。

(3)電磁波

 機器のトランスからは電磁波が漏れます。逆にこれは「コイル」ですから、当然電波を拾います(スピーカーも同じです)。

 どういう分類にしたらよいかはよくわかりませんが、その他、蛍光灯、TVのブラウン管、機器のLEDからもノイズあるいは電磁波が出ています。
 最新の「オーディオアクセサリー」によると、電話線もかなりノイズを発生しているようです。

◆CDプレーヤーから漏れる、あるいは混入するノイズを防ぐ
 
 CDプレーヤーの上下をトライガードシートで挟み、それら同士をアースさせる。(機器または、大地アースではない。なぜそれが良いかはよくわからない。試行錯誤の結果です。)
 その他アンプも含め、トランスや機器全体をシールドすると「ものすごい」効果があります。
 これは私も現在進行中で、自分の装置からこんな音が出てくるのかと驚きと感激の効果です。まだまだこれからが大いに楽しみです。

 シールド材はトライガード、銅板、鉛テープなどいろいろ試せます。
 厳密にいうとトライガードはシールドとは意味合いが違うようです。

 また、これはまだ実験中で、仮説の域を出ませんが、「鉛テープ」はシールドの決め手ではないかと考えています。
 鉛は「重し」として防振に利用するのはポピュラーです。一部ではインシュレーターにも使われるようです。

 しかし、私の乏しい知識と経験から、「鉛」はX線の遮断にも使われる程だから、そんじょそこらの電(磁)波のシールドには絶対だろうと睨んだわけです。
 いまのところ半分は当たっていると思います。あとの半分は鉛の防振効果もあるからです。
 これは線引きすることは多分不可能でしょう。でも結果として音がよくなれば、そんな理屈はどうでもいいんです。
 というよりも、シールドできて、かつ防振という2倍の効果かもしれません。だとすれば、こんなにおいしいものは他にありません。(↓しかも、この安さ!)

防音・防振テープ P−50 (528円 参考価格)
 純鉛(粘着付) 巾50ミリ×長さ1000ミリ 厚み0.3ミリ
 東京防音株式会社 048−468−0033

◆スーパーダイオードを機器の液晶表示やLEDに貼る
 
 機器の液晶やLEDからは有害な電磁波が出ている。これは音(電流)に対しても有害であると同時に、人体にも有害であるそうだ。
 そこにこのシールを貼ると電磁波が防げるそうだ。

 これはかなり怪しい。オカルトに近いグッズかもしれない。信用できない人には、徹底的に信用してもらえないであろう。私も、最初は半信半疑であった。しかし雑誌の広告を見ていて、この製品が値段も手頃であるし、ダメモトの軽い気持ちで試してみた。
 
 だが効果は確実にある。貼ってみて初めて分かる。こんなに違うの?

 製品は一見、透明シールと変わりない。ハサミで適当な大きさに切って貼りつけるだけである。普通のシールに比べると多少ごわごわしている。

 他にもコンポーネントの函体のコーナーとか、トランス回りなど電磁波の影響のありそうなところに効果があるそうだ。順次試してみたい。

 また、これは携帯電話から輻射される電磁波にも有効であるそうだ。液晶面に貼って画面保護にも兼用できるし、電池ケースの内部に貼ると効果的とのこと。

SUPER DIODE(スーパーダイオード) 100o×120o×5枚入り。3300円
(株)日本エミール 03-5996-0378

◆スピーカーのボイスコイルはラジオのアンテナである
 
 これもトランスと同じ。シールドしてやることで、ノイズの混入を防ぐことができる。

 DIY店で適当な銅板(30cm角位、厚み1o程度)を買ってきて、スピーカーボックスの背面(スピーカーユニットの真後ろ)に取り付け、銅板からアース線を引き、パワーアンプのアース端子にアースする。

 これも実は防振との相乗効果かもしれない。(背面の振動が抑制されるから。)
 しかし、音がよくなれば、何も文句はないのです。結果オーライなのです。


 私は、ノイズを防ぐことの重要性に気づいてから、いろんなシールドの材料を買い込みいろいろと試してみました。
 その中の一つに「マグネカット」というものがあります。
 これはDIY店で見付けたものですが、100μm(というと0.1oですか?)の鉄板に亜鉛めっき+塩ビシートのコーティングをしたものです。
 本来の用途は、防磁と電磁波のカットといううたい文句でした。他にも電子レンジからの電磁波を防げるというものもありますが、いかんせん値段が高くておいそれと試してみるわけにはいきません。

 さて、当初これをCDプレーヤーのシールドに使えないかと試してみましたが、どうもパッとしません。一つにはやはり「鉄」に対するアレルギーがあるのです。オーディオには磁性体を近づけるなというセオリーを盲目的に信用していた私には、どうしても拒否反応が出てしまうようです。
 そんなこんなでうまく使いこなせずに、そのまま放置してありました。

 ところが最近のA&Vvillage(2000年11月号)の尾○氏の記事に「コンセントボックスを軟鉄の板で囲うと音場が一段と広くなる」という一文を読んで、「これだ!」と思いました。
 理由は「渦電流」とのことですが詳しいことはわかりません。

 とにかくコンセント部分をシールドすればよいとのことで、早速うっちゃってあったこの「マグネカット」を取りだし、とりあえず掛け布団を掛けるようにコンセントボックス(タップ)にふわりと掛けてみました。
 私は本当に驚きました。音場が遥か彼方まで深くなってしまったのです。大げさに言えば部屋の外まで広がったような気がしました。

 尾○氏は、シールド材はトタン板がいい?などという過激な発言もされているようですが、私もこれからいろいろ試してみたいと思います。うまくいったらまたご紹介します。

 高性能防磁シート 「マグネカット」 MA−400
 50×80cm 厚さ0.3o 定価4000円
 東急ハンズにありました。

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スピーカーセット

 
スピーカーというのは、まさに振動の発生源です。この振動が他の機器に悪影響を及ぼします。

 理想的には、振動して良いのはコーンのみで、その他は一切振動しないほうがよいのです。
そしてまた、そのコーンをきちんと振動させてやることがいい音の条件になります。
 その前提として、エンクロージャー(箱体)がしっかり座っていることが重要です。

 以前「振動」のところでも述べましたが、スピーカーのインシュレーターにゴム系のものを使うことは、私は賛成できません。もちろんケースバイケースなのでしょうが、足元を軟弱にすればエンクロージャーがふらふらになります。そうすればコーンがきちんと振動できるはずがなく、音はぼやけてきます。一見(聴)静かになったように「錯覚」するかもしれませんが、定位は悪く透明感は減少しているはずです。全体にもやもやしてきます。
 あくまでハード系にこだわりたいところです。「すっきり」した音で聴きたいものです。
 「すっきり」した音というのは、好みの問題ではありません。この問題は奥が深いので機会を改めて述べさせていただきます。

 ここでも、3点支持が絶対有利です。繰り返しますが、人間に感知できる振動が問題ではありません。4点でガタがないと思うのは大間違いです。

 さて、みなさんのスピーカーは、今どのように置かれているでしょう。
 床の種類(状態)にもよりますし、スピーカーがフロア型か、スタンドが必要なものかによっても変わってきます。

 まず、床が畳やカーペットの場合はそこから考えなくてはなりません。少々荒っぽくなりますが、カーペットの場合、はがせるものならはがしてしまう。これがベストです。(いい音のためには、何のこれくらい・・・。)
 しかしそれがどうしても不可能な場合は、少々値が張りますが「オーディオボード」を敷くことが必要です。
 さて、めでたくボードが敷かれるか、フローリングもしくはその他の硬質な床が得られた皆様。
 もし万が一、スピーカーの底にゴム系の足がついていたら、迷わず取り去ります。そしてとりあえず10円玉を3ヶ所に敷き込みます。前後どちらを2点/1点にするかは両論あります。私も明確な結論を得ていません。

 いちおう理屈っぽいことを申しますと、
(1)前2点派
 前面バッフルにユニットが付いている以上、前が重いのだから、バランス配分から、前2点が当然。

(2)後2点派
 コーンの振動により、エンクロージャー自体が前後に振動する。このとき、前面の下部を「支点」にして揺れる。すると後ろの下部にモーメントにより非常に強い振動が発生する。これを2点で支えて、吸収してやるのが合理的。

 その他、屁理屈はいくらでもあります。両方試してよりいいほうに決定すればよいでしょう。
大切なことは、あくまでも自分の耳を信じることです。

 さて、10円玉インシュレーターを敷き込んだら、最低3日はエージングしてください。モノ同士が馴染むのにはそのくらいの時間がかかります。(もちろんすぐに音の変化は出ますが、それはとんでもない音であることもあります。しばらくは辛抱してください。少なくとも一昼夜たつと落ち着いてきます。)
 敷く前と後、また、2枚重ねた場合、1円玉に取り替えた場合、前2点・後2点それぞれ変化を聴きとって下さい。

 
これだけで1ヶ月ぐらいは楽しめるでしょう。


スピーカー垂直度 

 左右のスピーカーからはそれぞれ固有の音が出ています。
 厳密に言うと、これが耳に届いて脳の中で音が合成されて「ステレオ」イメージができるわけです。しかし、ここでは話を分かりやすくするために、音が「空中で合成されて」音場を再現すると考えましょう。

 先に固有の音と申しましたが、左右それぞれ補完しあった音といった方が正しいでしょうか。 誤解を恐れずにさらに言いますと、左右「同じ音」が出ていないと正しいイメージができないわけです。
 左右の音がバラツク要因はたくさんあります。左右の壁が違う、窓がある・ない、置いてある家具が違うなど、千差万別です。しかし、これらはある程度やむを得ないとしても、せめてスピーカー自体の条件は同じように揃えておきたいものです。

 音がスピーカーから真っ直ぐ正面に放射されるとすると、それを仮に「音軸」と命名しましょう。
 この音軸が左右一致していないとよくないということです。その原因となるのがスピーカーの「傾き」です。
 傾きには正面から見て「前後」と「左右」とがあります。ここでは音軸のずれが問題となるということで、「前後」の傾きにこだわってみたいと思います。(もちろん「左右」も傾いていないほうがいいことは、いうまでもありません。)
 
 床にポンと置いてあれば「きちんと」真っ直ぐに立っていると思われるかもしれませんが、欠陥住宅ならずとも、床には細かい傾きがあります これをミリ単位で揃えてやろうというわけです。

 用意するものは、糸(細く柔らかい紐)、5円玉、長さ2〜30cmぐらいの棒状のもの(定規がよい)、さらに別の短い定規。以上です。
 
 1.糸の先に、5円玉を吊り下げるように結びます。(重りになれば、何でもいいんですが。)
 2.糸のもう一方の端を、棒状のものの端に結びつけます。この時の糸の長さは、スピーカーの高さより少し短いくらいにします。
 3.棒状のものをスピーカーの上に置き、スピーカーの正面から手前に糸を結びつけた端を持ち出すようにし、下に5円玉の重りを垂らし、それを静止させます。
 この時、糸は「垂直に立っている」ことになります。
 4.別の短い定規で「上の方の糸と前面バッフルの距離」と、「下の方」のそれを計ります。
 どうです、驚きましたか。5ミリ「も」傾いていますね。
 これを最低1ミリ以内に押さえてみましょう。左右とも「ぴしっ」と立てるのです。

 実は用意するものは、ここから先がちょっと大変なんです。
 なるべく「固く・薄い」素材が必要となるんです。
 運良くコインをはさんでみて偶然納まればいいですが、だいたいそうは問屋が卸しません。もっと薄い材料が必要になります。
 0.5ミリ、1ミリ厚位の「銅板」をDIY店で仕入れて、「パッキン」を自作する必要も出るかもしれません。とりあえずなら「塩ビシート」などでも悪くはないでしょう。(ふにゃふにゃでないもの。)
 工夫してみて下さい。

 変な話ですが、この時3点支持していると、調整が大変楽です。4点ではそれこそ気が遠くなるほど大変です。ガタを増やす結果にしかなりません。

 さらにそれぞれのスピーカーを、多少内向きにしていると思います。これは聴取位置に向かって正面を向けるべきか、多少外向きの方がいいのか、私も結論を持っていません。
 しかし、少なくとも左右の内向き角度のずれは、1度以内に揃えるべきでしょう。
 これは明日です。

 「そんな、ミリ単位なんて、バカバカしい」と思われた方は、今のままでも何の問題もありません。
 しかし「もしや」と思われた方は、是非試してみてください。突然目の前のステージに燦然と照明が輝くかもしれません。(ならなくても責任はもてませんが・・・。)


スピーカー角度

 今度は内向きの(振り)角度です。
 昨日も申しましたように、左右それぞれのスピーカーを少し内側に向けてセットするのがセオリーですが、その角度については、私も最終結論を持っていません。
 ただ、少なくともその角度は左右同じであることが絶対条件になります。
 その調整方法です。

 用意するものは、スピーカーの左端から右端まで届く長さ(+α)の「糸」と、それを仮にスピーカーボックスに貼りつけるガムテープなど、そして、定規。今日は本当にこれだけです。

 まず、左側スピーカーの正面の(左端の)左外側の側面に、「糸」の端をガムテープなどで固定し、右側の右側面に同じように「糸」の他方の端を止める。このとき、もちろん糸をピンと張った状態で。
 すると、左側スピーカーの正面の「右」の角と「糸」の間に隙間ができる。(スピーカーを内向きに振っているから。)
 この隙間を「スピーカーの正面バッフルに直角に」計測する。(糸に直角にすると誤差が出やすいから。)
 この寸法を左右同じにするように、向きを調整する。

 聴取位置に対して全体に傾いているようなら、それも一緒に調整する。

 さあ、これで(昨日の)バッフルの垂直度と合わせて、完璧に位置が決まったことになります。
 このように、左右の条件を合わせて「位相」を一致させてやると、ある程度どの位置で聴いても良い音場感が得られます。
 但し、あまりに完璧にセッティングすると、思わぬ弊害が露呈することもあります。たいていのスピーカーは、ウーファとツィータなどマルチシステムになっています。これらの位相は合っていないことが多く(というよりほとんど合っていない?)、「妙な立体感」になってしまうこともあります。これは宿命でもあり、また非常に難しい問題なのでここでは割愛しますが。
 
 さて、こうしてきちんと姿勢を正してやった上で改めて見ると、スピーカーがとても立派に見えませんか?(単なる気のせいか?)
 そして誇らしげに音楽を奏でてくれるでしょう。そういう音楽は、必ずや感動をもたらしてくれるはずです。

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スピーカーボックス

 スピーカーボックス自体の音質改善です。
 繰り返しますが、スピーカーユニットは振動の発生源です。この振動は本来「空気」のみを振動させて「純粋な音」を出すべきなのですが、なんらかのカウンターウェイトがない限り正確な振動ができません。理想的には石や金属の塊に取り付ければいいのでしょうが、実際問題そうはいきません。
 また前後の空気抵抗の問題から、一般的には箱体が採用されています。そしてそのほとんどが「木」または「木質系」です。この「木の箱」は共振するし、また箱体内部で音の反射、共鳴等さまざまな問題が起こります。

 本来、このスピーカーボックスは「鳴って」はいけないのです。しかし共振・共鳴は避けられないことから、ある程度「音作り」に利用されているようです。必要悪とも言えますが。我々は本来必要ない「箱の音」まで聴かされているわけです。

 そこで「吸音・制振」の必要が出てくるわけですが、ここでは「制振」の問題を考えてみます。

 制振にはいろんな方法が考えられます。
 箱体の板厚を厚くする、骨組みを強化する、金属系の板を張りつける・・・とにかく剛性を増す方法です。振動しなくする工夫です。

 もう一つは振動を吸収あるいは減衰する方法です。
 振動しているものに手を触れると振動が収まります。あるいは少なくなります。これと同じような理屈を利用している(と思われる)グッズがあります。
 
 そのひとつが「大川ウィング(リード・レゾネーター)」です。
 これは、「12枚の羽の一片に4種類の振動モードを持たせることにより、(ウィング)本体底面で拾われた振動を20Hzから250Hzまでの周波数帯を48種類の共振モードにより分割して発散させます。」という理屈だそうです。
 これをスピーカーボックスの共振点(たたいてみて響きの大きいところ)に貼る(取りつける)と効果があるというものです。
 
 印象としては、やはり音がすっきりします。箱鳴りの「モコモコ感」が減少する感じです。以前にも述べたかもしれませんが、箱鳴りというのは、なくなってみて初めて気づきます。知らないうちにスピーカーボックスが発する、有害な音に慣らされてしまっているのです。


大川ウィング (2個セット) 6,000円
取り扱い コイズミ無線(秋葉原駅前) 03−3253−0461 03−3251−7811
通販もしてもらえます。

 これは製品に梱包されている「特別マニュアル」です。購入すれば読めるわけですが、説得力をつけるために、ここにご紹介します。
 これは山本紘○氏の手になるものです。
 以下引用です。

「大川ウィングの効果を最大限に発揮するスイートスポットの見つけ方」

一般的には叩いて一番響くところや中心に貼れば良いといわれているが、私の研究結果では必ずしもそうではなかったので、ご報告申し上げます。

 私も最初は一番響くところに貼ってみました。
 その結果、ウィングが震えているにもかかわらず低域の特定周波数だけ箱鳴りが取れないのです。次に場所を変えてチャレンジしてみましたが、やはり別の特定周波数だけが残ります。
 ところが、あれこれとポイントを探している途中、ふとしたことから、どの周波数も平均的に改善できるポイントを見いだすことができました。

 木づちでスピーカーボックスのそのポイントを叩いてみたのですが、響くところでもなく、中心でもありません。到底叩いて探せるような場所ではありませんでした。スピーカーボックスの中には桟が入っていたりネットワークがネジ止めしてあったりで、響きは微妙に変化致します。

 コンコンと叩いているうちに僅かでしたがヴィーンと残響音が付帯するのに気づきました。「どこが響いているのだろう。」スピーカーボックスの裏面に耳をくっつけながら聴き入っていると、どうもユニット回りではないかと思うようになりました。
 前面に回りウーハーに耳を近づけて先ほどのそのポイントを叩いてみるとはっきりとヴィーンと唸っているではありませんか。
 しかもポイントを少しずらすとヴィーンの響きの量と余韻の長さが明らかに減少します。「これだ!」ユニットの振動に悪影響を及ぼす「スィートスポットに貼れば良いんだ!」。
 その結果、スピーカーシステムによっては左右2本ともその位置が異なるものも沢山あるということが分かってきました。
 
 探し方のコツはウーハーのそばに耳を近づけて、スピーカーボックスのあちらこちらを叩いてみて探します。ユニット回りがヴィーンと一番大きな音で共振する点を見つけてそこに貼ってやるだけです。一ヶ所とは限りません。
 
 多分貴方もこの作業による大川ウィングのその効果の大きさが、にわかに信じがたいものになることと思います。他の材料では比較になりません。

 この山本氏のマニュアルにもかかわらず、私は当初これを上手く使いこなすことができませんでした。それなりに工夫していろいろなところに取り付けたり、外したりを繰り返していましたが、なかなか「ここ!」といえるポイントを見出すことができなかったのです。しかたなく、スピーカー台に取り付けてテキトーにごまかしていました。

 しばらくそのままで不満はなかったのですが、その間、他の改善をいろいろとやるうちに、それらが功を奏してスピーカーから音が「ガンガン」出てくるようになしました。この場合の「ガンガン」とは決して悪い意味ではなく、言いかえれば元気良くであり、床がびりびり振動するほどというような意味合いであります。
 これはこれで大変喜ばしいことだったのですが、私はある時、スピーカーボックスの上に乗せて「シビア」に位置決めしてある、スーパートゥイターの位置がずれていることに気づいたのです。
 これは言ってみればうれしい悲鳴でした。「うーん困った」と私は苦笑いをしました。

 その時、はたと気づいたのです。
 そうか!スーパートゥイターの位置がずれるのは、スピーカーボックスが振動しているからなんだ。だったら、これを「あの」大川ウィングで止めて(制動して)やればいいんじゃないか!と。
 私のスピーカーは古風な感じもので、左右の巾に対して、奥行が短く、さらにその割に高さが高いというもので、「前後」に振動しやすいという欠点があるのです。

 そこで、早速「大川ウィング」をスピーカーボックス裏面の一番上に取り付けてみました。
 結果は、大当たりです。音が一段と引き締まり、スーパートゥイターの移動もピタリと止まったのです。
 本来の使い方とは少し違うかもしれませんが、こうして我が大川ウィングも、めでたくその働き場所を見つけられたのでした。

 でも、こううまくいくのは本当に稀なことです。たいていは失敗の連続なんです。
 (もちろんその背景には、なかなか使い場所が見出せなくて、試行錯誤していたということがあるのですが。)

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スピーカー内部

 
今度は少し大掛かりな改善(改造)になりますが、スピーカーボックス内部の吸音です。

 昔?のスピーカーは背面の蓋がネジ止めで外しやすく?なっていましたが、今は外すところがなく、スピーカーユニット自体を外さなければならなく、作業口もそこしかないという、ちょっと尻込みしてしまいそうなものも多いようです。
 私は、ともかく蓋を空けて中を見てみなければ気が済まないたちですから、遠慮無くばらします。そこで思うのは、いつも申しますが「全ての工業製品は妥協の産物である。」ということです。「なんだ、こりゃ!」と言いたくなるほどお粗末な作りになっています。(作っている皆さんが、一番ご存知ですよね?)
 これではいい音が出るわけないよな、と思いながらせっせと改造に励むわけです。

 今日は、「カーボン・ハット」という製品ですが、これは一般によく使われるグラスウールに比べ、遥かに高い吸音率を持つそうです。
 これを、スピーカーユニットの後ろに、ふわっと帽子のように被せるのが効果的、というものです。スピーカーユニットのすぐ後ろは、音の「腹」にあたるということで、ここに吸音材うを使うと効果が大きく、キャビネットの内部面は音の「節」にあたるので、吸音効果が少ないというのです。

 そして驚くべきことに、キャビネット内部で反射した音は、スピーカーのコーンを通過あるいは透過してこちらに出てくる(聞こえてくる)というのです。
 「へーーー、なるほど!」 私は感動しました。
 言われてみればその通りですよ。そんなこと夢にも思わなかったですけど、考えてみれば当たり前ですよね。
 最近「ハード」なコーンが多いのもこれが理由かもしれません。

 この反射(通過)音を有効に遮るカーボン・ハットの効果は、それはいうまでもなく、驚くべきものです。
 工作(作業)の疲れを吹き飛ばしてくれます。


 次に「ただ」でできる改善です。

 スピーカーユニット(エンクロージャーではなくて、ユニット自体です。)と、貴方の間に何か邪魔物はありませんか。
 「音」は空気の振動です。いかなる「物質」もあるべきではありません。いくら「それ」が一般には音が通過すると考えられていて、音質にほとんど影響がないと思われてもです。

 音の成分の中で、最も大切なのは超高域です。低音なんてのはどうでもいいんです。「自分は低音のズンズンが好きだから・・・」というのは単なる錯覚にすぎません。

 スピーカーの間にステージが忽然と現れ、演奏者の動きに合わせてその空気まで動いている様子が「見える」。ティンパニーやコントラバスが2メートルぐらい奥にいるのではないかと思えるほど奥行が出てくる。
 そのために必要なのは「超高域」なのです。こうなれば低音の不足感なんて全くありません

 そういう超高域を阻害する「有害物質」は遠慮無く捨て去りましょう。
 スピーカーを保護?する、「ネット」なんていうのは無用の長物にすぎません。
 
 (もちろんネットを外しただけで、先の効果が現れるわけではありません。これは単なる一つの手段です。)

 さて、めでたくスピーカーの邪魔物が片付いたところで、スピーカーの真の姿が現れたことと思います。
 ここで問題です。スピーカーユニットは「しっかりと」エンクロージャーに固定されているでしょうか。言いかえれば、これを固定するネジは緩んでいないでしょうか?

 スピーカーユニット(のコーン)が、「全き」の仕事をするためには、十分に固着されていることが絶対条件です。
 最初はきちんと締めてあったに違いないのです。ところが経年使い込むに従って、文字通り振動で緩んでくることがあります。
 また、エンクロージャーは木質系であることが多いわけですから、湿度の変化で伸縮し、結果として緩んでしまあります。
 さあ、ドライバーを探して、締めてみましょう。

 どうです、これも驚きましたね。下手をすると一周以上締まるではありませんか。今までそれだけボケた音を聴かされていたわけです。
 ついでに後ろの蓋?のネジも全部点検してください。

 いつも繰り返し申しますが、全ての工業製品は妥協の産物です。初めからきちんと締めてあったかどうかも怪しいものです。これも皆さん自身がよくご存知のことです。

 くれぐれも注意してください。ネジの締め忘れ。たったこれだけのことで、飛行機も落
ちるのです。

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スピーカー位置決め

 A&V village 2001年1月号が発売になりました。この中で、また素晴らしい情報を得ました。

 清原裕○氏の記事で、スピーカーのセッティングに関するものです。ポイントがいくつかあります。
 1.音波は空中で合成される。
 2.セッティングをミリ単位で追い込む。
 3.スピーカーの内向き角度を大きめにする。
 4.全体の配置を部屋に対して角度をもたせる。
 5.スピーカーの後ろに空間をもたせる。
 6.その他

 今日は4.について実践報告です。
 私も今までにいろんなことをやってきましたが、だんだんと部屋の問題が意外に大きい事に気付いてきていました。いわゆるルームチューニングというやつです。
 定在波が悪影響する、簡単に言えば壁・床・天井からの音の反射の影響です。
 
 例えば、部屋の中を移動すると、特にスピーカーの向かいの壁から反射音が聞こえてくる。
 私はノートパソコンを使っていますが、ノートパソコンに向かいながら音楽を聴いていると、時々変な音がノートパソコンから聞こえてくる。なんだろうと思ってよく聞くと、何と液晶画面の部分から音が反射している、若しくは共振・共鳴しているのです。「とんでもないなー」と思いながらやっていたんです・・・・。

 そこで今日、この記事を読んで早速やってみました。(仕事が忙しいといいながら、音がよくなると言われれば、やらないではいられない不遜な私!)

 具体的には、「左右のスピーカー同士を結ぶ線」を「部屋の辺」に対して角度を持たせる、ということです。普通はこれを後ろの壁に対して「平行」にします。それを歪めて置くということです。
 氏によるとその角度は5度以上傾けろということです。
 律儀な人ほどきちんと水平・垂直・直角に配置したくなるものです。しかしそれが逆に諸悪の根源であったのです。

 注意するのは、「左右のスピーカーとリスニングポジションの関係は崩さない」ということです。詳しくは該当の記事を読んでください。

 で、結果は?
 素晴らしいです。音が非常に静かになりました。この「静か」というのは「音が大きい・小さい」とか「迫力がある・ない」とは関係のない言葉です。
 例えば「音量を大きくしてもうるさくならない」音です。

 3.スピーカーの内向き角度を大きめにする、ということです。

 私は、以前この問題については明確な結論をもっていないと述べました。というのも、これについてはあまり試行錯誤をしたことがなかったからです。
 ところが、今回、この記事に大いに後押しされて重い腰を上げて見る気になったのです。
 今までは漠然とスピーカーの間はなるべく広いほうがいいだろうと思っていました。当然音場が広くなるだろうからです。しかしある一定以上広くすると「中抜け」の状態になってしまい、適当なところで止めていました。
 ところが今回思いきって内向き角度を大きくすると俄然音の密度が高くなるのです。5デシベルぐらい音量があがったのではないかと感じられるほどです。そしてサワサワ音、カサカサ音、椅子のギシギシきしむ音、譜面をめくるパラパラ音が一段と大きくはっきり聴こえるようになったのです。
 これはもちろん4.の全体をオフセットしたのとの相乗効果でありましょうが。
 そして、内向き角度を大きくすると、さらにスピーカー間を広げられることもわかりました。部屋の側面の壁にくっつけてもいいのではないかと思われるほどです。

 今まではスピーカーから出た音が、まず向かい(後ろ)の壁に最初に当たる角度であったのが、今回は先に側面に当たるほど振ってみました。なるほどこれで反射音の影響が極端に少なくなることが見た目にも明らかです。もちろん前にも述べましたように、聴感上も非常に静かになりました。
 改善直後はまだ音が若いので、当然荒さも感じますが、少し落ち着いてくれば(エージングが進めば)相当グレードアップした音が楽しめるのではないかと期待しています。

 内向き角度の目安は、左右のスピーカー軸が交わる点が、自分の顔から前に30cmぐらいのところまででもよいそうです。(要するに極端に振ってみようということです。)

ところで、この雑誌を買うときに、私はその安さにいつも驚かされます。最近ちょっとした雑誌を買えば1000円以上は当たり前なのに、これは580円なのです。(たった・・・とは言いませんが。)レジでそう言われて「えっ、それだけでいいの?」と思ってしまいます。ありがたいことです。
 ただ、隔月というのがなんとも待ち遠しいことです。

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ラインのバーンインとエージング

 これはオカルトグッズです。「MDMS」という、装置全体の磁気ひずみなどを追放する「CD」です。

 装置は知らぬうちに信号の偏りやクセによって磁化されているそうです。すると、当然電気のスムーズな流れに影響を与えて、結果音質に弊害をもたらします。

 このCDは通常の音楽信号よりも、やや強めの交流信号(電流)を流して、その磁気を中和しようというものです。そして、その効果は入り口のCDプレーヤーから出口のスピーカーまで及ぶという、まことに一粒で3〜4度おいしい話です。
 
 本当でしょうか?非常に怪しいです。でも処理した後は確かにすっきりするようです。

 もともと良い状態であれば効果は少ないかもしれません。
 これは定価3,800円と、手頃かつ良心的であったため試してみました。もちろんお金のある人は一桁値段の違うものも出回っていますから、是非そちらでどうぞ。
 薬と一緒で、こういうものは高いものほど効いた「気」になれるようですから。

 ちなみに、同じ位の値段で「LLC5」も試してみましたが、こちらの「MDMS」のほうが、私の装置には合っているようでした。
 でも、こういう安くて良いものが、どちらも外国製(USA)というのが、私には不思議でなりません。どうして「世界一優秀な日本」で、こういういいものができないのでしょうか?

 「MDMS」 発売元 MACE 03−3251−7201

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長岡鉄男(1)

  
私は昔からそれほど強い長岡教の信者ではなかった。この方に関しても亡くなったからというわけではないが、最近急速に興味が湧いてきた。
 それまでも、オーディオ雑誌などで、気になる記事があると、切りとって保存してはおいた。氏の発言には常に読むべきところがあった。
 だが、’99年に発売された「観音力・長岡鉄男編集長の本」(音楽之友社)のあたりから、本格的にその魅力にはまり出した。この本の中で、いみじくも氏は「はやばやと追悼企画か?」と語っておられる。しかしそれは間もなく現実のものとなってしまった。
 氏が亡くなられてからもうすぐ1年。未だに?追悼企画と称する雑誌の特集や単行本の刊行が喧しい。
 
 そんな中で、手に取った(購入した)単行本の一つが「開拓者・長岡鉄男」(共同通信社)である。
 この本は、店頭で偶然見かけて気づいた本である。「ああ、また出てるな・・・」とパラパラめくってみたが、「長岡鉄男の業績」という意味合いであろうが、過去のオーディオ製品の評論の集大成がメインであるように見えた。
 「こんな過去のもの(もうほとんど手に入らない製品の評論)を、今読んでもしかたがないな・・・。」と、一旦は失望しかけた。読むべき記事は、そのあとのほんの2〜3ページのコラム(エッセイ)だけに思われた。しかし、そのエッセイの魅力はかなり強烈であった。「うーむ、さすがに読ませるなあー。しかし(他の部分は)ほとんどゴミだし、困ったなー。」と、悩んだ。
 この本にはCDも付録で付いていることは(手にとった瞬間に)わかっていた。そのコンテンツに「自衛隊の演習ライヴ」が入っている。「ああ、これがうわさのアレかー。聴いてみたい気もするけど、多分一回こっきりの聴き捨て?になることは目にみえてるなー。でも氏の肉声もはいってるし。(これも聞いたことはないので。) うーん困ったものだ。しかも値段が約2400円ときている。ちょっと高い。1500円くらいだったらなー。どうしよう?」
 かなり迷いました。

 しかし、巻末にそのCDケースのジャケットが用意されているのを発見したときに、私は思いました。
 「やられた!」
 これがなければ、おそらく購入を見送っていたことでしょう。
 共同通信社さん、お見事! 逆転の背負い投げ一本勝ちでした。
(01/04/27金)

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