ブラインシュリンプ・ヘルプ
 
本ページではブラインシュリンプ・エッグ(卵)の適切な孵化方法と孵化が上手くできない場合の
対処法をご紹介させていただいております
 上手く孵化ができない場合のご参考になさってみてください
 
   ●卵の保存方法(湿気、高温は厳禁です)
   ブラインシュリンプの卵を取り扱う上で、最も重要な事柄の一つに卵の保存方法があります 
   卵は適切に保存されていれば一定の条件下で孵化することができますが、不適切な保存では卵のまま死滅し
   孵化することができません
 
   缶や袋で保存中の卵は高温や湿気にさらされますと休眠から目覚め、孵化しようと活動を開始しますが、実際
   には水分や塩分並びに酸素供給などの孵化条件が整っておりませんので、孵化することができず死滅してしま
   ったり弱ってしまったりという結果になってしまいます。湿気と高温には充分ご注意ください。
 
   缶の保存・・・・・・・・未開封の缶であれば湿気の心配はありませんので冷蔵庫で保存すれば問題ありません
               開封後の缶は専用のキャップ(フタ)を用い卵が湿らないよう密閉し冷蔵庫で保存ください
   袋詰の保存・・・・・・卵が空気中の湿気にさらされないよう袋の中の空気を抜き、口を閉じ冷蔵庫で保存ください
 
卵の保存は容器密閉と冷蔵保存が必須条件です
 
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下記2点は適正なエアレーションの写真です
エアレーションがこれより強くても弱くても孵化率は落ちますので
写真の強さになるようエアーコック等を用いて常に微調整してください
 
  


                                 
                             正しい孵化方法:手順

                                 孵化条件

                   ●塩分濃度     2%〜2.5%(1リットルの水に20g〜25g)
                   ●卵の投入量    1リットルの塩水に1.0g〜1.5g
                   ●水温        25℃〜28℃(30℃以上厳禁)
                   ●エアレーション  必ずエアストーンを用いてください


1 孵化に必要な材料を準備します 1、容器
2、エアーポンプ
3、エアーストーン
4、エアーチューブ
5、食塩
6、水道水
7、ブラインシュリンプエッグ
8、冬季は水温保持のための
  保温器具が必要です

2 食塩水を作ります
卵の量に見合う食塩水を作ります。食塩水1リットルではおよそ1.0g〜1.5gの卵を孵化させることが可能です。1リットルに1.5g以上の卵では孵化の失敗を招きやすくなりますのでご注意ください。
3 卵を投入します
容器の側面に付着しないよう卵を投入します
4 エアレーションを行います
容器の中の多くの卵が水中で充分攪拌されるよう、エアレーションを強めに調整します。卵の多くが底に溜まっているなどエアーレーションが不十分な状態ですと孵化率が大幅に落ちますのでご注意ください。水泡と共に容器側面に付着した卵は時々水中に洗い戻してください。
5 エアレーションを確認します 容器中のより多くの卵を攪拌できるよう、また容器全体に均一に酸素供給がなされるようエアストーンは容器の中央にセットしてください。
6 24時間経過します 24時間均一なエアレーションが行われるようエアーの調整や器機の保守管理も必要です。エアストーンの目詰まりやエアーポンプの吸気口目詰まりは要注意です。
7 孵化状況を確認します 24時間経過後に上方よりライトを当て幼生の数や状態を確認してください。結果が思わしくない場合は孵化方法の不適切が考えられます。再度、孵化条件を確認してください。




孵化:ヘルプ

孵化が上手くできない場合

 
現象

考えられる原因 考えられる対策
1 孵化後の幼生が見当たらない

オレンジ色の海綿状のものが見受けられる(孵化後の幼生が死んでいる)
●エアレーションの不足、不適切
孵化はしているようですが、エアレーションが不足しているため酸欠並びに食塩水の傷みにより短時間のうちに幼生が死滅しています
容器を一回り大きいものに変更し、水量に充分な余裕を持ってエアレーションを現状より強めに調整し、充分な酸素供給を行ってください
2 孵化時間が24時間より長い ●エアレーションの不足、不適切
●水温の不適切
エアレーションの不足により水中での卵の攪拌並びに酸素供給が不充分なため、孵化の進行が鈍化していますなお、水温が低い場合も孵化の進行は遅れます。
エアーポンプの容量を一回り大きいものに変更し、卵の水中攪拌と充分な酸素供給が行えるようエアレーションを強めに調整してください水温が低い場合は適正値に水温を修正してください。
3 卵がほとんど孵化しない ●エアレーションの不足、不適切
●卵の投入過多
●水温の不適切
●塩分濃度の不適切
●使用材料の不適切
卵の保存方法に問題がないとすれば、孵化条件を再確認する必要があります(卵の投入量が多すぎる場合やエアレーションが大きく不足している場合はほとんど孵化しません)
卵の保存方法を始めすべての孵化条件を再点検してください
4 卵の孵化率が低い ●エアレーションの不足、不適切
●卵の投入過多

卵の保存方法に問題がないとすれば、孵化条件を再確認する必要があります(卵の投入量が多すぎる場合やエアレーションが大きく不足している場合は極度に孵化率の低下を招きます)
投入する卵の量を、現状の1/3程度にとどめエアレーションを現状より強めに調整し、酸素供給と卵の水中攪拌を充分に行ってください
5 日によって孵化率が異なる ●エアレーションの不足、不適切
●卵の投入過多

卵の保存方法に問題がないとすば、使用の度に孵化条件が異なるため孵化結果も日によって異なるものになっています
投入する卵の量を、現状の1/3程度にとどめエアレーションを現状より強めに調整してください 孵化条件を今一度確認し常に一定の条件で孵化作業が行えるよう改善してください
6 缶によって孵化率が異なる ●エアレーションの不足、不適切
●卵の投入過多

卵の保存方法に問題がないとすば、使用の度に孵化条件が異なるため孵化結果も缶によって異なるものになっています
投入する卵の量を、現状の1/3程度にとどめエアレーションを現状より強めに調整してください 孵化条件を今一度確認し常に一定の条件で孵化作業が行えるよう改善してください

その他の注意点


メーカー表示孵化率に比べ、実際の孵化率が悪いと感じて卵の投入量を多くする方が見受けられますが、これは間違った使用方法でありこのような場合は投入する卵の量を、1/3程度にとどめ現状よりエアレーションを強めに調整するなど、卵が必要とする水中での酸素供給量の確保と孵化の進行を促進する卵の水中攪拌を充分に行う必要があります。卵の投入量を多くすれば更なる孵化条件の悪化を招き正常な孵化結果を得ることは決してできません。

多くの方の中には孵化作業に独自の工夫をされる方もいらっしゃいますが、充分な酸素供給や卵の水中攪拌など不可欠な孵化条件を満たしていない場合は正常な孵化結果を得ることができません。せっかくの工夫がかえって正常な孵化の妨げになる場合もありますのでご注意ください。ごく一般的な底のある容器にエアストーンの使用をお勧めします。

ブラインシュリンプの卵は一定の規格の元に加工生産されていますが、同じ年度の同じソルトレイク産の卵でも収穫時期や収穫場所及びメーカーにより、孵化の進行速度や幼生のサイズまたは色調など、その特性に若干の差があります。ソルトレイク産の卵であれば24時間経過後には、ほぼすべての卵が孵化を終えていますので24時間経過後に上方よりライトを当て実際の幼生の数や状態を観察されると間違いのない結果を確認することができます。

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2007.10.5