◆とっかわ(鳥川)…て どんなとこ?

風景


   愛知県は、西に尾張、東に三河 と二つの地域に分かれる。
   とっかわ(鳥川)は、三河のほぼ中央に位置する 小さな山村です。
   その山村は9割以上を緑の木々に囲まれ。
   谷あいの小さな小川を挟んだ田園風景のなかで、人々が暮らしている。


  「春」 には『鶯』が鳴き…
      山桜の散るなかを1、2名の小学生が鳥川小学校に入学する。
      山に可憐な『ささゆり』の花が咲き…
      小川に怪しげな光を放つ『蛍』が舞う。
      どこで聞いたか、遙か離れた、彼の地から『とっかわの蛍』の見物に多くの人々が集まる。

  「夏」 には山の下草刈りをした人々が『山から湧き出る清水』で渇いた喉を潤し…
      木立を縫う『そよ風』は夏の暑さを忘れさせる…
      夕暮れ時、村人や里帰りをした人々が待ち望んだ『盆踊り』がはじまると…
      子どもたちは、スポーツクラブの人たちの『かき氷、金魚すくいや風船つり』に興じ…
      大人たちは『生ビールやどて煮』を囲んで同窓会がはじまる。

  「秋」 には機械化された田園をコンバインの音が一日中音を立て、米の収穫が始まる…
      山には『自然芋やあけび』などが採れ…
      村中『総出の運動会』を楽しむ。

  「冬」 にはハンターが『いのしし』や『しか』を追い…
      里には『山猿の群』が出没し、野菜を失敬し、ゆうゆうと山へ去って行く。
      鳥川小学校のへきち集会室には、
      ストーブを囲みながら子や孫の『学芸会』を観る大人たちの顔がある。


   そんな とっかわ(鳥川)は現代人が忘れかけた 《ふるさと(故郷)》 なのです。


とっかわ(鳥川)の蛍


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