
三都味めるりズバリ!書きます 文・写真 門上武司
夏に食べたいイタリアンとは
4月×日
"塩豆の会"という組織がある。これが1年に1回関西の旨い店を集め、それぞれワンコイン(500円)で食べられる料理の屋台を出すというイベントが開催された。会場は中之島のNCB会館。出店した名店は、焼き鳥の「うずら屋」、「あやむ屋」、創作料理の「カハラ」、「川添」、寿司の「寿し芳」、「多田」、蕎麦の「とき」、おでんの四季のおでん」。和食以外ではイタリアンの「トリトーネ」、焼き肉の「遊山」、バーの「クロ・ド・ミャン」、「カァラ」、「水月」、パンの「ブランジュリタケウチ」、ロールケーキの「キュリオ」など。ホテルから「リーガロイヤルホテル大阪」と、一流の店が並んだ様子は圧巻であり、450名を超える参加者で会場の熱気もすごかった。
主幹は「カハラ」の森義文さんで、森さんのネットワークの広さというか、食べ歩きの結晶(いや氷山の一角なのか)が集結したとい感じである。
「トリトーネ」は北新地のイタリアンなのだがシェフが極細麺を作ることに命を削っているような人物で、この日のためになんと0・8oのキタツラ(ギターの弦を張りつめ、その上に伸ばした生地を置き、綿棒で切るパスタ。イタリアでも2〜3oが平均)を作り上げた。この細さなら食感がふにゃりとするのではないかと恩うのだがセモリナ粉(硬質小麦)を使うので噛み応えがしっかりという逸品。「これは冷製でないとやはり食感がでない」と話すが、この夏には是非ともたっぷり食べたいと思った。「クロ・ド・ミャン」はいま東京・銀座店が超人気のワインバーだが、その料理の実力たるやバーの乗りではない。大阪・北新地店の出店で昧わえた沖縄豚のせいろ蒸しだが、上質な脂身の甘さを残しながら供するテクニックは流石であった。