1.はじめに 2001/05/20

 まずはじめに、本コンテンツ作成に当たり、マニュアル類の文面、写真類の引用を許可いただいたシャープ株式会社様に御礼申し上げます。シャープ株式会社様のご厚意によりこのページを公開できた事を非常に嬉しく思っております。

 本コンテンツでは、時代の名機として、クリーンコンピュータの特徴、そして周辺機器接続による拡張性や当時の思い出話などを私個人の思い出として同世代の方々と語り合える様な記事をめざして作成しました。MZ-80シリーズの愛用者だった方も、MZ-80シリーズをご存じの方々も、当時の思い出を語り合い、時には少年時代に戻ってPCを語ってみませんか?


当ページで紹介している取扱説明書、その他資料関係は全てシャープ株式会社様の著作物です。無断引用、流用を禁止します。



2.クリーンコンピューター MZ-80K2Eって何? 2001/05/20

1.MZ-80K2Eとの出会い
 私が高校に入学する際、お祝いとして買ってもらったのがMZ-80K2Eです。1978年(昭和53年)3月21日に、当時では数少なかったパソコンショップの一つだったツクモ電機さんで購入しました。当時は名古屋アメ横と言えばパーツショップ中心で、パソコンショップなんて珍しかったと記憶しています。今や名古屋に多数の店を持つツクモ電機さんですが、当時はこの一件だったと思います。
とにかくワンボードマイコンTK-80の魅力に魅せられた私は、知識が全くないままショップに向かい、このマシンに出会いました。特別な理由があった訳ではなく、拡張メモリ搭載済みで特価だった為、親の一言でこのマシンを選んだのが出会いです。^^; 当時、本体、キーボード、モニタ、外部記憶装置(磁気テープ、いわゆる音楽用カセットテープ)が一体になったこのマシンは面白いデザインでしたが、このMZ-80K2Eを選択して良かったと思える日々を過ごせたのは遙か時を越えた高校卒業頃だったかと思います。


2.クリーンコンピューターと呼ばれた理由
 シャープのパーソナルコンピューターは、フリーメモリー重視設計。
メモリー空間の自由領域を多くとり、各種プログラム言語を自由に入れかえて目的に合ったプログラムが作成出来るとともに、周辺機器の進化にも十分対応出来る能力を備えております。名付けて”クリーンコンピューター
リフレッシュを前提とした真のパーソナルユースに応えます。

  シャープ株式会社様広告資料より引用。上記紹介文はシャープ株式会社様の著作物です。

 どうですか? 今から23年も過去の時代にこれ程の発想が有ったとは。現在ではOSと言えばWindowsと言われる程普及していますが、当時はPCメーカーが独自のOS(アセンブラやBASIC、その他)を供給しており、一般的なOSなんて存在しておりませんでした。私たちは複数のメーカーから供給されている数多くのOSに取り組むチャンスを与えられ、目的によって使い分ける事が当然でした。そんな時代にクリーンコンピューターと言うコンセプト。凄いと思いませんか。



3.MZ-80K2E ハードウェア 2001/05/20

1.取扱説明書
頁をクリックすると、取扱説明書が表示されます。画像がデータの為、データ量が多く時間がかかりますので注意下さい。
大きい
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内容紹介 備考
1 1 表紙  
2 2 はじめに、仕様一覧 仕様一覧はこちら
3 3 モニタコマンド、各部の名称 モニタコマンド(電源投入時に実行可能なコマンド)は僅か5種です。
 でも、全然不便を感じませんでしたけどね。
4 4 本体内部の配置と名称 キャビネットの分解方法や基板上の部品配置が記載されています。
 当時は分かっている人しか使わなかったので、この様な内部配置は
 別に珍しい事では有りませんでした。
5 5 出力端子の説明 周辺機器は自分で作る事が当然だったので、詳しく書かれています。
6 6 RAM拡張方法 現在のようなDIMMではなく、メモリチップを直接空きソケットに挿入します。
 アドレスセレクターの設定には半田ゴテを必要とします。もはやメモリ増設は
 一般人には無理な話ですね。
7 7 ハードウェアリセットの考え方 MZ-80K2Eはコスト優先の為、リセットスイッチが付いておりません。
 基板上にはパターンが用意されており、改造方法が詳しく紹介されています。
 パターンカットが必要な事も、今考えれば凄い事ですよね。
8 8 モニタサブルーチンの使い方 SP-1002と呼ばれるシステムROM(今のBIOSみたいな物)を搭載。
 各種サブルーチンが用意されており、使い方が丁寧に説明されています。
 システム関係の事はこのサブルーチンが結構使え、重宝します。
9 9
10 10
11 11 アスキーコード表 独自の面白いキャラクタが多数あります。(爆)
 異機種間互換性が無い時代でしたので、機種依存文字が堂々と使えます。
12 12 ディスプレイコード表
13 13 割り込みを使用する上での注意 周辺機器は自分で作る事が当然だったので、詳しく書かれています。
14 14 メモリマップドI/Oの考え方 搭載されている汎用I/O8255とシリアルI/O8253の制御法が記載されています。
15 15
16 16 拡張システムの展望 クリーンコンピューターのうたい文句である拡張性について紹介されています。
 ここでは、シャープ株式会社様製の周辺機器による拡張が紹介されています。
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18 18
19 19 各システムプログラムの構成 クシステムプログラムについて紹介されています。
 BASIC、DiskBASIC、PASCAL、FDOS、アセンブラ等、幅広い
 システムプログラムを利用する事が可能です。
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21 21
22 22 取扱上のご注意  
23 23
24 24 保証とアフターサービスについて  


2.ハードウェア改造

3.自作周辺機器 回路図集
内容説明
1 PPI(パラレルポートインターフェイス)として確たる地位を築いた8255を用いた汎用インターフェイス
2 PSG(プログラマブルサウンドジェネレーター)としてAY-3-8910を用いた音源カード
3 Power On Reset / Reset Sound 電源リセット回路と、起動時にピッと鳴らす



4.MZ-80K2E ソフトウェア 2001/05/20

1.BASICインタープリタ SP-5030
2.改良型BASICインタープリタ SP-5030
3.機械語 SP-2001
4.改良型機械語 SP-2001DX
5.Tiny FORTRAN
6.LISP リスト処理用言語
7.Self Relocateble Debugger Ver1.0