こんばんわ、想音斗です。 【紅き久遠】本編のラストです。

 

ご、ごめんなさいーっ! 予定を大幅に超え、長くなっちゃいました。んで、
長い割りに消化不良なんです(泣)。

知ってるキャラは全員参加させてやるっ、との意気込みで、オールスター・
キャストで臨んだものの・・・。もーっ頭ん中はグチャグチャで、物語自体
も、あらゆる所で破綻を来している状況に鑑み、もう金輪際、ストーリー物
には手を出すもんかっ、と固く決心する想音斗でありました。

書きたかったシーンは3場面くらいなのですが、繋ぎの部分が、なかなか見
えてこなくて・・・難産というのは、こーゆーものか、と溜め息ばかりです。

前の「暗転」と「使徒再来、そして」の2編がストーリーの進行をメインと
したので、フィナーレは「想い」を存分に綴ろうとしたのですが・・・ごめ
んなさい、成功したとは思っていません(やはりキャストが多すぎたようで
すね。反省しきり、です)。 ただ、これ以上いじり回しても、物語の進行か
らも、私の能力からも、向上は見込めそうもなく・・・あまりお待たせする
のもアレなので、上程してしまいますが、安易なご都合主義と併せ、何卒ご
容赦くださいませ。

まぁ、それでも少しだけ善かったかな、と思っているのは、成功か否かは別
にして、とにかく名だけでも殆どのキャラを登場させられたことと、シゲル
×コダマ、ケンスケ×マナ(ユミじゃなくてネ)、マコト×ユミというカップ
リングが出来そうな状況を創った辺りでしょーか。そうなると、後はマヤで
すねぇ・・・。残る相手は、冬月コウゾウか・・・ウームッ冬月先生を若返
らせるか・・・(^^)。

どうやら私は「ただいま」「おかえり」という図式に、あらゆる幸せが凝縮
されている、と信じているようなのです。


<< 真の旅とは−−−帰還である−−− >>


では、とんだお目汚しをして、申し訳ありませんが・・・舞台より去ることと
いたしませう。 もし、退屈な時間を少しでも、潰せられたなら、嬉しいので
すが。


(今回は、平身低頭、只それのみ)
* * * 想音斗 * * *

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リツコ:オールスター・キャストと称した作者が、母さんの進化を伝え損なって
いるので、ここに書き添えます・・・。


* * * * * *



ミサトはリツコに頬を付けるように、顔を寄せ、優しく抱きしめる。

「おかえり、リツコ」
「ただいま・・・」

二人はそれぞれにレイとアスカを想う。そして、これからの時代に想いを馳せる。
そしてお互いの腐れ縁に似た「絆」に感じ入っていた。



しばらくして、リツコが思い出したようにしゃべる。


「そうそう・・・、ミサトは、あの賭けには、もう参加したの?」
「え? 賭け?」
「なに? へぇ、あなたの知らない賭けなんてあるんだ」
「今、やってるの?」
「そうよ。日向くんが開帳してるって、マヤが・・・」
「むーっ、私に断りもなく・・・ゆるせないっ! で、何の賭けよ?」


「今回の騒動の起因は何かって、ね。5択よ。MAGIにかけて確率をはじい
て勝敗を決めるらしいわ」
「ふーん、悪趣味な賭けねぇー・・・で、5択って?」


「 1) 私たちネルフの試練のため 2) ゼーレの老人ボケのため
3) 碇司令が仕組んだシナリオ 4) とにかくアスカと再会するため
5) その他の要因 」


「むー・・・・。普通なら2か。作者的には4でしょうけど・・・。前向きに
考えるなら1かしら・・・。でリツコ、あなたはどれに張ったの?」
「5」
「やけに簡潔ねー。何か裏が在る?」
「フフ・・・内緒。MAGIのこと一番解ってるのは私よ。日向くんの考えな
ら、ここらが限界でしょうけど。間違いなく5よ」
「じゃ、私も其処にしよっ」
「勝っても、あなた後悔するわよ・・・きっと」
「?」



数日後、職場でいじけるミサトを多数の職員が目撃することになる。MAGI
が出した結果は、5。あの5択での最高確率33.2%を獲得。内容は賭け参
加者にしか公表されていない。

シンジは賭けに参加しなかったため、内容を知らず困惑したが、ミサトを慰め
る必要上、仕方なく一日のビール許可本数を一本増やすことに決めたため、ミ
サトの機嫌も二日後には上向きに転じたのだった。

今回の闘いを通じ、またリツコとミサトの掛け合いなどを、館内カメラで観察
していたMAGIも、少しだけ、冗談というものの効用を認識するに至ったの
だ。大勢に影響を与えない範囲であれば「ちょっとした冗談」を混ぜた方が人
の心が和み、作業効率も向上し、精神環境が改善することを知ったのである。

闘いが終わった今、ミサトがネルフとして少々機能しなくなっても、MAGI
にとっては、それは大した問題ではなかったらしい。赤木ナオコの意識が、そ
の判断の中にシンジのフォローを期待値として織り込んでいたことは言うまで
もない。MAGIに抜かりはないのだ。


<<MAGI試算結果:選択枝5−−33.2%

理由:半月前、葛城三佐が、この世に在ってはならない、そうじ及
び家事を為したことにより、時空間の安定エントロピーを著
しく低下させ、不安定要素を連鎖的に異常増加させるに至っ
たため >>


MAGIも人工知能として日々、進化しているのであった。


* * * * * *


リツコ:さすが母さん。よく判ってるわ。じゃ、みなさんご機嫌よう・・・。

 


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