かじや(おじいちゃんの子供のころ) 村に1軒農機具を作ったり直したりするかじやさんがあったよ。国道ぞいに工業所があ るね。あそこのおじいさんとおばあさんがやっていたよ。 ふいごで風を送って石炭をいきおいよく燃やして鉄を真っ赤に焼く。かなとこという鉄 の台の上で、大ハンマーを持ったおばあさんが力いっぱいたたいて赤い鉄をのばす。そし ておじいさんが小ハンマーでトントンたたいて手直ししたりして形を作る 終りにまた赤く焼き、冷たい水の中へジューと入れてひやし、焼き入れをする。 赤い鉄がハンマーの力でずんずん伸びていくのがおもしろく、ひまがあると行って見て いたよ。 かわら屋(おじいちゃんの子供のころ) 宇頭駅南の生花店のところにかわら工場があったよ。 牛車で運んできたねんどを機械でねり上げ、型を通して押し出したものを職人さんが手 作業で1枚ずつていねいに仕上げをする。 出来上がったものをお天気のよい日におもてに出して2、3日ほす。 水分がぬけたかわらを土でかためた大きなかまに入れ、1昼夜くらいかけて焼き上げて いた。 燃料は石炭のほかに黒い良いつやを出すために、生の松葉をたくさん使っていたよ。だ からかわらを焼き始めると、おじいちゃんの家まで真っ黒なけむりが流れて来たよ。 |
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