天才
バカボン


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TVA 天才バカボン


放映:YTV 1971/09/25〜1972/06/24(40回)
監督:吉川惣司
音楽:渡辺岳夫
原作:赤塚不二夫
製作:東京ムービー

内容:バカボンのパパ(雨森雅司)、ママ(増山江威子)、バカボン(山本圭子)、ハジメちゃん(貴家堂子)一家の大騒動。峰藤子やハニー役で有名な増山江威子は、バカボンのママを演じるときがもっとも生き生きしていたという。パパが無職でブラブラしているのはマズイという教育的配慮から、植木屋さんをやっている。


天才バカボン OP ED

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:アイドルフォー
KU-618,KU-6511,COCC-13591~600,COCC-70053,TOCT-9546,TOCT-8516,TMS-303,KIVE-39

 TVサイズやレコード版フルサイズなど、バージョンによって「合いの手」の有無が異なる。原調はややこしいのでinCで考えますが「西から・・沈む♪」のフレーズは、Cで始まってCmで終わります。例えば「よくアリ」の「C、F、G、C」を、「C、F、G、Cm」にすると新鮮で、何故か格調高いメロディーを思いつきます。こういった進行の有名な例を教えてください。

 ところでこの曲のキーはD♭だと思いますが、Cで演奏して早めに再生したなどということはありませんか?。ホントのボーカル譜がどうなっているか、誰か教えてください。ちなみに劇伴で使用されるテーマ・アレンジはCです。


バカボンの唄1 NO

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
歌:アイドルフォー
TOCT-9546

A型:正調OP主題歌とは編曲が異なる。
B型:歌詞は同じでメロディーが異なる。
C型:歌詞もメロディーも異なる。


バカボンの唄2 NO

作詞:東京ムービー企画部
作曲:広瀬健次郎
歌:堀絢子
TOCT-9546,TOCT-9259,TMS-303

 A型、B型、C型があり、それぞれすべて詞も曲も別の歌である。TOCT-9259にはA型のみ収録。


バカボンのパパ

作詞:赤塚不二夫
作曲:敏トシ
編曲:竹田由彦
歌:敏トシ
TOCT-9546,TOCT-9259,TMS-303

 曲が成立したいきさつは不明。ほのぼのとした歌です。


バカ田大学校歌(タイトル不詳)

作詞:赤塚不二夫
作曲:渡辺岳夫
歌:雨森雅司他

 「都の西北ワセダのとなり♪」の詞は、原作にも登場するので、作詞:赤塚不二夫でしょう。しかし、続きの「ばかだ、ばかだよ、我らはバカ田♪」も原作に出てきたか不明。脚本家による補作かも。パパといっしょに歌うバカ田大OBの声優は誰?。




CD TMS-303 天才バカボン サウンドトラック 総集盤 '71


 TV放送から30年以上を経て2008年10月に発売。「総集盤」と銘打たれ、トータル収録時間は「なつかしのミュージッククリップ」よりも16分ほど長い。主題歌のテイク別収録のほか「バカボンのパパ」や主題歌BとCも収録。「なつかしのミュージッククリップ」に未収録の劇伴音楽を青太字で表示します。


M-1 OP メインテーマ
 本編でおなじみの曲。やや陰りのある渋い編曲だ。これは音楽性が高いです。


M-2 OP スロー〜アコーディオン
 おだやかなアレンジになっている。


M-3 OP 歩くパパ
 ボヨーン、ビヨーンといったユーモラスな口琴(ジョー・ハープ)が加わっている。


M-4 陽気〜アコーディオン

M-5 ほのぼの〜チェレスタ

M-6 ソフト〜グロッケン
 ソフトとというより「希望」や「決意」を感じさせる名劇路線。グロッケンが主役でもないので何か間違っているかもしれません。


M-7 スロー〜オルゴール

M-10A ピーポーピーポー〜ホーン
 救急車のような「ピーポー♪」をバックにした、マーチ調の曲。


M-12 サスペンス
 めずらしいサスペンス調。トランペットは当然ミュート付き。なべたけ得意のつまびく楽器音(ここはチェレスタと思われる)とベースがユニゾンで、緊張感を盛り上げる。


M-13 コミカル

M-15 爽やか ホーン

M-17 しっとり チェレスタ

M-21 不安 ホーン
 TV第1話の、食卓をはさんで向き合うバカボン親子が思い出されます。「ホーン」とありますが、主題はフルートか尺八です。フルートだとすると、通常よりも低い音域があるので同属楽器という可能性があります。


M-22 疑惑

M-23 爽やか アコーディオン
 「ゆりかご」の歌がモチーフかも。


M-25 アップテンポ〜ストリングス
 ストリングスとともにトランペットとフルートが爽快!ドラムとベースもゴキゲンだ。バカボンの劇音楽といえば、まず思い出すのはこの曲でした。


M-27 サスペンス〜ティンパニ・尺八
 音だけ聴くと完全に時代劇伴です。こちらは尺八の音に聴こえます。


M-28 サスペンス〜トレモロ

M-29 シンセ・ピチカート
 主題歌のさわりを変奏している。音楽性の高いアレンジだ。


M-30 場面転換〜ジョーハープ

M-31 なごやか〜ホーン

M-32 のどか〜フルート

M-33 しめやか〜ホルン
 主題はフルートの音に聴こえます。


M-34 不安〜ジョーハープ

M-35 なごやか〜アコーディオン
 「夕焼けこやけ♪」の歌をモチーフにしたと見られる。


M-36 からす〜オルゴール
M-37 むすんでひらいて〜オルガン
M-38 からす〜ストリングス
M-45 コミカル〜ミュート・トランペット

M-46 OP〜ジョーハープ
 エンディングのベースソロがカッコよいです。


M-47 コミカル〜ジングル

M-48 OP〜エンディング

M-51 のどか〜トレモロ
 マンドリンのトレモロです。


M-52 ジングル〜グロッケン
M-54 ジングル2〜シンセ
M-56 ジングル3〜マリンバ
M-57 ジングル4〜シンセ
M-58 ジングル5〜マリンバ
M-59 ジングル6〜ミュート
M-60 ジングル7〜シンセ
 このあたりは記載の楽器名と実際の音が間違っているところがあるみたいです。音楽は楽しく聴けますので、細かいことは気にしないでおきましょう。


M-107 ごーごー〜ベース・クイーカ

M-108 アップテンポ〜マリンバ
 本編でよく使用されたユーモラスな曲。


M-115 ミドルテンポ〜シンセ

M-120 追いかけっこ〜ジョーハープ

M-121 追いかけっこ2〜シンセ

M-122 追いかけっこ〜ピーターガン
 私が好きだったオルガンの「CCE♭CFCG♭F」で始まる8ビートは、ピーターガンのテーマ(作曲:ヘンリー・マンシーニ)のリフでした。


M-123 サスペンス〜トライアングル
M-124 マイナー・スロー〜クイーカ
M-125 ほのぼの〜ジョーハープ
M-126 ピーポーピーポー〜コンガ
M-128 ワウシンセ〜ミュート
M-129 ジングル8〜シンセ
M-129-B ジングル9〜シンセ
M-130 ほのぼの〜ジョーハープ


 生の管楽器だと思っていた音は、どうやらワウを効かせただったようです。ですが、あまりにリアルでクラリネットをユニゾンしているようにも聴こえます。実にいろんな音が使われていて興味が尽きません。「なつかしのミュージッククリップ」に収録されていて、「総集盤」に未収録なMナンバーは次の通りです。M-39,M-42,M-101,M-102,M-103,M-106,M-117,M-118,M-125



CD TOCT-9546 なつかしのミュージッククリップ 9 天才バカボン


 主題歌の幻バージョンなど、珍しい音源を多数収録している。劇伴を30分ほど収録しており、バカ田大学校歌のメロディーはストリングスの演奏でしみじみ聴かせる。歩行音SEのオマケつき。劇伴音楽は適当にブチこんである感じなので、少々聴きずらいです。アルバムに付属する情報も不足気味なので、コメントとタイミングを記述する。


BGMコレクション 1(主題歌アレンジ曲)

00'00" M-1
 本編でおなじみの曲。やや陰りのある渋い編曲だ。あえて書くが、これは音楽性が高いです。


01'25" M-3
 ボヨーン、ビヨーンといったユーモラスな音が加わっている。


02'32" M-102

03'34" M-101
 リズムと展開に特徴がある。本編でおなじみの曲。


04'13" M-46
 エンディングがカッコよい。


04'37" M-2
 おだやかなアレンジになっている。


BGMコレクション 2
 とにかく手がかりが無いので、以下のMナンバーとタイミングは誤っていたらごめんなさい。

00'00" M-4

01'07" M-103
 複数のミュート付き管楽器が楽しく歌いつないでいる。「びょーん、びょーん」というユーモラスな音は、バカボン劇伴の随所で使用されている。この音の正体を教えてください、という問いに解答が寄せられました。↓

 「天才バカボン」で使われている「ぼよ〜ん」という音は、口琴です。よくクレージーキャッツとか「ド根性ガエル」とか「怪奇大作戦」とか聞かれるやつです。口に挟んで指ではじくものから、ひもを引っ張るものなどいろいろあり。
Manabu Takayama さん 1997/12/01


02'32" M-13

03'54" M-106

05'11" M-35
 「夕焼けこやけ♪」の歌をモチーフにしたと見られる。


06'26" M-39
 バカ田大学校歌のメロディーをアコーディオンが演奏する。ついで、ストリングスがしっとりと聴かせる。バックはマリンバのロールだ。


08'09" M-17
 これもミュートによる演奏である。バカボン劇伴の特徴は、「びょーん、びょーん」とミュートのようです。


08'55" M-7

09'57" M-42
 トランペットのドラマチックな部分が短いのが残念!。


11'37" M-10
 救急車のような「ピーポー♪」をバックにした、マーチ調の曲。


12'57" M-12
 めずらしいサスペンス調。トランペットは当然ミュート付き。なべたけ得意のXXX(楽器名が不明)とベースがユニゾンで、緊張感を盛り上げる。


14'26" M-22

15'32" M-29
 主題歌のさわりを変奏している。音楽性の高いアレンジだ。


16'26" M-108
 本編でよく使用されたユーモラスな曲。


17'41" M-117
 これも本編でよく使用された。アコーディオンが主題を奏でて、ドラマエンディングへ。


18'28" M-125

19'15" M-118
 哀愁漂うトランペットのメロディーはアコーディオンに受け継ぐ。シリアスドラマでも通用する好曲だ。


予告篇音楽

 主題歌のアレンジ。メロディーは癖のあるオルガン音色。おなじみの「死刑なのだ」とともにCMなしでエンディングになだれこむとカッコよいのだ。


 管理人の記憶に焼き付いているのは、リズムにのったアコーディオンの活劇調(フルートの合いの手がまたヨイ)だが、それは収録されていないのが残念。この曲にはトランペットが主題を演奏するヴァージョンもあったように思うが、記憶が定かではない。それからオルガンの「CCE♭CFCG♭F」で始まる8ビートも好きだった。ウルトラQのようなフレーズも。




劇場公開


「天才バカボン 夜まわりはこわいのだ」
公開:東宝 1972/03/12
監督:斉藤博
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー


「天才バカボン 別れはつらいものなのだ」
公開:東宝 1972/07/22
監督:斉藤博
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー




EP KU-618(廃盤)
CP KU-6511(廃盤)
CD COCC-13591~600「アニメ主題歌メモリアル 2」
CD TOCT-8516「懐かしのアニメソング大全 4」


情報募集中!!
CD TOCT-9259「懐かしのアニメソング大全 挿入歌編 2」
 このCDに収録されている「バカボンの唄」は歌:山本圭子とあります。同じEMI盤のTOCT-9546では歌:堀絢子とあります。これはどういうことでしょう。

 コロムビア「主題歌のあゆみ」「懐かしのB面コレクション」関係の詳細を教えてください。


VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」




TVA 元祖天才バカボン


放映:YTV 1975/10/06〜1977/09/26(全103回)
監督:出崎統他
音楽:渡辺岳夫
原作:赤塚不二夫
製作:東京ムービー

内容:前作よりもナンセンス性が増している。こちらのほうが原作マンガに近い雰囲気か。バカボン一家の声優陣は前作と同じ。選曲は鈴木清司。


タリラリランのコニャニャチハ OP

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:あかのたちお
歌:コロムビアゆりかご会、グリンピース、雨森雅司(パパ)
SCS-274,CC-4431~2,COCC-12840~1,COCC-13591~600,56CC-1878~9,COCC-70059,TMS-304

 さすが日テレ系、音楽にはお金を惜しまない豪華編成。ギャグのくせにスケール雄大なOP主題歌です。OP映像も素朴にして壮大なバカボンワールドを演出しています。


パパはやっぱりすばらしい ED

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:あかのたちお
歌:水谷賢、コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73、雨森雅司(パパ)
SCS-274,CC-4431~2,COCC-12840~1,COCC-10251~2,COCC-13591~600,COCC-70059,TMS-304

 エンディングはリズムといい、少年独唱のメロディーといい、コーラスといい世界名作路線なみの格調高さです。上品なイントロと、ここ一番でのタムのフィルが好き♪。簡素にして味があります。


元祖天才バカボンの春 ED

作詞:赤塚不二夫
作曲:渡辺岳夫
編曲:あかのたちお
歌:コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73
SCS-274,COCC-13591~600,COCX-33760,TMS-304

 このエンディングは、やや斜に構えたパロディー路線。詞は途中からバカボンですが、曲は最後までマジで押し通します。


バカボンブギウギ

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:小六禮次郎
歌:コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73、雨森雅司(パパ)
COCC-13591~600

 「ひとつとせ♪」「ふたつとせ♪」で始まる、数え歌になっています。




CD TMS-304 元祖天才バカボン サウンドトラック総集盤


 TV放送から30年以上を経て2008年11月に発売。劇音楽満載の「総集盤」です。「タリラリランのコニャニャチワ」と「パパはやっぱりすばらしい」はTVサイズ・フルサイズ・カラオケを収録。「元祖天才バカボンの春」はフルサイズ・カラオケを収録。これら歌もの8トラックに加え、提供マークまで含む劇伴音楽47トラックを収録。曲目リストの記述と収録されている音楽の傾向が一部ズレているみたいですが、気にせず楽しめます。アルバム編集上の間違いではなくて、実際にズレた状態のテープを当時作っていたのかもしれません。





EP SCS-274「元祖天才バカボン」(廃盤)

CD CC-4431~2「渡辺岳夫 テレビ映画・アニメ主題歌作品集」(廃盤)
CD COCC-12840~1「渡辺岳夫 テレビ映画・テレビアニメ主題歌作品集」
CD COCC-13591~600「アニメ主題歌メモリアル 2」
CD 56CC-1878~9「続々・テレビまんが主題歌のあゆみ」
CD COCC-10251~2「続々・テレビまんが 懐かしのB面コレクション」
CD COCC-70053「テレビアニメスーパーヒストリー 5 いなかっぺ大将からふしぎなメルモ」
CD COCC-70059「テレビアニメスーパーヒストリー 11 少年徳川家康からアンデス少年ペペロの冒険」
CD COCC-9057~8「19XXシリーズ 1 1975」

CD COCX-33760「こおろぎ’73 スーパーベスト」
「きかんしゃやえもん/やえもんマーチ」も収録。渡辺岳夫曲ではないが「あそびましょパンポロリン/それゆけバンバン」も。




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