サンダー
マスク


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TVD サンダーマスク


放映:NET 1972/10/03〜1973/03/27
音楽:中村二大
原作:手塚治虫
製作:ひろみプロダクション、東洋エージェンシー

内容:手塚治虫原作の特撮変身ヒーローアクション。売り物は「二段変身」。仮面ライダーのように等身大で変身して、しかるのち巨大化もしてしまう。渡辺岳夫は「サンダーマスク」では、劇伴は担当していません。


サンダーマスク OP

作詞:佐田一美
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山裕士
歌:若木ヒロシ(若子内悦郎)、ザ・ブレッスンフォー、みすず児童合唱団
NCS-485,TC-3018,APM-4022,TOCT-8794

 ちょっと、若木ヒロシについてのエピソードを。
 実は、東芝で「帰ってきたウルトラマン」も唄っていまして、ヒット賞なるものを頂いたのですが、当時NHKでステージ101という番組に出演していまして、そこでR&Bとかロックとかを歌っておりました。
 そのヒット賞を頂く時に、その101でデュオを組んでいて「WAKA&HIRO」といいますが・・・101のLP・WAKA&HIROのLPも賞を頂いたんです。そして、個人の部門で「帰ってきたウルトラマン」若子内悦郎と呼び出されて、今までは拍手だったのが、一瞬笑いに・・・これがショックで、「サンダーマスク」の依頼を受けたときにディレクターにお願いして、本名ではなく違う名前に、となったわけです(^^)
 その他、「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングテーマも同じで、「ちのはじめ」なんて名前にしています。
若子内悦郎さん 1999/10/04 HOMEPAGE


 イントロには「びゅぅぃーん!」というシンセ的音色も登場する。ティンパニはバックのエレキギターは「緊急指令10−4・10−10」(こちらも松山編曲)に通じるものがある。聴きどころは中盤の「緑の地球を守るため・・♪」のはいりギワだ。荒々しい出だしから一転してメジャーに、ストリングスは明るく歌メロはヒロイックに展開する。
 余談だが「新世紀エヴァンゲリオン〜残酷な天使のテーゼ」(作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之)にも、いきなりメジャーでハッとさせる部分がある。出だしの「蒼い風がいま♪」だ。


戦え!サンダーマスク ED

作詞:東洋一
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山裕士
歌:若木ヒロシ(若子内悦郎)、ザ・ブレッスンフォー、みすず児童合唱団
NCS-485,TC-3018,APM-4022,TOCT-8794

 こちらは最初の「戦えサンダー♪」からメジャーです。しかし「サンダーキックでぶっとばせ♪(Am|D)」から数小節は、マイナー的な進行になっている。この部分は、同'72年の「赤胴鈴之助/赤胴真空斬り」の冒頭「風を呼び♪(C|D)」とよく似ている。最初のコードAmとCを入れ替えても曲としては成り立つ。しかし楽曲全体の流れから考えて、「戦え!サンダーマスク」はAマイナー、「赤胴真空斬り」はCメジャーが似あっている。細かい点だが、チェックしておきたい。
 アレンジ面で印象的なのは、歌メロ直前のブラス、それから歌のバックで上品に流れるストリングス。




EP NCS-485「サンダーマスク/戦え!サンダーマスク」(廃盤)
EP TC-3018「サンダーマスク/戦え!サンダーマスク」(廃盤)
FS APM-4022「サンダーマスク/戦え!サンダーマスク」(廃盤)

CD TOCT-8794「懐かしの特撮ヒーロー大全 4」




なべたけ手抜きか?

 数少ないなべたけ特撮主題歌。その特色は、エンディングがオープニングに負けないほど派手なことです。放送当時のTVのボロスピーカでは気づかなかったが、今あらためてCDで聴くと、上品なストリングスが心地よい。

 管理人の子供時代(家庭用ビデオなんてなかった)に「サンダーマスク」の歌を歌おうとすると、OPとEDがごっちゃになってしまって悩みました。「今こそ確認」とばかりにCDを聴いたのですが、このEDのおしまい部分のメロディーはOPと同じになっている?!。ちなみに歌詞も同じです(調は違う)。次回を見たくなるような「アトひき効果」をねらったものか、はたまた手抜きか?。
 ともあれ、子供を悩ませてはいけませぬ。




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