子連れ狼

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TVD 子連れ狼


放映:NTV 1973/04/01〜1973/09/30(全26話),1974/04/07〜1974/09/29(全26話),1976/04/04〜1976/09/26(全26話)
監督:石井輝男
音楽:渡辺岳夫
原作:小池一雄、小島剛夕
製作:ユニオン映画、スタジオシップ

内容:拝一刀(萬屋錦之介)主演。西川和孝(1,2シリーズ大五郎)、佐藤たくみ(3シリーズ大五郎)
 テレビコードを激しく逸脱して、小林「次元」清志のナレーションも勇ましく、国際放映美術部製作の完全防水・機関砲装備の狂気の乳母車が疾駆する。当時の人口の何パーセントかを殺戮して進む復讐と非情の冥府魔道。
 テレビ時代劇の代表作を各民放ごとに挙げるとすると、まずフジテレビが「木枯し紋次郎」、朝日放送が必殺シリーズ、そして日本テレビがこの作品ということになるだろうか。このテレビシリーズの偉大なところは、長大な原作をクライマックスに至るまで、忠実に映像化したことに尽きる。再放送は必見。
川越の印玄さん 1997/08/31


ててご橋 OP

作詞:小池一雄
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山裕士
歌:バーブ佐竹、コロムビアゆりかご会
SAS-1674,VPCD-81201,CC-4431~2,COCC-12840~1,CD MHCL-161,COCP-35647,TFC-1621~6

 子連れ狼といえば、橋幸夫の歌が有名ですが、管理人にとってはこのTV版が正調。劇画界の雄・小池一雄が自ら作詞、タイトル映像の演出は実相寺昭雄である。


おねやれ大五郎

作詞:小池一雄
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山裕士
歌:コロムビアゆりかご会
SAS-1674,CC-4431~2,COCC-12840~1

 これも小池一雄自ら作詞する子守唄。歌うはコロムビアゆりかご会とは、できすぎです。


子連れ狼 OP

作詞:小池一雄
作曲:吉田正
編曲:吉田正
歌:橋幸夫、若草児童合唱団
SV-2219,VICL-816,VICT-15016,TECD-25483,TECE-25926,COCP-35647,TECD-20548,TFC-1621~6,TECD-24619

 「しとしとぴっちゃん♪」でおなじみ橋幸夫の歌は、第3シリーズの主題歌として放送された。


毒屋の子

作詞:小池一雄
歌:金田龍之介

 ドラマ終盤に登場する悪役キャラクター阿部頼母(金田龍之介氏熱演)が得意の毒薬を調合するときに、うれしそうに口ずさむ「ねんねんさいころ毒屋の子♪」という民謡風の歌です。なかなかメロディーのサビの部分など良く出来ており、ついつい私も夜食を作りながら口ずさんでしまいます。「すり鉢持って来い毒作ろう♪」というような危険な内容ですが・・・
 頼母が切腹に追い込まれるシーンではインストロメンタルで流れたようにも記憶しています。作詞は(原作にも出てくるので)当然小池一夫氏。作曲も渡辺岳夫氏だとは思うのですが、ちょっと確認が取れませんね。
川越の印玄さん 1997/08/31 HOMEPAGE


影踏みあそび




CD VPCD-81201「子連れ狼(第1シリーズ) ミュージックファイル」
CD VPCD-81205「子連れ狼(第2・3シリーズ) ミュージックファイル」
 VAPのミュージックファイルシリーズは、網羅性に優れている。とりわけ「子連れ狼」は第1〜3シリーズを二枚のCDで構成するという、マニア御用達。個々の劇伴にトラックナンバーが割り付けてあるのが嬉しい。じっくり聴くための配慮に感謝しよう。橋幸夫が歌う「子連れ狼」は収録されてないので、ご注意を。




推奨盤
CD VPCD-81205 子連れ狼(第2・3シリーズ)ミュージックファイル


 後編にあたる「第2・3シリーズ」は、アニメファンには嬉しい傾向の劇伴満載。「子連れ狼」を知らない人にも、十分楽しめる。何を隠そう、管理人も「子連れ」をほとんど観てません。

 このミュージックファイルの魅力の一端を紹介する意味でいくつかコメントします。コメントのない曲は「つまらない」というわけではなく、たまたま何も書いていないだけです。皆さんの投稿を待っています。


放浪の果てに

M-9
 主題歌アレンジと思われたテーマは、途中で軌道を変えてアコーディオンからマンドリンへと継ぐ。サウンド的には「ハイジ」に近しい。


運命(さだめ)

M-1,M-16
 M-1はフルートソロのいわゆる劇伴だが、曲の展開には音楽としての独自性が垣間見える。M-16後半のフルートもしっとり聴かせる。渡辺岳夫は、しばしばフルート奏者などの演奏家を指名したと言われる。


母への想い

M-3
 前半は単一ラインの魅力で聴かせて、後半は和音を伴うストリングスの曲だ。すでにハイジを越えてガンダム宙域に到達している。じっーくりと聴いてくれたまえ。


雪月花(せつげっか)

M-7
 人の世の情けをクネクネと歌い上げる、ご存じナベタケ節である。「クネクネと」などと文字で書くとカッコ悪いが、音楽は素晴らしいのだ。


敵前突破

M-21,M-22,M-24
 活劇調で、特にM-22はカッコ良い。しかし録音はやや不満。トロンボーンのエフェクトがワンパターンだし、M-24の菊池俊輔的なストリングスはスピード感を損ねている。こんな細かい文句をつけたくなるほどに、このアルバムには多数の好曲が収録されている(フォローです)。


落日の荒野

M-5
 この曲だけは特別で、何か別の時代劇か西部劇番組のテーマ曲のようだ。「落日の荒野その2」は、スキャットも加わって「非情のライセンス」を彷彿とさせる。


炎(ほむら)立つ

M-9#1,M-9
 曲の展開はなく特定パターンの繰り返しで、いわゆるBGM。ここでは特にアニメ調。M-9には「シャァー」という女声が加わっている。このサントラアルバムには、アニメBGMの雰囲気も満ちているのだ。




EP SAS-1674「ててご橋/おねやれ大五郎」(廃盤)
EP SV-2219「子連れ狼/刺客道」橋幸夫(廃盤)

CD CC-4431~2「渡辺岳夫 テレビ映画・アニメ主題歌作品集」(廃盤)
CD COCC-12840~1「渡辺岳夫 テレビ映画・テレビアニメ主題歌作品集」
CD MHCL-161「ちょんまげ天国」
CD TECD-25483「TV時代劇グレイテスト・ヒッツ」
CD VICL-816「橋幸夫 ベスト・ワン」
CD VICT-15016「橋幸夫 ベスト・オブ・ベスト」
CD TECE-25926「やっぱり時代劇!スーパーベスト」
CD COCP-35647「青春TV倶楽部40・時代劇スペシャル」
CD TECD-20548「テレビ探検隊シリーズ 3 TV時代劇テーマ・コレクション」
CD TFC-1621~6「チャンバラ万歳」
CD TECD-24619「懐かしのTV時代劇テーマ・ベスト集 チャンバラ・パラダイス」


VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」に「大五郎のテーマ」として劇伴収録。この音楽は、「子連れ狼(第1シリーズ) ミュージックファイル」に収録のM-10とほぼ同じものだが、テンポが異なる。


EP SV-2292「子連れ狼:三途の川の乳母車/大五郎子守唄」
TV版との関係は不明。両曲とも作詞:小池一雄、作・編曲:吉田正、歌:橋幸夫、みすず児童合唱団。




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