放映:CX 1982
音楽:渡辺岳夫
製作:フジテレビ内容:毎回出演者が変わる、オムニバスもののようです。
テーマ曲
KIVE-39A-B-A'という構成です。Aメロは、透明感のある美しいピアノで奏でられる。音色といい、フレーズといい、リチャード・クレーダーマンを意識したように思われます。
AメロはCメジャー調ですが、おなじみのAメジャーコードで一段落。これが続きを導く響きとなって、Fメジャーに転調します。Bメロは「B♭M7|Am7|B♭M7|Am7|Gm7|Am7|Gm7|Gm7|C」というストリングスの劇的な展開です。書き直すと「IVM7|IIIm7|IVM7|IIIm7|IIm7|IIIm7|IIm7|IIm7|V」という、おなじみの展開です。ただし最後のC(V)に注目です。CはF調のドミナントですが、C調のトニックとしてA'メロ頭につながるのです。
この展開は「南太平洋の思い出(ナビオ阪急テーマ音楽'80年)」と似ています。後期の渡辺音楽を研究する際に、はずせない一曲として位置づけられる。しかし、めんどうな理屈はどうでもよくて、とても美しい音楽なのだ。再放送などの機会があれば、ぜひとも聴いてほしい。
放映 | サブタイトル | 監督 | 出演 |
CX 1982 | 十二年目の夫婦茶碗 | 山本和夫 | 若尾文子 |
CX 1982 | 妻のお荷物 | 中村金太 | 泉ピン子 |
CX 1982 | 夫・夫たらずとも | 山本和夫 | 草苗光子 |
CX 1982 | ちょっと別れてみませんか | 山本和夫 | 池内淳子 |
CX 1982 | 僕の奥さん | 小林俊一 | 岸本加代子 |
CX 1982 | 二十三年目の春 | 舛田明宏 | 京塚昌子 |
CX 1982 | 別れの曲 | 舛田明宏 | 十朱幸代 |
CX 1982 | ヒゲと弁当箱 | 中村金太 | 浜木綿子 |
CX 1982 | ふりむけば春 | 浜忠臣 | 桜田淳子 |
CX 1982 | 胸の氷のとける日 | 山本和夫 | 山本陽子 |
CX 1982 | 写真の中の妻 | 山本和夫 | 倍賞千恵子 |
CX 1982 | 夫婦の絆 | 戸国浩器 | 新珠三千代 |
CX 1982 | めくるめく季節 | 浜忠臣 | 古手川祐子 |
CX 1982 | 奥様は姐御さん | 小林俊一 | 森光子 |
VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」
このビデオでは、「写真の中の妻」のOP映像を収録している。