自作Cooler4号 2000/02/27

1. ペルチェ素子を交換します

今まで使用していた素子 12V、最大吸熱量57W、40o角×2個 DC4〜16.8V 6Amax  
 1年程前、居H月電子にて入手
今回使用する素子 12V、最大吸熱量80W、40o角×2個 DC4〜16.8V 9Amax
 名古屋、タケイ無線にて入手

 その他の構成に付いては、自作2号を参照してください。

 ペルチェ素子の電源容量の問題と、廃熱処理に自信が無かったので、当初最大吸熱量57Wの物を2個採用しました。その後、ペルチェ素子用電源としてDC12V最大30Aの電源を製作すると共に、廃熱処理をより向上させる自作Cooler案のめどが立ちましたので、ペルチェ素子を一般市販品では最大容量である最大吸熱量80W×2個に交換する事にしました。

 今回も、耐湿処理済み品は高価でしたので、一般品を購入し、自分でシリコンゴムを充填しました。最近、シリコンゴム硬化時に腐食性ガスを発生しないタイプが有りますが、今回は一般電気絶縁用のRTVを使用しました。今後もペルチェ素子を使い続ける以上、シリコンゴムは必需品ですので、次回購入時には腐食性ガスを発生しないタイプを是非購入したいですね^^;

 交換作業は非常に簡単に出来ました。結露対策に関しては、ピラミッドバッファの入手先であるKENDONさんのホームページ上で紹介されている方法を採用させていただきいましたので、バッファ板部分で分割して、素子を交換するだけです。この結露対策方法はメンテナンスやCPU交換等を考慮された、非常にお勧めな方法です。KENDONさんのホームページ上にて詳しく紹介されています。KENDONさんのホームページはこちらからどうぞ、KENDON'S WebSite


2. 交換を終えて
 ペルチェ用電源の製作や、自作Cooler製作を思うと、まるでメモリを増設するだけの様な簡単な作業でした。交換後、新しい電源での動作確認を実施、そしてマシン起動。流石ですね。CPU負荷を上げてバッファ板温度上昇後、CPU負荷を開放すると素早く温度が戻ります。高負荷時のバッファ板温度上昇も確実に抑えられています。約1.4倍もの最大吸熱量の差は数値となって現れています。
 但し、ベンチマーク等高負荷状態を長時間続けると、バッファ板温度がかなり上昇します。やはり、廃熱処理が十分ではない様です。既に現状の自作Cooler3号に簡単に手を加えるだけの自作5号、全般的な見直しを実施する自作6号を予定中です。