Athlon64(Winchester)リテール品の付属ファン

パッケージです。
同クロック品との混乱をさける為に「90nm」シールが貼り付けてあります。

AMD派な私としては^^;
 ・箱が丈夫で保管が容易(中古で売りに出す時に便利)
 ・デザインが格好いい
AMD Athlon64 3500+ Socket 939用 64bit/32bit CPUです
 ・実クロック2.20GHz/HyperTranport1000MHz/L2=512kB/ADA3500DIK4BI (90nm SOIプロセス)

CPUクーラーで隠れちゃうのが勿体ない程にお洒落とは思いませんか?
やっと本題です。

リテール品の付属ファンです。
 ・60ミリ角薄型ファン
   Cool'n'Quietテクノロジにて回転数制御を行うと、騒音は気にならないレベルだと思います。
   製造元、回転数、消費電力等は不明です。
 ・アルミ製のヒートシンクと、特に説明が要らない程に一般的なクーラーです
お洒落な事に、ファンには3Dシール(って言うんでしたっけ?)が貼ってあります。
リテンション機構の固定側です。
リテンション機構の脱着側です。

昔はリテンションスプリングを固定するのに結構苦労した記憶が。。
取外し時に工具が滑って、マザーを破損したなんて話も聞いた事が有りましたねえ。

Intelが採用した方法と同じですね。簡単に脱着できる、優れ物です!
CPUとの熱結合面は熱結合シールが採用されています。

グリスの塗布が要らない優れ物ですが、熱抵抗は大きいです。
自作マニアな方々なら、綺麗に剥がし、アルコール等で清掃してシリコングリスを塗布して使用しましょう。

シールに傷が付かない様に保護シート、透明樹脂カバーで保護されています。

 ※同梱の取説には何故かシリコングリスを塗って取付する様に記載されています。
   保護シートの取外し等は一切記載がありません。途中で仕様変更となったのでしょうか?
   ちょっと不親切ですね。


使用感
 まあ、所詮はリテール品でしょ!とは言わず、とりあえずの使用感を。。
CPUの発熱量の増加により、INTEL社製CPUの一部製品では銅製ヒートシンクが採用されたり、高回転型ファンが採用されてうるさいと言った話題を最近、耳にする機会が増えております。今回のリテール品も個人的には全く期待していなかったのです。初めてのSocket939ですので、対応クーラーを持っていない以上、とりあえず!って気持ちでの使用開始です。

<冷却能力>
 リテール品として判断するなら、十分な性能を有していると思います。
CPU温度をモニターしている限り、ベンチマークソフト等の高負荷を継続して与えても温度は安定しており、熱暴走の心配は無いかと。
まあ、この辺はケース内換気の状態によって大きく変化しますが。。。

<騒音>
 所詮60ミリ角ファンですので、構造上、どうしても騒音は大きいです。仕方ないですね。
但し、Athlon64はCool'n'Quietテクノロジにてファンの回転数制御を行う事が可能(対応マザー、ドライバ、設定等が必要)ですので、常に100%で回転しているわけでは無い事を考慮すると、さほど問題にはならないレベルだと思います。
でも、静音を売りにしているファンや80ミリ角ファン搭載品と比較すると、十分うるさいかと。^^;

<総合評価>
 リテール付属ファンとして評価するのであれば、まあまあでしょうか?(曖昧な。。)
市販のSocket939対応クーラーも非常に豊富に有りますので、目的に応じて選択するのがベストでしょう。
でも、どんなクーラーでも空冷式である以上、周囲温度の影響を受けます。ケース内換気をまず考えて下さいね。