キーボードのお掃除

1. キーボード掃除の必要性
 今時、キーボードの掃除なんて!と言われる方もいるでしょう。キーボードが非常に安くなった現在では、壊れたら修理せずに新品を購入するという人が多い事は安易に推測できます。私は、昔愛用していたシャープ製MZ-80K2EやNEC製PC-9801Eの時代で、汚れたキートップを洗浄したり、動きにスムースさが無くなれば分解掃除、接触不良を起こせばスイッチ部の交換等を行ってきましたので、未だキーボードの手入れを行う人です。(^_^;)

 さて、今回は子供たちに水をかけられ、見事テンキー部分が誤動作&キーの引っ掛かりが発生しましたので久しぶりに分解掃除を行うと共に、簡単に出来るメンテナンス情報として公開する事にしました。


2. 分解掃除を行うやす坊愛用のキーボードです
   BUFFALO製(メルコ) KMV-J106
 一般的な日本語106キーボードです。使用期間は約3年と、磨けば新品同様です(^_^;) 掃除の前に、袋や入れ物を用意して、分解した部品類がなくならない様、十分に注意して作業を行いましょう。また、一つ分解する毎に構造を確認し、再組み立てが出来るように情報を集めながら作業を進めましょう。


3. 裏面のビスを抜いて、カバーを開けます
   なんと、シールド対策済みでした。驚き!
 今時の安物キーボードでも対策されているのでしょうか?やはり、BUFFALOブランド? それとも 当然の事? 少し気になります。この時点で、大きなゴミは掃除機等で除去します。


4. キーボードのカバーです
   中性洗剤を使用し、丸洗いしましょう。
 台所用のスポンジ(柔らかい物)で洗うと、驚くほど綺麗になります。OAクリーナーより断然お勧め!


5. キーボード部分だけになりました
   実際には、キートップ下部に埃等が堆積して、恐ろしい程汚いです。
 更に分解して掃除しますので、この時点では汚さに驚くだけにしましょう(^_^;)


6. キートップを取ります
   斜めに引っ張れば、簡単に取れます。
 キートップを取る前に、配列をメモしておきましょう。元に戻らなくなります。私の場合、MS-DOSでFD起動させて、キーを叩きならが取りつける荒業です(^_^;)。キートップは中性洗剤を入れたビニール袋に入れ、1時間ほど浸けておきます。その後、使い古しの歯ブラシ等を使って丁寧に手垢等の汚れを落とします。キートップの材質によっては傷付いたり文字が消える事があるかもしれません。注意しながら作業しましょう。洗浄後は十分にすすぎ、乾燥させます。風通しの良い日陰に新聞紙を敷いて、その上にばら撒いておけばすぐに乾きます。


7. スイッチ部分を更に分解します
   基板上にある多数の小ネジを抜きます。


8. 基板と可動接点部を分解しました
   色々な形状をした可動接点部(ラバー)が見えます。


9. 可動接点部を清掃しましょう
   黒く見えるのが接点(接触子と言うのかな?)です。
 この部品は丸洗いすると錆びが発生したり、接触子がラバーから剥がれる危険があります。接点部分は埃が入り込む構造では無いので、エアーで吹く程度で十分と思います。もし、ジュース等液状の物をこぼした場合にはアルコールを染み込ませた綿棒等で丁寧に洗浄すれば良いでしょう。


10. 可動接点、基板以外の部品を洗浄します
   シリンダー部(白色部品)と、カバーに分けて洗浄します。
 シリンダー部はキートップと同様の方法で洗浄しましょう。カバーはBのキーボードカバー同様の方法で洗浄します。


11. 基板の接触部を洗浄します
   この部分と、ラバーに組み込まれた接触子が接触する構造です。


 全面をアルコールで洗浄しましょう。洗浄の際、ティッシュ等を使用すると、リード線等に引っかかって破れます。この時に発生する屑が残ると接触不良の原因となりますので、洗浄後はブラシ等で屑を十分に除去するか、屑の出ない材質で拭くようにしましょう。


12. 組み立て
 一般的に、分解より組み立ての方が難しいです。分解作業時の構造を思い出しながら、慎重に組み立てましょう。