Windows98Beta3 プレビュープログラム

1. テスト環境

ハード構成(1998年3月3日時点)
 CPU:AMD-K6/233MHz  、メモリ:SD-RAM 128MByte、 HDD:6.4GByte
Windows98Beta3プレビュー版
 同社ホームページ上にて登録、入手する。


2. 初めに
 新機能の紹介、一般的な問題点等については各種雑誌に紹介されていますので省きます。やす坊のWindows95と同環境以上の導入を目的とした際の問題点等を中心にレポートします。尚、本レポートはプレビュー版に対する内容であり、正式版との関連は全く不明です。


3. インストール
 インストールはかなり手間取りました。
1. Windows95からのセットアップ
 やす坊マシンは色々なハードを搭載している為か、2回やってみましたが出来ませんでした。

2. HDDフォーマット後のインストール
 ハードディスクをフォーマットし、インストールを試みましたが、いきなり重大問題発生!Windows95起動ディスクではCD-ROMがつながらない。(IDE接続)仕方がないのでMS-DOSドライバを組み込んだ所、今度はメモリ不足が出てインストール中断。あきらめて、MS-DOS6.20を一旦インストールし、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを編集して起動用ディスクを作成しました。その結果、セットアッププログラムが起動しました。現在は、Windows98起動ディスクを使用しています。(Windows98起動ディスクはCD-ROMドライバが搭載されています)

3. インストール
 これはもう、一言では言えないほど苦労しました。現時点で20回ぐらいやり直したのでは?この経験で得た注意点を下記に示しますので参考にしてください。
・ハードディスク割付
 基本領域は全ドライブ中、1つだけにしないとIDEドライバが正確に認識されません。
 −私の場合−
 HDD1:基本領域 ドライブC、 拡張領域 ドライブD、E、F
 HDD2:拡張領域 ドライブG
 HDD3:拡張領域 ドライブH
Windows95の場合、基本領域が複数のドライブに存在しても、ドライブ順がおかしくなる程度でしたが。

・SCSIカードのBIOS
 私のは古く、BIOSがWindows3.1の時代の物です。それが原因かわかりませんが、BIOSを有効にするとハングします。

・PCIステアリング
 Windows98ではOSレベルのリソース共有に対応しています。しかし、ISAバスカードの一部では対応できず、ドライバインストール時にハングアップします。インストールできない時は、一時的に使用不可とする事で対応できます。インストール後、使用可としておけば正常に機能します。

・ウィルス対策、マルチブートソフト等
 ブートエリアを変更するソフト類が組み込まれているとFAT32への変換が出来ません。FAT32を使用したい人は、変換後にこれらのソフトを組み込みましょう。

・私のマシンで未だ正常にドライバが認識しない物
 SCSIカードのBIOS有効モード(SCSI起動しないので、現状問題なし)。PCIバスサウンドカードのドライバ2重認識され、リソースの競合が発生。この件は最新ドライバにて解決(ドライババージョン4.05.00.0187)。PCIバスディスプレイカードのドライバをインストールするとハングアップする。一部ソフトの異常(DLLの問題は旧バージョンDLLと入れ替えで対応)。この件は最新バージョン、またはパッチにて解決


4. 問題点
・アプリ起動の高速化
 デフラグにインテル社製技術を導入し、起動速度アップを図っていますが、はっきり言って期待する程のものではありません。しかし、OSに標準装備の機能としては十分、価値があります。

・OSの重さ
 当然の事ながらWindows98のプログラム容量は大きくなっており、以前よりレベルの高いハードが必要となっています。AMD-K6/233MHzでも遅く感じる事があり、レジストリのチューンアップ等で対応している内容もあります。OSが高機能化が進む以上、避けられない問題ですが。


5. 課題
・圧縮ドライブ
 FAT32対応の圧縮ドライブ(ドライブスペース4とでも言いましょうか?)の完成が待たれます。
・対応ドライバ
 Beta版ですので当然ですが、製品版はもっとたくさんのドライバを含むことを期待します。


6. 活用
・対応ハードの増加
 DVD、USB等、Windows98のリリース待ちで停滞しているハード類のサポートがうれしい!正式リリース後の新製品ラッシュが楽しみです。
・バックアップ
 非常に使いやすくなっています。やす坊はWindows95のバックアップは嫌いなのでシェアウェアのソフトを使用していますが、これならOKです。あとは分割バックアップ対応になると満足です。NTと違い、Windows95ユーザーはテープを使用することは無いのでは?
・操作性向上
 細かいことは雑誌等を参照してください。多すぎて書けません。


7. 感想
 感想といっても、個人的偏見にとんだ内容で言うなら、こんなとこでしょうか。Windows95からの拡張は個々には評価する部分がある。しかし、Windows95環境からのアップグレードの問題点が解決しないと、リリースと同時にすごいことになるのではと危惧します。OSR2を入手出来なかった方々には待望のリリースですが、過大な期待は禁物。Windows3.1からWindows95への変貌ほどの事はありません。某誌でも記載されていましたが、将来的にはWindowsNTへの移行が位置づけられており、今回はマイナーチェンジ的な要素が高く感じます。しかし、現状のハード構成を考えれば、Windows98は必要不可欠な存在となる事は間違いなく、その点では十分期待に応えた内容と評価できます