HDDアクセスの高速化(DMA転送設定)

1. ハード構成(1998年6月23日現在)
 ・CPU Pentium2/350MHz(FSB103MHz×4.0)、 マザーASUS P2B、 メモリ256MByte
 ・HDD1 Westen WDAC-36400 6.4GB 5400rpm 256kb 10ms UltraDMA/33接続 FAT32 IDE#0マスター
 ・HDD2 メルコDBI-V1200 1.2GB FAT32 IDE#0スレーブ

ソフト構成
 ・OS Windows98Beta3 (4.10.1650Beta3)


2. テスト目的方法
 ハードディスクのアクセスを少しでも速くする事を目的とする。Intel社の場合、TX,LX,BXチップセットではUltraDMA33転送をサポートしており、対応ドライブを接続する事により高速なディスクアクセスが可能です。しかし、初期設定時のままで最善か、改善の余地が有るかを検証します。コントロールパネル、システム、デバイスマネージャー内のディスクドライブの設定を変更し、速度を確認する。具体的には、プロパティのDMA設定をON/OFFさせてアクセス速度の変化を確認する。
Windows98の場合、初期値はOFFであった。


3. 結果
 HDBENCH Ver2.61にて測定した結果です。(単位:KB/S) 測定は各3回行い、平均値を記載してあります。
  HDD1 HDD2
ドライブC ドライブD ドライブE ドライブF
Read Write Read Write Read Write Read Write
DMA設定OFF 7968 4567 7826 4559 7429 4251 3287 3222
DMA設定ON 9487 5293 9101 5151 7446 4569 2815 2821
速度比 119.0% 115.9% 116.3% 113.0% 100.2% 107.4% 85.6% 87.6%
 な!なんと。DMA設定をONにする事によりHDD1は全体的にアクセス速度がアップしました。ドライブによる差(ドライブC〜Eの差)は、物理的な位置、つまりディスクの内周と外周の違いによるものと考えます。内周と外周では1トラック当たりのセクタ数が違い、当然、外周の方が高速です。しかし、逆にUltraDMA33非対応のHDD2は遅くなる結果になりました。今まで、インストール時の初期値で使用してきましたが、HDDとマザー本来の能力を発揮していなかった事になります。


4. 結論
1. マザーボードがUltraDMA33転送に対応しており、対応ドライブを持っている場合はDMA設定をONにする。
2. UltraDMA33に対応していないドライブは初期設定(DMA設定OFF)とする。

注記:この結果はやす坊マシンの場合です。どのマシンでも同様な結果となるかは責任持ちません