玄人志向 IEEE1394-DAT変換アダプタを試す
1.USB2.0よりIEEE1394がやっぱりいい?
 周辺機器が非常に増えて、すっかり定着した感のあるUSBですが、一方でUSBより先に高速転送を実現していたIEEE1394(i-Linkとか色々な呼び方がありますけど)は逆にDV機器に特化した部分があり、周辺機器インターフェイスとしては今一歩な感が否めませんね。
個人的に反インテル派(爆!)な私は、USBによるストレージ機器接続に見切りを付け、IEEE1394に目覚め、速度や信頼をさほど必要としないデータ保存用としてIEEE1394によるストレージ構成を試してみる事としました。とさ。。


2.玄人志向 IEEE1394-DAT
 メーカー製のIEEE1394接続外付けHDD製品はここ最近、USBと並んで結構売れているようです。でも、やはり自作ユーザーの楽しみは市販品購入よりもキワモノで試す事でしょう! な訳で、こんなん買っちゃいました。

   IEEE1394-DAT
キワモノシリーズで有名な玄人志向さんの製品です。


 IEEE1394をIDEに変換する基板ですね。

 USB2.0/IDE変換基板よりやっぱり高かった・・
付属品です。さっぱりしてますねえ。。
 電源ケーブル、英文マニュアル、ドライバ、
 IDEケーブルです。

 ここで疑問が。。 付属IDEケーブルは1ドライブ接続用です。でも、IDEなら2ドライブ接続できるはずだよなって。。
早速マニュアルや、変換基板の製造元HP等を参照して、2ドライブ接続が出来る事を確信しました。せっかくだから、手持ちドライブを2台接続してIEEE1394接続の外部設置HDDユニット(名前だけは格好良かったりして)の製作を決意!


3.IEEE1394接続HDDユニットの製作
 名前は立派ですけど、要は単純にケーブルを接続するだけです。(核爆!)
付属品を使って組み立てるとこんな感じです。

 市販外付けケースに組み込むの良いですね。
手持ちのHDD金具とドライブを使って
 2ドライブ仕様IEEE1394接続HDDユニットを構成してみました。

戯言ですが、ATA133ケーブルは固いので、この様な場合、
 固定に苦労しないですね^^; 電源ケーブルの方が邪魔です。
横から見るとこんな感じです。

 基板取り付けが今一歩です。
 でも私にとってはどーでも良い事です。。^^;

使用ドライブは、共にHGS(IBM/日立)の
 IC35L120AVV207-1 (Deskstar180GXP) 120GB
 IC35L040AVER07 (Deskstar60GXP) 40GB
基板はHDD金具とスペーサを用いて固定。

 本当はL金具等を使ってHDDと平行に取り付けた方が格好良いかなと
 思ったんですけど、、 ケーブル引回し都合上、こうなりました。
使用風景です。

 HDDの下には防震ゴムを置いて、振動が伝わらない様にしてあります。
 しかし、IBM(今はHGS)は結構静かですね。
 信頼性もピカイチのお勧めメーカーです。

 外付けケースや小型PCケースに組み込んで、複数のHDDをIEEE1394でデイジーチェーン接続して大容量ストレージ装置なんかを作るととても面白そうです。HDDの大容量化が進んでいると同時に、必要とされるストレージ容量も大容量化してきていますので、結構いけるかもしれませんね。


4.設定してみる
 ハードが完成しましたので、早速接続しましょう。市販品のIEEE1394接続HDD等は、BIOS設定みたいな初期設定は必要ありませんが(当然でしょうけどメーカにて設定済みです)、付属の専用ツールを使って、IDE側の設定を接続機器にあわせて設定してやります。

 マスター接続機器にHDDを指定し、スレーブを有効にして接続機器にHDDを指定。使用するI/Oモードを選択するだけです。
英文ですけど、日本語マニュアルが不要な程度の設定項目ですね。


5.測定してみる
 まあ、やる前から結果が想像できますけど、お決まりのベンチ測定です。
使用ドライブ
 IC35L040AVER07 40GB


IDE接続時の転送速度です。
IEEE1394接続 −その1−

 マスター側のみ接続時
IEEE1394接続 −その2−

 2ドライブ接続時のマスター側
IEEE1394接続 −その3−

 2ドライブ接続時のスレーブ側


6.まとめ・考察
 読込速度はIDE接続時とほぼ同じですが、書込速度の低下が目立ちます。読込速度から、IEEE1394の速度的な問題でない事が推測できますので、他に原因がありそうです。WindowsXP標準ドライバがクズなのか、設定に問題があるのか、はたまた。。。
まあ、書込速度が遅いとは言え、私の主目的であるDV編集用途には十分使えるので、問題無しとしましょう。