ビデオカードOverClock検証 1998/10/12

ハード、ソフト構成(1998年10月11日現在)

CPU Pentium2/I350MHz B80523P350512E SL2SF 2.0V 98110373 MALAY
マザー ASUS P2B改
 倍率リミッター解除済み
 コア電圧を可変出来るように改造済み(1.80〜3.5V可変可能) テストは2.0Vノーマル
 L2/DIMM電圧を可変出来るように改造済み。 テストは3.4Vノーマル(P2Bでは3.4Vがノーマルです)
メモリ SDRAM 128MByte PC100対応メモリ
メルコ VSF-64M×2枚 (PC100非対応メモリを100MHz超で動作中)
 合計256MByte
HDD
・HDD1 Western製WDAC-36400 6.4GByte 5400rpm 256KByteバッファ、10msシーク
 UltraDMA33-IDE接続、IDE#0マスターに接続
・HDD2 メルコ製DBI-V1200 1.2GByte
 IDE接続、IDE#0スレーブに接続
・HDD3 1.0GByte SCSI-2接続
その他 AHA-2910B、SC970、WGP-VG4DX、PowerCapturePRO(全てPCIバスカード)
OS WindowsNT4.0WorkstationSP3、OptionPack
 IDEドライバはIntel PIIX PCI BusMaster IDE Controllerに変更済み
 ビデオドライバはメルコ製ではなくS3社製ドライバ(Version 4.1024.323.0009 for ViRGE/DX, /GX, /GX2.)を使用。
 NT環境では純正ドライバの方が早いが、カノープス社製ビデオキャプチャでのオーバーレイ表示が出来ない。



1. 実験方法
 ビデオカード(メルコ叶サWGP-VG4DX)の水晶発信器を取り取り外し、外部クロック源としてFext'97PLLを接続します。


2. ベンチマーク測定方法
 Ziff-Davis社製ベンチマークソフト、WinBench98Version1.0を使用します。テスト項目はDirectDrawTestです。(但し、WindowsNT環境ですので全てのテストは実施されません)ベンチマーク結果より、下記項目の点数を合計した合計得点で比較します。

テスト項目
DirectDraw/Animate Screen Size 640x480、800x600、1024x768、1152x8641280x1024、1600x1200:Pixels Drawn  
DirectDraw/Animate Screen Size 8、16、24 bit:Pixels Drawn
DirectDraw/Animate BltFast、Blt、Solid、Transparent、Full Screen、Windowed、Clipped:Pixels Drawn
DirectDraw/Animate Memory Source in video, Work area in video:Pixels Drawn
Source in system, Work area in video:Pixels Drawn
Source in video, Work area in system:Pixels Drawn
Source in system, Work area in system:Pixels Drawn
DirectDraw/Animate BLT size 256、1024、4096 pixels:Pixels Drawn
DirectDraw/Animate Stretch Solid, 2.0x, 8 bit、Solid, 1.7x, 8 bit:Pixels Drawn
Transparent, 1.7x, 8 bit:Pixels Drawn
Solid, 1.7x, 16 bit、Solid, 1.7x, 24 bit:Pixels Drawn
DirectDraw/Fill Color Depth 8、16、24 bit color:Pixels Drawn



3. ベンチマーク結果

周波数 14.3MHz 14.4MHz 14.6MHz 14.8MHz 15.0MHz 15.2MHz 15.4MHz 15.6MHz 15.8MHz 16.0MHz 16.2MHz 16.4MHz 16.6MHz
ベンチ合計点 2559.491 2579.131 2607.342 2633.179 2662.315 2693.509 2726.44 2747.116 2780.839 2813.777 2834.984 2866.572 2894.414
クロック比※1 1.000 1.007 1.021 1.035 1.049 1.063 1.077 1.091 1.105 1.119 1.133 1.147 1.161
性能比※1 1.000 1.008 1.019 1.029 1.040 1.052 1.065 1.073 1.086 1.099 1.108 1.120 1.131
※1-FEXT97PLLの発振周波数が14.3MHz時の値を1として計算してあります。(正確に言うと、無改造時の値ではありません)



4. 考察
 クロックを上げて行っても、性能は同比率では上昇していません。これはCPUクロックでも同じ事ですが。当然の結果かもしれません。しかし、画像品質を考慮すればクロック10%アップが目安と判断します。つまり、15.6MHz程度がクロックアップの目安でしょう。実際に入手可能な周波数は14.7456、15.000MHz、16.000MHz、16.384MHzと限られていますし、全てが入手可能jかどうか不明です。となると、14.3MHz以上の素子を色々購入して試してみ必要がありますが、投資額に対して効果が薄い事が悩みの種です。私のようにFext'97が余っている(本当はCPUクロックアップ用に使いたいのだ!)人は是非試しましょう!新しいカードを買う金が無い!でもパワーアップしたい人にお勧めな改造でしょう。

 参考までに、水晶発振子交換時のリフレッシュレート計算式
リフレッシュレート=設定リフレッシュ周波数 × (元々付いていた発振子の周波数 ÷ 交換した発振子の周波数)