1. 電源ケーブルについて思う事

 電源を必要とする組み込み機器が増える度、思うのですが。なんて邪魔なんだ! 必要以上の長さの邪魔な事。コネクタが足りない時は、分岐コネクタを利用する為、更に邪魔になる。ケーブルを固定しようにも、元々長過ぎる為に綺麗にまとまらない。あー、面倒だ! ATX電源を自作し、電源端子台を設けた為にコネクタ不足となった時には分岐ではなく、ケーブルを増設する事で対応してきましたが、故障電源のケーブル類を流用した為、長さ不足で延長したりと、余りにも醜い配線に我慢できず、ケーブル自体を製作する事としました。




2. 製作

1.使用するコネクタです
 4P Power Connector KITとして、コネクタハウジング(型式1-480424-0)とソケットコンタクト(型式170148-1)4本のセットで、\100でした。簡単に手に入らないと困るので、ショップにあった10個全て買い占めてきました。
  


2.電源コネクタ(大)の製作
 リード線には0.5スケのより線を用いました。本来は専用圧着工具を使用するのですが、私は持っていません。ここは、半田付けで接続しましょう。芯線をよじって、ラジオペンチでピンの圧着部分を押さえ、芯線を挟み込みます。抜けない様に注意しながら半田付けし、冷めてから保持部をラジオペンチで挟み込めば完成です。半田付けは手早く行わないと、熱でリード線の被覆が溶けてしまうので、注意しましょう。
  


3.電源コネクタ(小)の製作
 コネクタが入手できなかったので、今まで使用していたコネクタを流用しました。途中で切断し、リード線を接続します。このコネクタを使用する機器は消費電流が比較的少ないのでコモン線(黒色線)は1本にまとめています。熱収縮チューブを用いると綺麗に仕上がります。ビニールテープは経年変化で劣化する(べたべたになる)ので、テスト目的以外では避けた方が良いでしょう。
  


4.電源端子台への接続
 私はATX電源を自作しており、分岐端子台を用いていますので、Y型圧着端子を取り付けます。今回は2スケ用の圧着端子に0.5スケのリード線5本をまとめて圧着接続しました。絶縁チューブが入らないので、熱収縮チューブで絶縁処理します。
  


5.使用感
 必要とされる長さのリード線で製作する為、余分なケーブルは無く、すっきりとケース内に収まりました。一般的に用いられているリード線よりも柔らかいタイプのリード線を用いたので扱い易いですが、その分被覆が弱いので注意しましょう。OverClockには無関係で、単に見栄えだけの事ですが、個人的には非常に満足いってます!