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更新日 更新内容
1998年12月05日 1. FEXT'97PLLの接続
  ASUS-P2Bに接続します
1998年12月15日 2. 安定性向上対策(分圧回路見なおし、アース配線)




1.FEXT97PLLの接続 1998/12/05

1. FEXT'97PLLを接続します
 原発乗っ取りに成功した次は、FEXT'97PLLを接続します。『FEXT'97PLLはニフティサーブのFEXTフォーラムで開発された製品で、0.1MHz単位での任意出力が可能な優れものです。水晶振動子では、複数の振動子が必要な上、入手可能な周波数が限定されますが、これは非常に細かい単位で設定可能となります。 購入後、ビデオカードクロックアップ等に利用してきましたが、やっと、本来の目的に使用する日が来ました。

 PLL部を両面テープで固定します。本当はマザー上に固定したい所ですが、スペース的に無理があり、こんな所に付けてしまいました。
FEXT97PLLはここで入手可能です。 → 有限会社ヒューマンデータ FEXT'97PLLの詳細は こちら → Extender Forum
  

 直結では5Vレベルと言う点で不安があるので、分圧します。330オーム×2で分圧し、1000pFのコンデンサカップリングで水晶発振子の入力側へ接続します。P2Bの場合、PLL素子側が入力となります。
  

 コントローラー部はケース正面に取り付けます。本当は格好良く5インチベイにでも組み込みたい所ですが、空きベイが無い!よって、ケース正面にゴムタイプ両面テープで取り付ける事とします。
  


2. まとめ
 改造を終え、今感じる事は非常に難しい!の一言です。改造ショップに依頼するのがやはり妥当、と言うより、正しい選択でしょうか?。しかし、この困難を乗り越え、クロックアップ成功を手に入れた今は最高の気分です。今後は、この環境を生かし、色々な実験を行っていく予定です。そしてクロックアップと安定性を両立させる為の情報を公開する予定です。




2.安定性向上対策 1998/12/15

1. 問題発生
 起動後、しばらくするとキーボード、マウスが動作しない事が時々発生する様になってしまいました。定格クロックに戻しても発生する事からローカル改造周辺が怪しそうです。P2Bマザーの場合、SuperI/OはWinbond社製W83977TF-AWで行っており、 このチップはの24MHzクロックで駆動されているので FEXTとは無関係の様ですが、安定性を高める為に全体を見直す事とします。


2. 見直し項目
 配線状況を再確認し、下記の方法で対策を実施する事にします。
  1. 配線引き回し方法変更。極力短く、他の配線と一緒に引き回さない。アースは最短距離で接続する。
  2. 分圧回路見なおし。330オーム×2では、過負荷でした。

 写真では分かりませんが、分圧抵抗を680オーム×2に変更しました。また、カップリングコンデンサのリード線のみでマザーへ接続し、配線長を短くする。アースは、今まで電源経由の為、マザー迄約60cmも有りましたので、基盤から直接接続します。


 修正を終えたFEXT97PLLです。波形を確認したところ、やはりアース対策が一番影響が大きかった様です。改造後の波形は問題無い程度まで改善する事が出来ました。



2. まとめ
 アースの接続には十分注意しましょう。シンクロでの測定結果では、対策前後の波形にかなりの違いが出ています。コンデンサが空中配線の様ですが、他の配線との干渉(誘導)を避ける為に行った結果です。本来は同軸ケーブルで給電口まで配線する事がベストでしょう。今回の改造と、ローカル基盤安定化改造の結果、現在のところ不具合は発生しておりません。