Pentium2のVcc-core電圧について

 Pentium2は動作周波数によってVcc-CORE電圧が異なっています。マザーはCPUの要求するCORE電圧を認識して、必要な電圧を用意します。"CPUの要求"をマザーに認識させる為に、VIDなる5ビットの信号線がスロット1では用意されています。この信号は、単にCPU内部で0V、またはプルアップされているだけですが、信号を電源ICが認識して、必要とされる電圧を用意します。つまり、この"VID"信号をCPUからではなく、外部から与えれば任意に電圧が設定できる事になります。




Vcc-core電圧を作っているICについて

 ASUS社製マザーP2Bには、HARRIS社製、HIP6019CBが搭載されています。このVID0〜4を外部で設定出来れば、任意にコア電圧を設定できます。
  
  




VID外部設定化 改造

@ICのピン5本を慎重にパターンから浮かして、リード線を半田付けします。
 隣接するピンとショートしない様、チューブで保護します。パターンから浮かす際、パターンを傷めたり、ピンを折らない様に慎重に作業します。特に、ピンのピッチは狭いので注意します。
  

Aデジタルロータリースイッチを取付ます。
 今回の電源ICはTTLレベル入力の為、直接接続します。OFFで"1"、ONで"0"となります(スイッチの種類によって、動作が異なります)。デジタルスイッチ右側にコア電圧チェック用ピンがあります。(注記:左側の可変抵抗とチェックピンはL2電圧用です。)
  

B2.3V設定時のVcc-core電圧を測定しているところです。
 動作電圧範囲外での使用は寿命を著しく縮めたり、破壊することがあります