1.ASUS I-Panelって何? 2001/05/28
1.これが購入したASUS I-Panel Basicです
   ちょっと格好良いと思いません? 私は衝動買いしちゃいました。
簡単に説明するならば、POST Diagnostic及びハードウェアモニタ機能、Hot Key機能、I/O拡張機能の3つで構成されたユニットです。


2.POST Diagnostic、及びハードウェアモニタ機能
 I-Panelは4桁7セグメントLED表示器を用いて、POST Diagnostic、周波数や温度などハードウェアモニタ(BIOS上やPC Probeで表示されるモニタ機能と同等)を行う事が出来ます。PC Probeの様に常駐ソフトでは無いので邪魔にならず、便利です。表示切替には下記のModeキーと選択状態表示LED(Status/Freq./Fan/Temp./Voltage)を用います。Modeキーを押す度に順次表示を切替る事が出来ます。
   表示切替用のModeキーと表示状態LED


Status (POST Diagnostic)

 マザーの自己診断機能の状況を16進2桁で表示する機能です。表示された値(Code)から、どの部分が原因で停止しているかを確認する事が出来ます。従来はISAボードが主体で一部の人々にしか知られていなかったカードですが、最近は一部のマザーで標準搭載している事もあり、多少は知られているのではないでしょうか。

Internal Clock / System Bus Clock

 CPU動作周波数を表示します。私は「 Turbo PLL-01 」の外部コントローラー「 Turbo Controller 」を使用しているのではっきり言って必要ない機能ですが、無改造でOverClockを楽しんでいる皆さんには非常に役に立つのでは?

Fan Speed

 CPU/Power/Chassisファンの回転数を表示します。未接続時は0rpmと表示されます。ヒートシンクに埃が溜まって効率ダウンしていないかを確認するのに役に立ちますね。

Temperature

 マザーボード、CPU、電源ユニットの温度を表示します。電源ユニットはセンサー未接続の為、表示されません。CPU温度に関してはセンサーとCPUの熱結合が雑なので、目安程度と考えてください。

Voltage

 Vcore/3.3v/5vの電圧を表示します。Vcore1.75v設定なので結構精度良く表示されています。


3.Hot Key機能
 左下に配置された5個の押釦スイッチを用いて、任意のアプリケーションを起動する事が出来ます。アプリケーションの割付には付属ソフトで行うようですが、私は実際に使用しておりませんので、詳細は不明です。


4.I/O拡張機能
 今回購入したのはBasicModelですので、USBポート2個を前面パネルに取り出す事が出来ます。元々4ポートまでサポートされているA7VやA7M266であれば、裏面のUSBはそのままで、2ポート増設する事が可能です。
 DeluxeModelでは、更にサウンド入出力端子、RS-232Cがパネル上に設けられるようです。




2.不具合発生 2001/02/03
1.マシンが立ち上がらない!
 マシンの組立ても順調に進み、Windows2000の起動を確認。ここでI-Panelを接続して遊んでみる事に。しかし、いきなりBeep音が。POST Diagnostic Codeが早速役に立ち、調べてみるとVGAトラブル。えっ?と思いながらもカードを確認して再起動。今度は正常に立ち上がったけど、BootDiskが無い!と怒られてしまった。^^;
考えにくい現象だけどI-Panel取付け直後から発生している不具合なので、I-Panelを一旦取外して再起動。今度は正常です。うーん、困りました。私の環境では50%程度の確立でVGAを認識しない、又は画面が乱れる。更に90%程度の確立でOS起動に失敗する。これでは使い物になりません。残念ですが、現在は飾り物状態です。^^;

 原因の特定は出来ませんでしたが、I-Panelを接続するとBIOSに関連メニューが追加表示される事から、BIOSがI-Panelの制御を担っていると考え、BIOSの問題である可能性が高いと考えます。今後のBIOSバージョンアップに期待しましょう。今後、新BIOS公開の都度テストを行い、公開する予定です。また、I-Panel自体の初期不良の可能性も否めませんが、確認する術が無いので^^;

 不具合はやす坊マシンで発生しておりますが、全てのA7M266環境で再現するかは不明です。実際に正常動作している環境も多数報告されており、原因も分かっていません。この様な不具合も自作マシンにとっては自己責任の範囲です。メーカー等を批判せず、冷静に対処される事を望みます。




3.問題解決 2001/03/12
1.貴重な情報をいただきました!
 やす坊と同じ様にA7M266+I-PANELにて同様の症状で困っている方からメールを頂きました。私以外にも同症状の方がいて、初期不良ではない事が判明しました。が、同時にハード、ソフト面で何らかの不具合がある事が確定しました。^^;
先日、再度メールいただき、大変貴重な情報を頂きました。海外サイトで同様の理由によりI-PANELを改造された方の記事を紹介いただきました。大変貴重な情報をいただき、ありがとうございました。


2.原因は?
 まずはこちらをご覧下さい。答えが全て記載されています -> http://www.jimhearne.co.uk/ipanel/
簡単に述べますと、I-PANEL初期化の為に、PCIRST信号を使っています。しかし、ファンアウトもしくは容量的な問題でI-PANELを接続するとPCIバスに接続された機器類の中に、正常にリセットされない部位が発生する様です。やす坊の場合はAGP周りのリセット(カードのリセットが一番怪しい)されていなかったようですね。


3.対策
 記事ではPCIRST信号(マザーとI-PANEL間)に1kオームの抵抗を入れよ、記載してあります。ケーブルの途中に抵抗を1本入れるだけの簡単な作業です。
  
 やす坊のI-PANELはRev1.02-B02でした。しかし、2001年2月に購入したのに、ケースには1998年の品質確認印が^^; しかし、参考にした記事の中にあるRev1.02-B01も古そうなので、決して倉庫に埋もれていた一品を購入した訳でもないようです。何なのでしょうか?
写真右がケーブル間に1kオームの抵抗を入れた改造済みケーブルです。絶縁処理はきちっとやりましょう。


4.絶好調です
 改造済みケーブルでI-PANELを接続し、電源ON。前回の苦労はなんだったんだ!と、思わせるぐらいに好調に動作しております。まあ、POSTコードなんて、問題が発生していない時には何の役にも立ちませんが、アクセサリーとして十分に機能しております。^^;


最後になりますが、この記事はI-Panelを批判する目的ではありません。
また、すべての環境でこの改造が必要になる訳ではありません。マザーによっては、改造する事により逆に不具合が発生する事も考えられます。不具合発生時の一つの回避策として活用ください。(もちろん自己責任で行って下さい)