1.ASUS A7M266の原発を乗っ取る 2001/02/03

1.ASUS A7M266のFSB設定
 A7M266に限らず、最近のマザーは1MHz単位でのFSB設定が可能になっているようです。原発を乗っ取らなくても十分遊べますが、PCI比率1/3、1/4の切替を任意に行いたい場合や、マシン起動中に任意にFSBを変更したい場合などには原発乗っ取りがとても便利です。例えば、マザー上のFSB設定を100MHzに設定すればPCIは1/3、AGPは2/3に固定されます。また、133MHzに設定すればPCIは1/4に、AGPは1/2に固定されるので、PCIバスに接続された拡張カード類のOC耐性を睨みながら満足できるポイントを探し出すことが可能です。

 詳細はiwaoさんのWebSiteを参照ください。   やす坊も参考に、と言うより真似させていただきました。^^;




2.ASUS A7M266を改造する 2001/02/03

1. 原発乗っ取りの方法
 簡単に言えば、基準となる水晶発振子を交換する事です。例えば、標準の水晶発振子(14.318MHz)を16MHzに交換する事により、ジャンパー設定値より約1.12倍の周波数を得る事が出来ます。しかし、この方法はベース周波数以外のクロック信号も同じ倍率で変化させてしまう為に不具合が発生します。周波数が変化する事により、不具合が生じるクロックには14.318MHz(基準クロック)、24MHz(FDD用)、48MHz(USB用)があります。原発乗っ取りを成功させる為には、これらの周波数を固定させる為にマザー外部よりクロックを供給する必要があります。外部供給方法には色々ありますが、安定性重視の観点から3.3Vレベルでの供給が可能なTurboPLLを使用しました。TurboPLLは、廃人の庵のWebMasterであるヒロ坊さん開発された、クロック発生基板です。


2. これがTurboPLL-01です

    詳細は、ヒロ坊さんのWebPageを参照して下さい。

    

 この基板に電源を供給するだけで、14.318MHz3系統、24MHz、48MHzクロックを得る事が出来ます。その上、14.318MHzの可変クロック出力もあり、この基盤1枚で原発乗っ取りと可変クロック化がまとめて実現できる、スグレモノです。専用コントローラーで更に便利に、高機能化させる事が可能です。




3.ASUS A7M266の原発乗っ取り

1. TurboPLL0-1を接続する

   1)14.318MHzは2箇所へ供給します。
  出力1はチップ抵抗R324を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
  出力2はチップ抵抗R325を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
2)24MHz出力はチップ抵抗R344を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
3)48MHz出力はチップ抵抗R343を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
4)可変クロックは除去した水晶のAGP側へ接続。

 上記写真ではTurboPLL-01基板はチップセット上に両面テープで固定してあります。しかし、コントローラー接続ケーブル脱着時に強度不足だった為、現在ではチップセット上にボスを接着し、ビス固定しています。
写真では分かり難いですが、GND配線はClock供給配線よりも太い電線を使い、水晶発振子のGNDランドへ配線してあります。原発乗っ取りでの注意事項は、配線は極力短く、GNDは確実に!でしょう。

 この改造は難易度が非常に高いです。半田付けに自信が無い方は止めた方が無難でしょう。