1. KENDON CPU Radiator 2002/02/13

1. KENDON CPU Radiatorとは
 KENDONオリジナルピラミッドバッファの開発で有名なKENDONさんが新たに開発された、従来の製品とは発想、構造がまったく違う、新しい形のCPUクーラーです。まずはKENDONさんのWebPageをご覧下さい。素晴らしさが分かる筈です。



 この新CPUクーラー、KENDON CPUラジエーターは、HFC-134aガスが封入されたヒートレーンを採用した未来型のCPUクーラーで、従来の空冷式ヒートシンクとは一線を画する冷却性能を発揮します。ヒートレーンとは、複数のヒートパイプを並列に配列し帯状としたようなもので、これにフィンを付与することで、極めて高効率な冷却性能を得ようとするものです。既存のヒートパイプ式空冷CPUクーラーとも全く別構造のものです。また、更にこのKENDON CPUラジエーターは、取り付け姿勢を選ばず、どのような姿勢で組込まれても最高の性能を得ることができます。CPU用空冷ユニットとして数々のKENDON独自の工夫を施しました。まさに21世紀の幕開けにふさわしい、最先端のハイテクCPUクーラーの誕生です

本文、及び写真はKENDONさん了承の上、引用させていただきました。ありがとうございます。



2. GA-7DXR+にKENDON KR-1を装着する 2002/002/13

1. さあ、装着しよう! と思ったら。。(毎度の事ながら、コンデンサが邪魔)
 GA-7DXRには無改造でKR-1を装着する事が出来ましたが、後継機種であるGA-7DXR+には無改造で装着する事が出来ません。CPU周辺のパターン、部品配置はほぼ同じですが、使用されているコンデンサの背が高く、干渉してしまいます。


2. やはり、コストダウンですか
GA-7DXR
GA-7DXR+
 上の写真、GA-7DXRとGA-7DXR+の比較写真を良くご覧ください。GA-7DXR+の方がコンデンサが少ない事にお気づきかと思います。CPU周辺のコア電圧回路のコンデンサは大容量化してコンデンサの数を減らしてあります。また、レギュレータ一次側、メモリ電源回路のコンデンサは単純にコンデンサ数が減っています。コストダウンの結果でしょうか。個人的には悲しい現実ですね。まあ、一次側のコンデンサ削減は我慢するとして、コア電圧平滑用のコンデンサ数が減っている事は残念です。合計容量としてはほぼ同じですが、小容量を多数配置する事と大容量を少数配置する事は電源回路にとって大きな違いがあります。但し、この差を確認するためにはリップルの測定等、専門の知識と設備が必要です。ここでは、電源回路の一般論として意見しているつもりですが、間違っている部分も有るかも知れません。
ただ、GA-7DXRもGA-7DXR+も他の一般的なAthlonマザーよりレギュレータ回路の構成は優れていると私は認識していますので、総合評価としては決して悪くはありません。


 この様にGA-7DXR+にはコンデンサ用の空きパターンが目立ちます。また、写真左の背の高いコンデンサ(手前側)はKR-1のファンと干渉するので、倒す必要があります。GA-7DXRは既に廃棄品ですので、コンデンサを取り外してGA-7DXR+に追加しちゃいましょう!


3. GA-7DXR+にKR-1が装着できるように改造すると同時に、コンデンサを追加する
廃棄処分となってしまったGA-7DXRから取り外したコンデンサです。

 このコンデンサをGA-7DXR+の空きパターンに追加する事とします。
ここには3300MFのコンデンサ1個と3個分の空きパターンがついていました。

 3300MFのコンデンサを2個に増設しました。更に、KR-1との干渉を避ける為に寝かして取り付けます。
コンデンサの追加、変更が完了したGA-7DXR+です。

 1. レギュレータ一次側に1200MFコンデンサを6個追加
 2. コア電圧回路のコンデンサ構成を変更
    変更前−3300MFコンデンサを4個(合計13200MF)
    変更後−3300MFを3個、1200MFを3個(合計13500MF)
マスター側KR-1のファン電源はCPU-FANコネクタから供給します。

 ファンの真下にコネクタが有る為、かなり無理をしないと接続できません
仕方がないので、コネクタを増設します。

 廃品のGA-7DXRからコネクタを取り外し、コンデンサ側面に瞬間接着剤で固定します。コネクタ自体は接着材では固定できませんが、熱収縮チューブとコンデンサは強固に固定する事が出来ます。
スレーブ側KR-1のファン電源はPWR-FANコネクタから供給します。

 こちら側は干渉することなく取付が出来ました。
完成です。

 GA-7DXR+はマザーとしてはかなり大きい部類に入りますが、DualKR-1の前では小さく見えてしまいますね。
どうでも良い事ですが、ソケット爪の下にシートが貼ってあります。

 スプリング固定式のCPUクーラー装着時に工具を滑らしてパターンを切断!なんて事故が多かったのでしょうか?

細かい気配りも嬉しいですね。