1.GIGABYTE GA-7DXR+原発を乗っ取る 2002/02/23

1.GIGABYTE GA-7DXR+のFSB設定
 このマザーはBIOSでのFSB設定、倍率設定の他にWindows上から操作出来るEasyTuneIIIが売り物ですね。わざわざ危険を犯さなくともこのツールで十分に遊ぶ事は可能です。
 さて、ここではお膳立てされたツールでは満足できない^^;。そんな方々の為に原発乗っ取り情報を公開します。原発乗っ取りにより、PCI比率1/3、1/4の切替が任意に実現可能になります。更に、マシン起動中に任意にFSBを変更可能です。例えば、マザー上のFSB設定を100MHzに設定すればPCIは1/3、AGPは2/3に固定されます。また、133MHzに設定すればPCIは1/4に、AGPは1/2に固定されるので、PCIバスに接続された拡張カード類のOC耐性を睨みながら満足できるポイントを探し出すことが可能です。



2.GIGABYTE GA-7DXR+を改造する 2002/02/23

1. 原発乗っ取りの方法
 簡単に言えば、基準となる水晶発振子を交換する事です。例えば、標準の水晶発振子(14.318MHz)を16MHzに交換する事により、FSB設定値より約1.12倍の周波数を得る事が出来ます。しかし、この方法はベース周波数以外のクロック信号も同じ倍率で変化させてしまう為に不具合が発生します。周波数が変化する事により、不具合が生じるクロックには14.318MHz(基準クロック)、24MHz(FDD用)、48MHz(USB用)があります。原発乗っ取りを成功させる為には、これらの周波数を固定させる為にマザー外部よりクロックを供給する必要があります。外部供給方法には色々ありますが、安定性重視の観点から3.3Vレベルでの供給が可能なTurboPLLを使用しました。TurboPLLは、廃人の庵のWebMasterであるヒロ坊さん開発された、クロック発生基板です。


2. これがTurboPLL-01です
   詳細は、ヒロ坊さんのWebPageを参照して下さい。


高速電脳さん等、
PCショップでの販売が開始された様です
 この基板に電源を供給するだけで、14.318MHz3系統(内1系統は高出力)、24MHz、48MHzクロックを得る事が出来ます。その上、14.318MHzの可変クロック出力もあり、この基盤1枚で原発乗っ取りと可変クロック化がまとめて実現できる、スグレモノです。専用コントローラーで更に便利に、高機能化させる事が可能です。



3.GIGABYTE GA-7DXRの+原発乗っ取り 2002/02/23

1. TurboPLL0-1を接続する
 GA-7DXR+に使用されているPLL-ICは嬉しい事にGA-7DXRと同じICS社製の94240AFです。GA-7DXR改造からかなり経過しておりますが、未だICS社のサイトにはデータシートが公開されておりません。でも、よく見るとGA-7DXRと同じ部品配置ですね。(^^) 今回はオシロスコープは不要ですね。念の為、テスターにて目的の抵抗がPLL素子の目的ピンに接続されている事を確認しましたが、全く同じでした。

今回はAGPソケットとFSB切替SW、VIA686B south bridge上に立てた
 スペーサー、C-MOSバックアップ電池の4箇所でTurboPLLを固定しました。

固定には瞬間接着剤を用いました。手軽で助かります^^;

FSB切替SW部は接着剤を用いず、ガイドとして用いています。
AGPコネクタ部の固定状態です。

瞬間接着剤のせいで、白くなっていますが接触部には影響を与えていません
 ので見栄えが悪い事以外は問題有りません。

強固に固定できますが、ひねる事により、簡単に取り外せます。
VIA686B south bridge部の固定状態です。

5mmの樹脂製スペーサーを瞬間接着剤で固定しています。

軟質ビニールやテフロン系とは接着力が発揮できませんが、TurboPLL
 を固定するには十分です。
C-MOSバックアップ電池部の固定状態です。

ボタン電池とTurboPLLの間にゴムタイプの両面テープを用いて固定します
原発乗っ取りの配線状態です。

 14.318MHz、48MHz、可変クロックの3箇所のみ供給します。
 24MHzはGA-7DXR同様、未使用です。
 GNDはFSB切替SWの空きパターンへ接続しました。
可変クロックは除去した水晶のパターンの内、AGPソケットと反対側へ接続。
14.318MHzはチップ抵抗R66を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
48MHz出力はチップ抵抗R65を除去したPLL-IC反対側パターンに接続。
完成です。

 以上で改造完了です。この状態で既に2週間近く経過しておりますが、特に不具合は発生しておりません。GA-7DXRで発生した高FSBでの起動不具合もありません。結構安定しており、XMS2400メモリーCL2設定でFSB180MHz(DDR電圧のみ2.8V)で各種ベンチを数時間実行させてもハングしません。

 この改造は難易度が非常に高いです。半田付けに自信が無い方は止めた方が無難でしょう。