1. なぜ?
 大学に行って勉強したいということ自体考えた事が今までありませんでした。私の最終学歴は工業高校卒ですが、自分の学歴に不満を持った事はありません。エリート街道を歩む気が無いのであれば語る必要もないと思っています。私は技術畑の仕事をしていますが、やはり学歴は無関係と考えています。まあ、判断するのはどの世界も上司ですので、自信と評価は別ですが。(爆) さて、そんな私が数年前から仕事とは無縁の世界を勉強したいと思いはじめました。きっかけは、インターネットの英語ページを翻訳しながら見る苦痛から、英会話教室への参加を考えた事です。その頃は多忙を極め、結局何もしませんでしたが。その後、Webから通信教育、夜学、スカパーやケーブルTV等の通信網を使った教育等、数々の情報を得て、実際に資料を取り寄せたり、参加者のホームページを訪れたり、入学説明会に参加したりと、情報集めだけの日々でした。最近の不景気で仕事量も減り、自分の時間が有る程度持てるようになった事から、取り組みを真剣に考えました。

 勉強したい!と思うきっかけは人それぞれだと思います。しかし、その勉強が必要か?、身に付くか?、得た知識を日常に活用できるか?仕事と家庭と学校なんて?など、様々な不安により、諦めている人が多いのも事実と考えています。また、私とはまったく考え方が違う方もいると思いますが、私の経験を公開することにより、不安に思っている方々の力になれれば幸いです。

 また、私はこう考えています。勉強は所詮、勉強でしかない。勉強しただけでは何の変化も得る事が出来ない。難しいのは勉強する事ではなく、得た知識を活用する事。ですから、勉強する前の不安は余計な心配でしかないのです。勉強なんて、気楽な気持ちでやりましょう。勉強に限らず、遊び、スポーツ、恋愛、その他何でも意識した時が重要と思います。


2. 学校選び
 社会人教育(生涯教育)といっても、実に多種多様な教育形態があります。塾程度の物から、夜間制(短)大学、通信制(短)大学といった本格的な教育まで。
さて、自分が何を学びたいのか(学習科目、分野等)、何を得たいのか(単位、学歴、仕事へのスキルアップ等)をしっかり考えて選びましょう。ある程度決まったら、ホームページや、案内書を請求して、自分の求める科目の有無、学費、学習期間、プログラム等を十分に検討しましょう。各学校で違いが有り、何処でも一緒という事は無いです。また、学習スタイル(正科生、科目履修生)も重要です。卒業(学士の学位、又は準学士の称号を得る事)が目的でなければ、学費面で科目履修生が有利と考えます。ただ、科目履修生の在学期間は短いので(短大の場合1年が一般的。正科生は最大4年程度)一度に多くの科目を学習する事は困難です。自分の目的に合ったスタイルを選びましょう。

 私の場合、何処まで出来るか試したくて正科生として入学し、大学卒業の資格を得る事にチャレンジとも考えたのですが、3人目の子供が生まれた直後や、資金面、自分に本当に出来るかの自信を付ける事を考えて、科目履修生として短期大学への入学を決意しました。科目履修生であれば、開講科目の中から得たい科目のみを自由に選択できる上、一般的な通信教育よりも踏み込んだ内容の学習が可能です。また、科目履修生は大学卒業資格を得る事が目的ではないので、入学資格は18歳以上と、誰にでも簡単に入学可能です。

私が大学選定に活用したホームページを下記に紹介します。他にも多数の参考になるホームページがありますので、リンク集やWeb検索等を活用して下さい。
 1.財団法人 私立大学通信教育協会
 2.社会人のための大学案内特集
 3.通信制大学体験記


3. 入学
 私は、産能短期大学通信教育過程の科目履修生への入学を決しました。となれば、次は入学手続きです。通常の大学入学と違い、簡単な書類申請とわずかな費用を準備するだけです。通信教育の場合、施設を使用しないので、学費の大半を占める設備使用料等は一切不用ですので、非常に安いです。また、通信制を開講しているほとんどの学校は、前期生と後期生の年2回、入学可能です。正科生としてならば前期生が試験やスクーリングスケジュール面で有利ですが、科目履修生の場合、大差がありません。私は、後期生として1999年10月1日付けで入学しました。数年振りの学生書を片手に、恥ずかしいような、妙な気分です。

参考までに、私が用意した書類、費用を紹介します。(学校により違います)
・出願書類
  入学志願書、顔写真3枚、住民票(唯一の入学条件の年齢確認用)、学費の払込証明書、受理通知はがき
・学費
  入学金\7,000+授業料(\3,000×受講単位)

 驚いた方もいるでしょう。でも、本当にこれだけなんです。簡単ですね。入学試験もありません。書類審査だけですので、願書を郵送した後はもう学生気分です。この手軽さが社会人教育にとっては重要ですね。私の場合、数日で受理通知はがきが送られてきて、その後、テキスト、学生書等が送られてきました。入学日寸前に、ぎりぎりで願書を送ったので、願書発送から学生書受け取りまで、あっという間でした。

 また、あなたの周りの方々への協力もお願いしましょう。家庭はもちろん、仕事先の協力も必要です。離職や転職が目的ならば相談は無理でしょうけど。会社内に親しい上司がいる場合は相談してみてはどうでしょう。あくまでも個人的な学習ですので、仕事先に協力を要求することは出来ません。しかし、試験、スクーリング参加等の理由で休みを取ったり、出張等に行けない可能性がある以上、学習目的を理解していただき、有給取得に理解いただくことは重要と思います。たとえ、仕事面でのスキルアップが目的でも会社命令で大学に入学するのではなく、個人的な理由ですので、人間として、信頼関係を損ねるような事は避けましょう。


4. さあ、学習開始です
 テキスト一式が到着した時点から学習開始です。
まずは、スケジュールを組みましょう。学習科目が複数の場合は学習の順番も決めます。レポート提出の時期、返却時期も考慮しましょう。科目習得試験、論文試験やスクーリング等、年間スケジュールの決まっている行事で、参加する場合は、スケジュールに組み込みましょう。試験内容、スクーリングの内容に合うよう、学習の順番を何度も見直し、効率の良いスケジュールを立てましょう。注意事項として、過密スケジュールは避けましょう。スケジュール段階は余裕がありすぎる程度が丁度良いのです。


私のスケジュール表です。実績を書き入れると、分かりやすいですね。
仕事先に話しをして有る場合、スケジュール表を予め提出しておけば、より協力が得られやすくなります。

今回は、ここまでの報告となりましたが、今後の学習状況、色々な問題点などを随時公開したいと考えております。