| <第二話>ラグビー界の底辺で存在を主張する中年ラガーマンのつぶやき |
| アフターズなどという、ばかげた名前をつけた、見るからに頭の悪そうな若(馬鹿)者達に人間社会のなんたるか、健全な人生の送り方を教えるべく、老体? にむち打って次の日曜日のグラウンドに立った…… このチームは固定した練習場を持たず(大抵そうなのだが)、その日はサッカーとアメフトに通常の練習場をまんまと奪われ、違う公園に来ていた。 すると、そこに小猿(人間だったのだが)を連れた大男と、阪神大震災の被災者という髪の毛の寂しい中年風の男(実は私よりずいぶん若かったのだが)が現れ、練習に加わってくるではないか。いかんっ! この手の連中は増殖をするのかっ! 動揺が手元を狂わせ、ハイパントを受けようとした私の右手の親指の側副筋が音を立てて切れていた……練習は、齢○○歳(←想像に任せます)を迎えようとする私にとって過酷の一語につきた。5分も走ると、隣に長い鎌を持った黒装束の男が見えたり、頭の上に”ワッカ”が浮かんで見えたりもした。 しかし、奴らに人生のなんたるかを教え、無謀な暴走を1日も早く止めなければ。次週からは、右手に痛々しいギブスを巻いて練習に参加する私がいた…… 時間の過ぎるのは早いもので、1995年も3月になり、部長を名乗る怪しげな”とっちゃんぼうや”が試合を組んだと言い出した……しかも現役の体育会大学生と(きゃ〜)。試合当日、鶴舞公園のグラウンドは銀河系のように広く(通常こんな広いとこ使ったことがないので)、嘘のように長いアップ(およそ2時間!)の最中、トドのような体格のキャプテンのタッチキックの練習に延々とつきあわされた私は、既に死んでいた。 ……いよいよキックオフ、何がなんだか分からないままにボールを追いかけ、息も絶え絶えになってハーフタイムを迎え、若(馬鹿)手と交代をしてひと息ついていると私を呼ぶ声がする……?? 振り返ってみると、頭から血を出してこちらへ向かってくる奴がいる……あのとっちゃんぼうやだ! 負傷交代? ……うそだぁっ! やっと地獄から抜け出して奴らの後悔のネタでも探そうかと思っていたのに。 しかし、人数の不足には勝てず、渋々グラウンドに逆戻りした。 |