6、北欧4ヶ国とバルト海クルーズの旅

フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク(1999.7/4〜7/14)


”北欧概略地図”

〔観光ルート〕
@フィンランド(ヘルシンキ→アラウンコ→タンペレ→トゥルク)
Aバルト海(トゥルク→ストックホルム)
Bスエーデン(ヘルシンキ)
Cノルウェー(ベルゲン→ボス→ミュールダール→フロム
→ソグネフィヨルド→ブリクスダール氷河→ゲイレンゲルフィヨルド
→ゲイランゲル→ロム→リレハンメル→オスロ)
Dデンマーク(コペンハーゲン→北シェラン島→コペンハーゲン)

〔交通機関〕
・飛行機(9回)・・・30年間無事故のFinnairを利用
・船舶(4回)・・・シルバーライン、シリアライン、フィヨルド(2回)
・鉄道(2回)・・・ベルゲン鉄道、フロム鉄道
・バス(4回)・・・合計、約1600Km



@フィンランド(ヘルシンキ・タンペレ・トゥルク・・・2泊・・・)

ヘルシンキ大聖堂(ルーテル派)

Finnairがロシヤ国境を通過すると間もなく、眼下に無限の湖水、いや湖水の中に陸地を見るような景色が果てしなく続く。
フィンランドは湖水以外に何も無いのか、間もなくしてヘルシンキ・ヴァンター空港に着陸、 成田より10時間のフライトであった。 ヘルシンキ入りし、先ず目につくのが、この美しい大聖堂。 波止場近くのホテルからは対岸のエストニア(タリン)行きのフェリーが見える。 夕食までの空き時間を使って、市電で市内を一回り(240円で1時間以内乗り放題)。 首都としてはシンプルで清潔な町並み、この国の歴史と人口(約500万)からうなずける。



テンペリアウキオ教会(ヘルシンキ・1969完成)

この教会は、別名ロックチャーチと呼ばれ、小高い丘の岩盤をえぐって、 採光の屋根を付けたもの。内部は岩盤むき出しだが、自然の懐に抱かれた感じです。 素晴らしい音響効果で、コンサートも行われる。 バスで市内の名所・旧跡を見学、ロシア統治時代(1800年代)に建設された都市の名残があり、 どこかの国のようなバブルの名残はない。 フィンランドの人は、必要以上の華美を求めず、隣国の搾取にもめげず、 あくまで自国の自然(資源)すなわち森と岩盤と湖水と共にあるように思えた。 だから彼らは、週末に湖水の別荘でサウナに入り、釣りをするのだ。



タンペレ市街風景(SOKOS HOTEL ILVESより)

ヘルシンキの北方約200KmのTampereへは、バスでSUOMIの国の農村を眺め、 観光船で湖水をめぐりつつ、夕刻到着。Tampereは、人口18万であるがフィンランドでは大都市である。 ふれこみは”大自然に浮かぶ文化都市”で、1779年国王グスタフ3世が提唱、 湖と湖の間に、森林の懐に理想郷の建設を進め、その後、湖水の高低差を利用した水力発電で 工業の発展と共に豊かな心が育んだ文化都市に発展した。 湖水に囲まれ、美しく、総てが調和したフィンランド自慢の都市であった。 観光スポットは、タンペレ大聖堂・ムーミン谷博物館・湖水巡り・遊園地の展望台・・・など。



トゥルクの象徴は13世紀に建てられたこの”トゥルク城”

タンペレから一路田園高速道をトゥルクヘ、ツアーコンの配慮でシベリウス作曲の ”フィンランディア”のCDが流れ、車窓に広がる田園(牧草と麦畑)風景、 行き交う車もほとんど無く約150Kmの快適なドライブでした。 トゥルクはヘルシンキ、タンペレに続く第3の都市。1812年帝政ロシア支配までは首都。 トゥルク城はスエーデン侵略に備えた要塞です。 他のヨーロッパの古城ほど大きくないが、丸石を積んで土で固めた城壁は素朴であるが味わい深く、 また、300年間も続いた増改築から中世のフィンランドの苦難が伺える。



ヘルシンキの朝市湖水の洗濯場 アラウンコの波止場トゥルク城の中庭で
マーケット広場旦那衆が絨毯をごしごし 湖水巡りの遊覧船 内部の見学は1時間


Aバルト海クルーズの旅(6万トン豪華フェリー・1泊・11時間)

"バルト海の朝"

トゥルク発20時のシリア・ラインで海路ストックホルムへ。さすが6万トンの豪華フェリー、 13階建てのホテルががそのまま滑り出したよう。21時バルト海の夕日に映える島々を眺めながらディナー(スモーガズボード)。 誠にゆったりした素敵な船出である。この業種も競争厳しく、飲み物は今回から飲み放題との説明。 船内は、バカンスシーズンでもあり大盛況、カジノ・ダンスホール・スーパー・スナック・サウナ・プール・・・まるでレジャーランド。
バルト海の朝は早い、船窓からの眺めも、小島が幾重にも、果てしなく、そして別荘にヨット。 北欧人の豊かな文化を思う。



バルト海ディナー別荘にヨット ダンスホールシリアライン
夕日に映える島々の中で沢山の島々、
NAVIがないと迷子に
ここだけは西欧人が独占 ストックホルム港で、
車が小さく見える


Bスウェーデン(ストックホルム デイツアー)

"20世紀の名建築、ストックホルム支庁舎"

ストックホルム観光は、ご自慢の市庁舎観光から始まる。続いて王宮・ドロットニングホルム宮殿・ 旧市街ガムラスタンなどを見学した。 特に中央駅近くにある市庁舎は、優雅で厳粛な気品を漂わせ、メーラレン湖畔にその姿をうつし、 水の都ストックホルムにふさわしい。1923に完成し、北欧中世風のデザインとかで、 市庁舎というよりも宮殿か古城を思わせる。内部に入ると”青の間”と呼ばれる大広間で、ここでノーベル賞受賞祝賀晩餐会が行われる。 都市の規模からすると立派で大き過ぎるが、80年経った今も市民に広く親しまれ、今後何百年も立派に機能して行くと思われた。 観光後、ストックホルム・アーランダ国際空港よりベルゲンへ。



青の間黄金の間の壁画 ドロットニングホルム宮殿宮殿の庭園
ノーベル賞受賞
祝賀晩餐会の会場
1900万枚の金箔モザイク
で飾られ、豪華絢爛
バロック様式風、
16から17世紀に建造
北欧のベルサイユ


Cノルウェー(ベルゲン・フロム鉄道・ソグネフィヨルド・ブリクスダール氷河
.........・ゲイランゲルフィヨルド・ダレスニッパ展望台・リレハンメル・オスロー、4泊)

"欧州最大のノソグネフィヨルドにて"

この旅の最大の狙いは”ファンタジーの国ノルウェー”である。古都ベルゲンを始点に、 フィヨルド地方に分け入り、リレハンメルをへてオスローまでの約1000Kmのバスの旅であった。 バスはBillさんの所有?で、スエーデンからバスごと出稼ぎ?に来た模様。 これらの地方は、ガイドブックによると、1年の2/3は雨模様という。しかし、予想に反してフィヨルドの神は、 大歓迎、行く先きざきで好天に恵まれラッキーであった。 ノルウェーの人は、今でも自然の恩恵を受け、自然の営みの中に生きているように思えた。 あなたもどうぞ、この写真で”ファンタジーの国ノルウェー”を感じて下さい。



フロイエン山から望む
ベルゲン市街
ショースフォッセンの滝 ゲイランゲルフィヨロド ダレスニッパ展望台
12〜13世紀まで首都、
フィヨルド地方ヘの玄関口
欧州一の絶景、
フロム鉄道
フィヨルド最深部、
両岩壁は見事な滝また滝
1400m山頂から
ゲイランゲルを望む


迫り来る氷河 湖面には残氷も 虹をくぐり氷河を
目指す
ブリクスダール氷河観光
素晴らしい車窓の風景 この氷が解けて
冬の訪れか?
「ブリクスダール氷河」
1800年代は英富豪、
今はJap


ノルウェー山間部風景 リレハンメルジャンプ台 バイキング船博物館 フログネル公園
(ヴィーゲランの彫刻公園)
美しさのあまり
大歓声
夏季の特訓中、
スタートラインにて
1904年に発掘された
800年代の女王船
テーマは人間の一生、
味わい深い彫刻


Bデンマーク(コペンハーゲン、2泊)

"コペンハーゲンのシンボル人魚姫と対岸の風力発電機"

デンマークは工業国に変貌しているというが、コペンハーゲンを見る限り、 今なお北欧ルネッサンスの建築美(外観は昔のまま)を誇っている。無秩序な市街地開発などありえない感じ。 歩行者天国ストロイエ・チボリ公園・ビーチ・宮殿など 夏のバカンス真っ盛り。人魚姫の対岸の工業エリアには、巨大な風力発電機が林立していた。 聞いてみると、全国で5000基が稼動中で、全電力の5%を占め、風力発電機のシェアは全世界の60% (ちなみに日本は100KW以上の風力発電機は23基)と言う。 歴史・文化を大切にし、環境面への配慮も忘れない。デンマークは面積は狭いが、心は広いように思われた。



ロイヤルヨットハーバー 船員街ニューハウン 歩行者天国の大道芸デンマーク製
電気三輪車
ヨットも港もハイセンス 町並みは昔のまま 陽気な芸人、陽気な観客
開放感に満ちたバカンス
このミニカーが唯一
デンマーク産(正面の2台)




今後も、楽しい旅の想い出をこのページに掲載します。お楽しみ下さい。
I publish the recollection of an enjoyable trip in this page. Please have fun.


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