自然薯


細長いハート型が自然薯の葉です。
 今年は山を買いました。 こんな書き方をすると、もうめちゃくちゃ景気がよく別荘用に山でも買ったのだと思うでしょう。 そうだと良いのですが。自然薯を掘るために、自然薯掘り権利を入札で買ったのです。 実に個人の山でも村が入札させてしまい、お祭りの時の酒代になったりするのです。 この入札もなかなか面白く、まるで宴会です。きっと昔からの楽しみのひとつだったのでしょう。  てなことで山が手に入ったのです。今年に関して、ある山の自然薯は私個人のものです。 自然薯を掘るというと、あれは難しいでしょとか言われますが、べつに難しいわけではなく、疲れるだけです。ただひたすら掘るだけです。 この自然薯、それはそれはおいしくいただけます。 すり下ろしたものを、海苔で巻き寿司のようにしたものは、包丁で切ることができるほど、粘りがあります。 海苔巻きをワサビ醤油をつけて食べてもいいし、それを天ぷらにしてもいいです。まあオーソドックスにとろろ汁も当然いいです。  10月末になりますと自然薯の葉が黄色くなります。どの木より早く色づきますからすぐに分かります。 そうしたら出撃です。いのししのように掘って掘って掘りまくりです。 沢山採ったら土に埋めて保存もできます。まあそんなことまでしないでも年に2回も掘れば十分満足できます。 そんな季節の遊びはなかなか情緒があります。