鍛えられた肉体は、あまりに貧相だった。でも自分は立派に動いている。横に入れるものなどない。ただ、空気にいじめられただけだ。ある日から、よくわからなくなった。よくわかっていたつもりが甚だしく崩れた。奇跡に近い、衝動が微動した。近づくに連れて、弱くなっていった。うずくまった貝殻は、自分に背を向け、遠方に向かった。覆われもせずに、東かへ行った。

　そこには、ロビンソン。十戒の行く末。十八の残しもの、超え行くアストロのみ。こだわりのない占星術師に向かって、ただ反抗して、我が肉体は昇華した。論理オンリーな寂しさや解りにくさが、あえて快感となった。期待も何もなかった。訳もわからず泣きたくなった。涙が霞んだ。・゜