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某、日本最大手の自動車メーカーに勤務してらっしゃるYTさんのスパイダー "デュエット"です。 ピニンファリーナによる美しい流線型のデザインは、アルファのスパイダーの中でも1、2を争う傑作だと思います。 ボート・テールと言われるテール周りが特徴で、繊細かつ大胆です。 この車は1989年にUSAシアトルより輸入されたものだそうです。ワン・オーナー・カーで、噂によると前のオーナーはフェラーリのディーラーを営んでいる方らしいです。 ボディカラーは、その前のオーナーが赤から黒へ塗り替えたらしく、実はインパネ部分のみ赤く残っています。 YTさんが手を加えられたのは、点火系をフルトラに変更、マフラーは後期型のものに交換、幌は国内にて新たに製作されました。(輸入時には幌なしでトノカバーのみでした。)その他は比較的オリジナルを保ってらっしゃるとのこと。 長いこと乗っておられ、それなりにはいろいろと修理もしてみえます。エンジンのオーバーホール、ウォーターポンプ交換、フロント・スタビライザー周り補修、ガソリンフィルター交換、ガソリンタンク修理、リアコイルスプリング交換、ヘッドランプ交換(オリジナルのキャレロに)、ホイール交換などなど。 それで何が凄いかというと、デュエットが速いのかYTさんが速いのか、とにかく速いです。ツーリングで中央道を走った時など、高速ワインディングをひらひらと風のように駆け抜けていきます。私のクーペはもとより、最近の155やスパイダーもあっというまに置いてけぼりです。タイヤだって細いし、ましてや30数年前の車です。 やはりアルファ乗りはこうあるべきなんでしょうか。 今度また一緒に走りましょう。いえ、走ってください。 |
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