
CHAPTER 1
パソコンは以前からずっと欲しかったものだが、先立つものがないし、買うのは来年か就職してか
らになるだろうと思っていた。しかし、意外にも、97年6月にパソコンを持つことになってしまった。
6月のある日、昼休みに学科のT先生に呼ばれた。「後で私の部屋に来てください」と言われ、何
だろうと思った。とりあえず今年は授業も1科目しか教わってないし、呼ばれるような心当たりもな
い。友達に呼ばれたことを話すと、「何をしでかしたの?」と聞かれ、自分の態度に不安な私は更に
不安が募る。
いよいよ先生の部屋へ。「失礼しまーす」と、ドキドキしながらもさりげなく入った。どんなお説
教が待っているかと思ったが、なんと先生はいきなり、「あんた、パソコンまだ欲しいかね?」って。
えっ、それって・・・
そう、思い出した。昨年の6月頃、そのT先生が不要になった中古パソコンを譲ってくれるという
掲示があり、私も申し込んだのだった。結局その時は抽選にもれて他の方がパソコンをもらったのだ。
先生曰く、その時私が申し込んだことを先生が覚えていてくださって、行きつけの業者の方にいだ頂
いたパソコンを譲ってくれるとのこと。突然のことにビックリ!!ラッキーと思いながらも、一応「た
だでいいんですか?」と聞いてみる。答えはOK。
その後学科の合同研究室に置いてあったそのパソコンを先生と一緒に見に行った。それまでもパソ
コンを使った授業があったり、友達の影響もあって、大学でインターネットをやったり、Eメールも
持っているので全然知らないわけではないが、自分のものになるかと思うと思わずドキドキ。もう既
にウィンドウズ95が入っていて、WordやExcel も使えるとのこと。その上先生は、「場所を取るから
欲しかったらなるべく早く持って帰ってね。」そ、そんな急に・・・
放課後、母が迎えに来たので、パソコンをもらえるので今日中に家に持って帰るということを話し
た。母も突然のことでびっくりしたようだ。家に持って帰っても置く場所がない。とりあえずコード
の届きそうな所に置いた。自分の部屋に置きたかったが、まずは居間へ。
夜になって、実際にスイッチを入れてみることにした。まずは先生に教わってきた通りにコード類
をつなげてみる。最初にモニターと本体をつなぎ、コンセントを差そうとしたその時、コードに変な
“でっぱり”が。普通は並列に2本しかないコードの差込口なのに、そのコードにはもう一本変な金
属棒が付いていたので壁にあるような差込口には合わなかったのだ。せっかく意気込んで始めようと
したのに、すっかり意気消沈してしまった。母に見せても分かるわけもなく、とりあえず兄のところ
へ電話して聞いてみることにした。まずはパソコンをもらったという事情を話し、例のコードについ
て聞くと、それは多分アースだろうという答え。延長コードを使えば、壁についている普通の差込口
へもさせるだろうということを知り安心した。ああ、やっとコードがつながった。
やっとのことでスイッチ・オン。機械的なウィィィィーンという音もちょっと感動的に聞こえる。
出た出た、WINDOWS 95の画面。感動しつつもいろんなことを試してみる。すると、ゲームが入って
いることを発見。これはやってみるしかないと思い、ルールも分からないままスタート。ゲームとは
恐ろしいもので、あっという間に2時間ほど過ぎてしまい、早速母に怒られる羽目となった。
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