美絵のパソコン奮闘記(仮)A

CHAPTER 2




          翌日からは、大学から帰るとすぐにパソコンの前に座る毎日が始まった。ゲームばかりやっていても
        どうしようもないので、とりあえずゼミでの発表の原稿をWordを使って書いてみた。単なる文章入力は
        できるので、すぐに終わってしまった。

          このままWordやゲームだけを使っていても宝の持ち腐れになってしまう気がしたので、6月19日に先
        生の紹介してくれたパソコンショップへ本体を持っていき、モデムとCD-ROMを付けてもらうことにし
        た。学校帰りに寄ったのだが、パソコンショップなどという所へ行くのは初めてのことだったし、先生
        からそのお店の店長が長髪の人だと聞いていたので、ド素人の私にとっては恐ろしい気もして(店長さ
        ん、ごめんなさい!!)ドキドキだった。(偏見かもしれないけれど)何となく薄暗い店内を想像してい
        たが、実際行ってみたら、ガラス張りのきれいな店だったのでビックリした。おまけにその時ちょうど
        パソコンをくれたT先生もそこにいたのでさらに驚いた。

          だが、その先生のお陰で店長さんを直接紹介してもらえたし、3人でどうするかを話せたので、私に
        とってはラッキーなことだった。例の店長さんも親切な人だったし、設定なども手早くやってくれ、ま
        るで手品を見ているようだった。部品が足りないということで本体をその店に預けることになったが、
        2日後に連絡があり、22日に取りに行った。

          いろいろ考えて、音も出るようにした方がいいと思ったので、スピーカーを付けてもらうようにと本
        体を取りに行った日に相談してみた。しかし、音が出るようになるにはサウンドボードというものを取
        り付けないとスピーカーを付けたところで音が出ないということをそこで初めて知った。ああ、馬鹿な
        質問をしてしまった・・・ 「サウンドボードならすぐに付けられますけど、どうされます?」と聞かれて
        迷ったが、すぐに必要な物でもないし、お金が足りなくなったら困るので、とりあえずはやめておくこ
        とになった。今となってはちょっと後悔しているのだが・・・

          その頃、父が私の車椅子の高さに合ったパソコン用の机を作ってくれたので、持って帰ってきて早速
        置いてみた。確かに部屋はちょっと狭くなったけど、ちょうどいい感じで書斎みたいになった(やや言
        い過ぎかな?!)。友達からはパソコンおたくの第一歩とも言われたけど、文明人って感じがする。

          23日には大学のパソコンとの接続が出来るように申請書を提出した。許可がおりるのに1週間ほどか
        かるということで、その間はWordやExcel の使い方を勉強しようと思い、図書館からマニュアルを借り
        て来た。その日はちょうどT先生の授業があったのだが、その帰り際に、先生も前の日に例のパソコン
        ショップへ行き、店長さんから私が何をどうしたかなどを聞いたようで、サウンドボードのことなども
        聞かれてしまった。私の講堂が先生にすぐに伝わってしまうんだとちょっと恐かった。あのお店ではゲ
        ームとか買わないようにしよう。

          7月1日、ついに申請が通ったので、自宅と大学とのダイヤルアップ接続ができるようになった。し
        かし、自宅の電話回線をパソコン用と電話用の2つに分けなければいけないので、地元のパソコンショッ
        プへ行き、電話線を分けるジャックを買った。いよいよ私も家からインターネットができるー!!と思っ
        て、家に帰り早速接続。



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