02 年に観た映画
ギャング・オブ・ニューヨーク:
(12/27/02) 仕方なかったんで、観に行った。まあ、監督がスコセッシだし・・・。
(彼の「タクシードライバー」を観たときは、ショックを受けたなあ。)
お話は、今から150年ほど前、19世紀半ば、
南北戦争当時のNYで、移民グループ間の抗争と社会の動きを題材にしている。
人がケガしたり、死んだり、血が大量
に流れる。
グループのリーダーだった父を殺された若者を、ディカプリオが演じてる。
その相手役の女スリには、キャメロン・ディアスだ。
ディカプリオの相手にキャメロンディアスは、合わないような気もするが・・・。
暴力が満載なんで、明るい映画ではない。観た後にスッキリするわけでもない。
NYは昔どんなんだったかを、NY出身のスコセッシが描いた映画だ。
一言で言うと、いかにもスコセッシといった映画でした。
NYが好きな人、ディカプリオが好きな人はもちろん、
スコセッシ作品が好きな人は、ぜひ観に行こう。
★ところで、1月に「オールド・ルーキー」という野球映画が上映される。
とても、楽しみだ。
K−19: あんまり観たいのがなかったんで、・・・。
(12/02)
1961年に実際に起こった、旧ソ連の原潜事故を題材にした映画だ。
それにしても、ソ連人が英語でセリフを喋ってるのは、違和感がある。
どうせ、日本人は字幕で意味をつかんでるんだから、ロシア語の方が、
臨場感があると思うけどなあ。最初から最後まで、ヘンな感じ。
ストーリーは、ソ連の原潜が処女航海で、原子炉の故障を起こし、
その時、ハリソン・フォード演じるソ連の原潜の新任艦長 が、どう行動するか。
というものだ。
まあ、ありふれたストーリーだけど、実際に起こった事故だけに、
観ている方も、フィクションに比べて、気合いが入る。
修羅場での、指揮官の決断と その実行方法、それとそれぞれの人の勇気を
うまく描いていると思った。自分に降りかかったら、どうするかな?と
考えると、ちょっと、怖かったなあ。
それに、放射能とその管理のいい加減さ、等にも恐怖を感じた。
日本の原発の管理体制は、どうなんだろう。最近の出来事を考えてみると・・・。
ちょっと読んでみると原作が、他の事故や その後のことも書いてあって、
興味深かったので、買いました。正月休みにでも読もうっと。
潜水艦好きは、観に行こう。
ショウタイム :ロバート・デニーロが出てるアクションものだから観に行った。
(11/02)
そしたら、なんと、エディ・マーフィーも出てるではないか。
やっぱり、シリアスなものでなく。コメディーだった。
ははは。
ストーリーは、L.A. が舞台で、堅物刑事のデニーロと
オチャラカ警官のマーフィーが組んで、そこにTVプロデューサーの
レネ・ロッソが絡んで、・・・。といったものだ。
まあ、お気楽に観れて、笑えて、いいでしょう。
ロード・トゥ・パーディション:
(10/02)
友人が、良い映画らしいと言ってたので、・・・。
1930 年代 アメリカの冥府魔道に生きる
父と息子の物語だ。
トム・ハンクスも子役も他の人も良い演技をしていた。
映像も味があって、とても良かった
小説の方が良かったりする映画が多いけど、この話は、映像で見た方が良かった。
言葉にすると、説明が複雑になるけど、映像では、単純化されているからだ。
人の感情を表現するには、言葉なんて要らない
この映画は、本当に観て良かったなあ。
予告編だとギャング映画みたいだったので、
友人に勧められなかったら、たぶん観てなかっただろうし・・・。
この父と息子の姿を見て、自分の親との関係を考えてしまった。
男ならわかると思うが、息子と父親の関係は、簡単ではないからなあ。
地元やくざのオヤブン、ポール・ニューマンは、やっぱりおじいさんだった。
スカイラインのCMのカッコイイイメージを持ってる僕にはちょっと、・・・。
殺し屋のジュード・ロウは、赤軍のスナイパーの時は、
カッコ良かったけど、今回は×。それは、・・・。
久しぶりに、良い映画を観たなあ。
父親をやるのは大変だ
サイン : これといって、観たいのがなかったんで・・・。
(9/02)
メル・ギブソンが、ちょっと前に観た ワンス&フォエバー と
違って、冴えないお父さん役だった。子役が頑張ってたなあ。
ストーリーは、監督が言ったらダメとのお触れが特別にあったので、
言わないけれど、まあ、ミステリーサークルの謎についてだ。
カール・セイガン博士ファンで理系人間の僕は、そんなのぜんぜん信じてないけど、・・・。
この映画は、一言で言えば、観客をも巻き込んだ喜劇映画だ。
観た後で、監督は、「アンブレイカブル」の
ナイト・シャマランと知り、納得してしまった。
上映終了後、完全解析マニュアルが配られるので、忘れずに・・・。
観たい人は、観たら?
ウインドトーカーズ: 予告編を観た時に、F6Fが飛んでたり、97式戦車が見えたんで観たいと思った。
(8/02) それにアクションものが得意のジョン・ウーが監督してるし、・・・。
もちろん期待大だ。
太平洋戦争、サイパン島の攻防が舞台だ。ニコラス・ケイジが戦場でしか
適応できない海兵隊の軍曹を演じてる。ちょっと頼りないが、まあ良いでしょう。
そして、部隊のナバホ族の兵隊と・・・。
アクションシーンは、とってもいい。でも、途中からちょっと食傷気味だ。
戦車なんかも本物みたいに見えるし、よく考えられている。
兵器に関しては、映画としては文句なしだ。
けど、戦艦が主砲をブッ放すところは、昔のフィルムを使ってて、ちょっと興ざめ。
そして、まるでベトナム戦争みたいに描いてるところがあったり、ちょっとなあと
思うところもあった。
しかし、最後のクレジットを観てわかったけど、ちょっと出てくるチョコレートの
包紙まで ハーシェイズに許可を取って再現してたみたい。だから、そういう面
は
かなり力を入れてるんだろう。
ジョン・ウーもちょっとアクションだけの監督から、脱皮しようと考えてるのかなと
思わせる映画だった。成功してるかどうかは皆さんが判断してください。
だが、今までの太平洋戦争映画とは、ちょっと違ったね。
パールハーバーとは大違い。
アジア人がとってるからかな?
ニコラス・ケイジはかなりの日本通だ。
タイムマシン: 主演のガイ・ピアースが「LA コンフィデンシャル」でいい演技をしてたので観た。
(7/26/02)
ストーリーは、恋人を思うあまりに科学者は、タイムマシンをつくって、・・・。
無茶苦茶(納得いかないことが多すぎ)だけど、奇想天外で、結構、面
白かった。
まあ、他に観たいのがない人や、涼みたい人には良いかも。
30 年後には、いうことを聞かない子供はDNAを組み換えされるらしい。
恋人役のシエナ・ギロリーは、きれいでした。
もうすぐやる、ジョン・ウー監督、ニコラス・ケイジ主演の
太平洋戦争の映画は面白そうです。グラマンが、地上爆撃してたけど・・・。
ワンス&フォーエバー : ベトナム戦争に参戦した、軍人と戦場カメラマンの体験を描いている。
(6/26/02) メル・ギブスンが中佐役だ。
戦場と銃後の個人を描いている。
何を訴えたいかは、わかるんだが、ちょっとインパクトがなかったかなあ。
映画全体の流れにメリハリがなくて、少し淡々と進みすぎだ。
それとも、僕が過激な戦争映画の見過ぎなのか?
でも、退屈するようなことはありません。
ところで、作戦が無茶苦茶。
こんな命令でも、黙って受け入れないとダメなんて、軍人は大変だ。
多くの戦争で、こんなバカげた命令で多くの人が死んでるんだろうなあ。
どっちにしろ、戦争なんて国力の優劣が決まれば良いんだから
、
人や経済的な損失で国がボロボロになる前、
余力のあるうちに勝敗を決めたらいいのに。
いっそのことサッカーで決めたら?
アリ : アリとはもちろん、ボクサーのモハメド・アリのことだ。
(5/29/02) 僕は、ボクシングが好きだ。でも、主要なタイトルマッチが、
WOWWOWに移ってからは、全然、楽しめなくなったな。
ボクシング映画かなと思ってみたけど、ストーリーは、
一人の男が、自分の気持ちに忠実に生きていく半生を描いたモノである。
僕が生放送で見たのは、アントニオ猪木を相手に遊んでる姿だけだったので、
アリに対する見方は変わった。
なぜ、アリがアメリカで、オリンピック聖火リレー最終ランナーをするくらいに
尊敬されているかがよくわかる。単なるドキュメンタリー番組より、迫真だ。
ウイル・スミスがアリをやってる。最初、やっぱり違和感があったけど、
だんだん、アリの姿とダブってきたから不思議だ。身体もだいぶ鍛えたんだろう。
とてもよかったと思う。(喋り方、身のこなし、ファイトスタイルも身につけたそうだ。)
ロケもアフリカでやってたり、史実をよく知ってる人も、納得できるだろう。
トム・ハンクスの「フォレスト・ガンプ」と違って、現実味があった。
アメリカのことに興味のある人、アリのことを知りたい人は、是非見よう。
そうそう、R&B が好きな人も、楽しめます。
スパイダーマン: アメコミって、僕の感覚からズレてるんで、観たいとは思ってなかった。
(5/22/02) しかし、新聞に載ってた監督のインタビューを読んで、観たいと思った。
ストーリーは、まあ、スパイダーマンである。
でも、単なるヒーロー大活躍っていうのでもなく、内面の変化が描かれていて、よかった。
映像は、妙にアメコミっぽい所、リアルな所が混ざってて、おもしろかった。
スパイダーマンは、ちょっとヘンなヤツだったなあ。
何か映画、観たいなと思ってる方は、観て下さい。
とても楽しかったです。でも、どこでも、ヒーローはツライです。
もちろん、次回の活躍も乞うご期待ってとこだ。
そう、監督はインタビューで、「大きな力には、大きな責任が伴う」という
事を伝えたくてこの映画を作ったと言ってました。
どこかの誰かに、教えてやりたいと思ったでしょ。
陽だまりのグラウンド: 僕は野球が好きなんで、とても楽しみにしていた。
(4/24/02) 他に観たいのもあったが、やっぱりこれにした。
そしたら、期待に違わず、とてもいい映画だった。
キアヌ・リーブスが、子供の野球のコーチを押しつけられて、・・・。
当然この展開なら、子供野球映画の元祖「がんばれ、ベアーズ」の
焼き直しかなあと思っていた。最近、そういうのが多いから、・・・。
でも、この映画は違った。舞台は、シカゴのヤバイ地区である。
子供がおかれている状況が、70 年代アメリカとは全然違っていて、
とてもハードだ。そんなところで、子供達は生活している。
原題は「Hard
Ball」で、「陽だまりのグランド」という邦題は、
逆の効果を狙ってるのか、冗談だろう。
キアヌ・リーブスもいい演技をしているが、やっぱり、どんな名優も、
子供と動物には食われるというやつで、主役は子供達だった。
フォームやプレイもメジャーリーガー張りで、かっこいい。
思いっきり、力一杯プレイしてるといった感じで、日本の子供なら
ここまで出来るだろうか、やはり、野球発祥の地だからか?
話のまとまりは、もう30分ほど延ばして、きちんとした方が
いいように感じられた。ちょっと説明不足のところが多いなあ。
野球の好きな人はもちろん、そうでない人にも、この映画は観て欲しい。
子供達の強さが、結構よく描かれてた。女性の多くは、泣いちゃってたみたいだ。
そうそう、野球の好きな主人公が、他のスポーツで金を得てるのは面
白かった。
先生役のダイアン・レインも、とてもよかったです。
でも、こんな魅力的な先生がいたら、えらいことだ。
これ、この映画のサウンドトラックを聴きながら書きました。
パンフレット(作りがスコアブック風)も買っちゃった。ははは。
ブラックホークダウン:予告編を見ていて、前から楽しみにしてたので、観に行った。
(4/8/02)
舞台は、1993年、ソマリア内戦。アメリカ軍が、武装勢力の幹部を
拉致するために行った作戦の顛末だ。
最初から最後まで、自分がその場所にいて、作戦に参加しているようだった。
全てが臨場感にあふれてて、自分の心拍数も上がってしまうくらいだ。
あと、硝煙や血のにおいでもしたら、もう戦場と一緒だ。
出演してる俳優も、すごいスターは出てないけど、
脇役まで手堅くまとめられていて、戦争物としては、うまく演じられてる。
ところで、この作品は、エンターテイメントかというと、そうとは言い切れない。
しかし、ここまで作り込まれていると、こういうのもいいかと思う。
そして、この作品は、作り手が観客に素材を提供しているだけだ。
この史実(まだ早いか?)に対する判断は、観客にゆだねられている。
そして、その項目はたくさんあるだろう。
だから、この映画は、これを観て、あなたは、どう考えるか、そして、
考えることで、一つの作品として完結するんではないかな。
ノンフィクションや、ドキュメンタリーものが好きな人はぜひ。
でも、今、現在もどこかで、この作品のような戦闘が起こっていて、
ロクに新聞記事にもならないでいるんだろうなあ。
最近の戦争映画は、あまりにリアルすぎて、
単なるエンターテイメント・ドンパチものが好きな僕にとっては、
ちょっとツライです。
あっ、ブラックホークというのは、ヘリコプターの名前です。
RPG がいっぱい出てきた。
エネミーライン:観たいのがなかったんで、どうせ、つまらんやろなあと思いつつ観た。
(3/27/02) 今は、子供映画をいっぱいやってるので、仕方ないかな。
空母の艦長で、コチコチの軍人を、ジーン・ハックマンがやってる。
こういう役は、もう彼のはまり役だなあ。
そして、撃墜された部下を助けようとする。しかし・・・。
話の展開は、飽きずにオモシロイ。トム・ハンクスの「キャストアウェイ」の
パロディ(?)なんかもあったりする。最後も、ちょっとヒネリがきいてて、
最後まで、ハラハラドキドキ、楽しく観れる。
それにしても、「プライベートライアン」以来、戦争映画もだいぶ変わってきたなあ。
描写が、リアルになってきてるなあ。ボスニアのセルビア人は怖い。
でも、この映画は、あんまり血が飛び散ったりはないです。
アクションもの(ドンパチもの)が好きな人は、ぜひ、観よう。
ロード・オブ・ザ・リング :おもしろそうというので観に行った。
(03/14/02) 観客もいっぱいいた。人気が高いみたい。
僕は字幕版を観た。
お話は、RPGみたい。 RPGといっても対戦車ロケットではないですよ。
うーん。イベントが何こかあって・・・、って感じ。
一つ一つのエピソードは結構おもしろいんだけど、まとまりに欠けるなあ。
それに、単調で、途中で飽きてきたもんなあ。
続編があるんで、仕方なく、引き延ばしたのかなあ。
続編も観る気のある人はどうぞ。
でも、はじめから、続編を作るつもりの映画って、どうしてつまらんのばっか?
ハリーポッターの続編11月にやるらしい。 あんまり観たいと思わんけど・・・。