画竜点睛 ( 1/19/08 )
ドゥカティ・パフォーマンス(以下、DP)のテルミのフルエキに変えてから、アフターファイヤーがひどい。
ドゥカティは、排ガス規制に合わせるため、もともと燃調が薄く、ノーマルでさえアフターファイヤーが頻発する。
もっともっと抜けの良いテルミのフルエキでは、尚のことである。
他のドゥカティのDPフルエキ・キットには、必ず専用 ECU が付属する。
しかし、MHe 用には付属していなかった。いろいろ調べたところ、ごく初期のキットには付属していたが、
すぐに付属しなくなったそうだ。納得いかんなぁ・・・。
まあ、アフターファイヤーは、バンバン鳴るのが面白く、別に気にはならなかったけど、
性能をフルに発揮していないもどかしさがあった。使えるもんは使わんとなあ。
というわけで、我慢とストレスは、身体に良くないんで対策をいろいろ考えた。
1. サブコンなんかで、こまめに調節 → 高価だし、面倒くさい。
高価はないという話も・・・。
2.他車(モンスターや SS のフルエキ、スリップオン)用の ECU → 高価だし、いろいろ試行錯誤するのは大変。
両案とも却下。
ドゥカティ本社にメールで専用 ECU のパーツナンバーなどを問い合わせたが、
返事によると、専用 ECU は存在せず、アフターファイヤーはドゥカティ神戸で
DDS で
調節して何とかするということだった。社外秘のデーターがあるみたい。
まあ、納得はいかんが、仕方ないんで、これでいいかなと思っていた。
しかし、
ドゥカティ・オーナーズクラブを主宰しているアメリカ・カリフォルニアのジョンさんが、
入手したDP製 MHe 用 Racing ECU 、2個のうち1個を分けてくれることになった。
ジョンさんによると、この ECU はDPが開発したが、一般には提供されなかったそうだ。
(なんでやろ?不具合があるんかな?)
ファクトリー・レーサーが存在しない MHe では、究極のお宝パーツだ。
到着(1/17/08 )した。
さっそく開けた。
新品だが、ラベルがオイルで汚れている。まあ、手書きの文字とともに、試作品っぽさが出ている。
でも、ちょっと、不安。装着して、エンジンかけたら壊れへんかなあ・・・。
(ちなみに MHe 用のノーマルは、MONSTER 900 の文字がマジックで消してある。)
装着(1/18/08 ) した。
ノーマルと交換するだけなんで、全く手間いらず。
試走(1/19/08 )した。
期待と不安を胸に、セル・ボタンを押した。
この ECU 、初めてエンジンをコントロールするんで、最初は戸惑ったみたいだが、すぐにアイドリングは安定した。
クラッチを繋ぎ始めた瞬間から、トルクとパワーが前より出ているのがわかった・・・・・。
ハッキリ言って、今までとは別物だ。トルク、パワーともに 10 〜 15 %上乗せされた感じだ。
そして、アクセルのレスポンスがかなり向上して、モロ、右手にダイレクトに反応する。
前輪が浮きそうで、今までのように気軽に全開にできない。
燃料が濃すぎる不安もあったが、9000 回転までグズつくことなく一気に吹ける。
高回転からアクセルを全閉にしても、アフターファイヤーが発生しない。
そして、エンブレも非常に穏やかになった。( ECU って、エンブレの調整もできるんや!!)
「なんやこれは!! 本物や!!!」
MHe の乗り味が急変・激変・豹変。それに応じて乗り方も変わる。
うーんそれにしても、今までの MHe は何やったんや。
ネコ、かぶっとったんかなあ?
「おとなしかった飼いネコが、ホントは化けネコやったあ。」という思いだ。
暖かくなるのが、ムチャクチャ待ち遠しいな。
車検(2/08)
燃調を調整する時に、DDS で ECU にアクセスできなかったそうだ。
まあ、トリマーで調節できるから問題ないらしいが、何でやろ?