体験ご発表の方々のプロフィール
● 埼玉県Aさん 60代男性(経営コンサルタント)
昭和53年もと田園地帯の新興住宅地で建売木造2階建て住宅を入手。入居後しばらくして大きく不等沈下。建売業者を相手に裁判の結果、業者の資力を考え建物周辺よりの地盤強化薬液の注入による地盤補強の補修で和解。地盤は補強されたが建物の傾きは25年を経た現在も残っている。当会東京事務局次長として体験指導に当たっている(週刊ポスト誌昭和56・7・10号で大きく写真などで被害状況が紹介されている)。
● 兵庫県Bさん 60代男性(年金生活者)
昭和63年6月K市の丘陵地を開発した木造瓦葺二階建て住宅を土地と共に3840万円で購入し引渡しを受けたが、まもなく建物が不等沈下したことから紛争となり、いったんは弁護士に依頼し建てかえ認諾の和解をすすめていたが、業者の甘言により依頼していた弁護士を断れば追加代金920万円で不等沈下建物を取り壊し建て替えるというので弁護士抜きに和解することにした。そして業者の傍系の建築会社に上記追加代金を支払って取り壊し建て替えをさせ、平成7年
11月に入居したが、業者約定とは違い相当な地盤補強や相当基礎が依然として手抜きされており、この新家屋も不等沈下するに至ったので、売主と施工会社と甘言を弄して再び欠陥を与えた担当者の売主会社専務を相手取って平成17年8月訴訟を提起し、目下地裁に継続中。
● 大阪府Cさん 60代男性(年金生活者)
大阪府郊外に木造瓦葺2階建て住宅を所有していたが、定年退職し年金生活に入ったことを機会 |
に、かねて念願のボランティアで地域の少年に対する読書指導活動を行うため階下玄関部分に書庫を作りかつ水周りを一新し快適な食堂兼居間をとのリフォーム計画を立てていたところ、平成
16年4月リフォーム業者が飛び込みで来訪し話が800万円でまとまり、かつその業者から屋根瓦が老朽化していると葺き替えをすすめられ一緒にすればふきかえ代を100万円値引きするというので応諾し併せ900万円で契約した。しかし工事中に多数の不具合が生じたことから紛争となり、平成16年6月12日以降工事は中断されたため残金400万円の支払いを差し止めていたところ、リフォーム業者より残代金支払い訴訟を起こされたので、逆に未完成部分の清算と発見された構造上防火上の欠陥補修についての損害賠償を求める訴訟を提起中。この業者は本件リフォームに際し既設建物の筋交いを欠損させるなど、見た目のリフォームはされているものの本体家屋の構造を破壊し、結局全体としての構造の安全性を不足させている。その他の防火規定の違反や断熱材の未施工など数多くの欠陥をリフォームに伴い生じさせている。目下第一審で係争中。
● 静岡県Dさん 60代男性(年金生活者)
静岡県で奉職居住していたが、定年退職となり老後を故郷の大阪で自ら居住しながらアパート経営をしようと計画し、大阪市内で2棟の鉄骨造りアパートを注文。うち1棟については残代金支払いにつき争いがあり平成12年末より係争。平成17年12月に控訴審においてDさんの勝訴が確定した。その訴えの継続中に各部屋の境壁が天井まで届いていず遮音性能に問題があることなどがわかってきたので、平成17年6月改めてもう1棟のアパートについて欠陥調査を求めたところ、上記の遮音性能の欠陥のほか共同住宅でありながら  |