パイオニアたちがこもごも語る
消費者サイドで欠陥住宅排除活動を展開している
『欠陥住宅を正(ただ)す会』は
今年で発会満30周年を迎えます。
そこでこれを記念し、さらに次の段階へ運動をアップさせるため
欠陥住宅を正す消費者運動の歩みと今後の展開
― 正す会はいかにして生まれ いかにして育ったか ―
というテーマで、当会拡大幹事会と定時会員総会にあたる下記日時に
大阪・東京で記念シンポを行いたいと存じます。
欠陥住宅というコトバが生まれた頃から
法律と建築の学際分野にまたがる欠陥住宅対策を切り開いてきたメンバーが
思い出とエピソードの数々をご披露します。
欠陥住宅に関心のある方々や報道関係の方々のご来場をお待ちしています。

★ 大阪シンポ
日 時 |
平成20年5月10日(土) 午後2時より5時まで |
会 場 |
大阪市中央区大手前1-3-49
ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
京阪天満橋駅、地下鉄谷町線天満橋駅 1番出入り口から東へ350m
JR東西線大阪城北詰駅 2号出入り口から西へ約550m
電話 06−6910−8500 |
★ 東京シンポ
日 時 |
平成20年5月17日(土) 午後2時より5時まで |
会 場 |
東京都港区芝2−20−12
友 愛 会 館
地下鉄都営三田線「芝公園」駅スグ
電話 03−3453−5381 |
ともに入場無料、一般からのご参加歓迎いたします。
≪シンポの出席メンバーは次のとおりです≫
●出席者のプロフィール
代表幹事 澤田 和也(弁護士・体験者)
『住宅のクレームに悩む消費者の会』時代から当会のお世話をし、欠陥住宅訴訟といえば値切り訴訟としか理解してもらえなかった時代から、建築士や弁護士を集めて消費者サイドの調査・鑑定・弁護の専門家集団を組織し、消費者サイドの運動を推進してきたこの道のパイオニアです。『欠陥住宅の上手な対処法』など数々の著書と、取り壊し建て替え損獲得判例があります。“手抜き欠陥改め方目付け”を自認しています。
副代表幹事 木村 孝(弁護士)
欠陥住宅という言葉が生まれた当会創設期から代表幹事澤田を助け、東京で被害者救済運動を推進してきました。最高裁判所司法研修所教官もつとめた反面、諸国漫遊とパソコンに精通したベテラン弁護士です。
顧問 鳥巣 次郎(一級建築士)
大手建設会社での施工体験をもとに、隠されている手抜きを分かりやすく暴いてくれる一級建築士です。すでに83歳となりましたがますますもって欠陥住宅を正す意欲に燃えています。手抜きを許さぬ鬼与力です。
総括専門委員 村岡 信爾(一級建築士)
若い専門家の先頭に立って欠陥住宅調査鑑定に東奔西走しています。大手建築会社での施工体験がこの調査鑑定に大きく役立っています。どこをどうして手抜きするのかがわかっている人です。手抜き業者にはコワイ欠陥住宅特捜部長です。
専門委員 河合 敏男(弁護士)
テレビやマスコミでおなじみの欠陥住宅専門の弁護士です。温厚な人柄が依頼者の信頼を引き寄せています。日本弁護士連合会住宅紛争解決機関検討委員会副委員長を務めています。
顧問 吉岡 和弘(弁護士)
河合弁護士同様テレビや新聞で大活躍の弁護士です。日本弁護士連合会消費者保護委員長として消費者運動、とくに欠陥住宅排除運動を推進しています。
司会者 中井 洋恵(弁護士)
取り壊し建て替え費用賠償判決など数多くの欠陥住宅判例を獲得している女性弁護士です。頭の回転の速さと歯切れのよい行動力には定評があります。おしゃべり好きなのできっとよい司会をしてくれることでしょう。
これらのメンバーによって
1、欠陥住宅はいつ生まれたのか
どうして生まれたのか
その当時の欠陥住宅裁判の実情・・・・・
闘えばいつも業者が勝っていた・・・・・
2、『欠陥住宅を正す会』の前身
『住宅のクレームに悩む消費者の会』が生まれた頃の欠陥住宅を取り囲む社会情勢
・・・・・高度成長まっしぐら 欠陥も公害も花盛り!!
3、欠陥住宅体験集(三笠書房)がどのようにして作られたのか
4、『欠陥住宅を正す会』がめざしたもの
自らの力で悪徳業者と互角に闘える専門家集団を作り、自らを助ける
5、業者は会員にせず、公共団体を含めどこからも資金援助を受けない
6、うれしかった
初めての取り壊し建て替え費用賠償判決の獲得にまつわるエピソードの数々や
多くの消費者サイドの判決獲得
それを制度改革に結びつける・・・・・建築基準法の改正強化、品質確保法や
瑕疵担保責任確保法などの消費者立法の
誕生等々と、
欠陥住宅を正す運動にまつわるエピソードと思い出の数々をご紹介し、
その他お役にたつ情報を盛りだくさんご提供します。
★くわしいプログラムはまた追ってお知らせします。
平成20年1月吉日
欠 陥 住 宅 を 正(ただ) す 会
(旧称 住宅のクレームに悩む消費者の会)
代表幹事 澤 田 和 也 (弁護士・体験者)
≪ 正す会30周年記念シンポジウム ≫
パイオニアたちがこもごも語る
欠陥住宅を排除し正す消費者運動は
如何にして生まれ如何にして育ってきたか
――運動の30年を回顧し 今後の在り方を見つめる――
欠陥住宅の被害を受け、やむにやまれず昭和53年『住宅のクレームに悩む消費者の会』として発足した当会も、『欠陥住宅を正す会』と改組して目標と組織を固め、取り壊し建て替え損相当判決の獲得など、欠陥住宅を排除し正す活動に邁進してまいりました。30年は大きな節目ですので、この闘いのあとを振り返り、気を新たにし、新たなステージに進みたいと存じます。
そこで、標題のようなシンポジュウムを企画しましたので、欠陥住宅被害者や体験者はもとより、この被害を自己の被害として受け止める弁護士、建築士らの専門家の方々及び同じく自己の被害として受け止める消費者の方々のご参加をいただきたく、呼びかける次第です。

★ 大阪シンポ
日 時 |
平成20年5月10日(土)
午後2時より5時まで |
会 場 |
大阪市中央区大手前1-3-49
ドーンセンター
(大阪府立女性総合センター)
|
★ 東京シンポ
日 時 |
平成20年5月17日(土)
午後2時より5時まで |
会 場 |
東京都港区芝2−20−12
友 愛 会 館
|
● 司会者および語るパイオニアたち
司 会 |
中井 洋恵 |
(弁護士) |
代表幹事 |
澤田 和也 |
(体験者・弁護士) |
副代表幹事 |
木村 孝 |
(弁護士) |
顧 問 |
鳥巣 次郎 |
(一級建築士) |
総括専門委員 |
村岡 信爾 |
(一級建築士) |
専門委員 |
河合 敏男 |
(弁護士) |
顧 問 |
吉岡 和弘 |
(弁護士) |
《プログラム》
●ごあいさつ
- 1、欠陥住宅はいつどうして生まれたのか
- ―「川西間」「イモスケ仕口」
「基礎の垂れ流し」・・・etc―
高度成長―公害も欠陥も花盛り・・・
- 2、発会当時の消費者運動の状況と発展
- ―団体交渉型の集団活動―
ドンと来い一発に
期待したが・・・
―個別紛争の解決を通じて制度改革へ―
- 3、当時の被害感情と欠陥認識
- ―住いの手抜きは家庭の破壊
雨漏りは家のなみだ―
- 4、「正す会」の発足と
欠陥についての論理的認識の展開
- ―欠陥現象と欠陥原因―
欠陥には原因がある
それを正さない限り・・・
- 5、欠陥判断の基準の確立
- ―法律基準・標準的技術基準―
業者基準ではダメ
- 6、従来の瑕疵(事情)訴訟と欠陥住宅(技術)訴訟
- ―聞けば涙の物語―
しかしそれだけでは欠陥を正せない
- 7、なぜ我々は取り壊し建て替え損賠償訴訟を
求めるのか
- 一生に一度のお買物
建て替えるほか心の傷も癒せない
- 8、当時の「正す会」の対外活動
- ―朝日新聞での『住いの法律相談』―
欠陥住宅被害の社会への広報
『欠陥住宅紛争の上手な対処法』『欠陥住宅
の見分け方』公刊など
―お茶の間まで対処法を伝える―
- 9、阪神大震災と欠陥住宅問題の国民的認識
- ―日弁連の取り上げと建築基準法の改正強
化・品確法・瑕疵担保法の制定など―
- 10、欠陥住宅訴訟に対する
裁判所の在り方への疑問
- ―かえって建築専門部がガンでは?―
「そんなもんですワ」との
業者基準がまかり通る法治国家の不可思議
- 11、変わりゆく欠陥住宅被害の対象
- ―木造軸組みの戸建から
型式住宅やプレハブ住宅へ―
業者側の欠陥隠し対策
- 12、都会地ではマンション被害へ
- ―多人数の被害処理の難しさ―
- 13、おわりに
- ―今後の展望と消費者の在り方―
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