CHAPTER 2



'98.1.14(WED)
           9:00 視力検査     10:00 適性検査(公安委員会)   13:00 入所式       14:00 訓育
          朝は無事に起きられた。夜型の私にとっては、昨夜はなかなか寝付けず(とはいっても23時過ぎには
        寝たと思うが)、朝がとても心配だった。 6:30にラジオをセットし、ポケベルでもアラームをセット。
        そして7:00に目覚し時計をセットしておいたのだった。だが、6:30についたラジオの音が予想外に大
        きく、すぐに目覚めた。それからは眠れず、布団の中にいた。それから廊下に出たらAくんと会った。
        彼は朝に強いらしい。彼と同部屋のDくんの目覚しはなかなか鳴り止まなかった。

           朝食。ごはんに味噌汁(やっぱり赤味噌だった)、白菜の漬物、温泉卵のようなもの、味付け海苔だっ
        た。予想した通りだった。昨日の夕食が早かったからお腹もすいて結構食べることができた。

           視力検査はあっさりと終わり(もちろんOK)、10:00〜は平針運転免許試験場の人が来て、適性検査
        があった。といっても以前、平針で検査してもらったことがあったので、すぐに終わる。免許取得条件
        は座席改造(座高が低いので)、手動アクセル&ブレーキ、AT車だった。そして実際に教習車に乗っ
        て目の高さなどをチェックしてもらうことになった。家から持参した座布団やジュニアシート、そば殻
        まくらなどを勇んで持っていく。実際運転席に置いて、乗り移ってみた。うまくのれたので、やった!
        と思ったが、その瞬間、凍り付くようなC教官の発言。「それじゃダメだよ。」どうして???

           結局、ジュニアシートと座布団だけでは座席に固定できないのでダメということで、教習所にある
        チャイルドシートを使うことになった。家でチャイルドシートを使って乗り込みの練習をしたときは、
        高くて乗り移れなかったので、とても不安になった。チャイルドシートの下に座布団を3枚ほど入れ、
        乗り込んでみる。やっぱり板の角度がつき過ぎて登れない。でも、後ろから押してもらって何とか乗れた。

           次の課題はハンドルを回せるかだ。グローブ式のノブを使ったが回せない。11月に来たときは回せ
        たのに。不安と焦り・・・。いろいろなノブを使ってみるがどうもうまく回せない。C教官にも「ここに
        来る以前の問題」と言われてしまい、悔しくて悔しくてたまらなかった。それからL型(とでも言う
        べきか?)のノブを使い、実際に車を動かしながらハンドルを回してみることになった。まさかいき
        なり運転することになるとは思っていなかったのでビックリしたが、油断している場合じゃない。す
        ぐに「右に切れ、はい左に切れ」と言われる。恐かったが前を見ながら必至に回す。なんとかいっぱ
        いまで回すことができた。ホッとしたのも束の間、「次は左にいっぱいに切れ」「はい右にいっぱい」
       「切れといってから切るんだよ」と強い口調で指示される。ただでさえ初めて自分で車を動かしてドキ
        ドキしてるのに。でもこうなったら意地でも回してやらなきゃと根性を振り絞った。C教官も少しは
        納得してくれたみたいだったが、自分の手に合うノブを作らないとダメだと言う。だから母を呼べと
        いうのだ。いきなり呼ばれたら母だって驚くと思うし、どんな風にいえばいいだろうと思った。それ
        を考えるとブルーな気分になった。

           13時からの入所式が終わった頃、母が来た。共に教官室へ行く。そうするとA教官は「電話で済む
        ことなんですけど、もう呼んでしまったと言うので・・・」と恐縮してた。私に午前中厳しい言葉をぶつ
        けたC教官も態度が一変。いきなり「ちゃん」付けで呼んできたのには驚いた。C教官は母に、私の
        手に合ったノブを作らないと駄目だけど、それを作ったからといって免許が取れるという保証はない
        ということを伝えた。やれるだけ頑張ってみようということで、少し前向きな気分になれた。作るの
        を勧めてくるということは必ずしもダメだからではないだろう。A教官が「明日は祭日だし、お母さ
        んも来てるんだから帰ったらどうだ?」と言ってくれた。外泊届けも出してなかったのだが、事務員
        さんが「今書けばいいよ」と言ってくれたので、まあTVもみたかったし(笑)、帰ることにした。
        いきなり家に帰ってきたので、父はとても驚いたが、理由を話したら「自分が納得するまでやれる
        だけやれ」と言ってくれた。嬉しかった。

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